3455865 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

空母が今の時代に必要でしょうか?

空母が今の時代に必要でしょうか?

その昔、戦艦という軍艦がありました。

大口径砲を搭載し、その大口径砲に耐えうるだけの
堅個な防御を持ち、第二次世界大戦までは
海軍の主力とされていました。

この戦艦がその座占めるにいたったのは、
かの有名な日本海海戦!

ロシアの戦艦8隻、海防戦艦3隻、装甲巡洋艦3隻、
巡洋艦6隻他全38隻に対し、

日本は戦艦4隻、装甲巡洋艦8隻、巡洋艦15隻
他全108隻

数はともかく、質的には劣ると思われていましたが・・・

下瀬火薬、伊集院信管という新兵器を投入した日本が
遠距離砲戦によってロシア艦隊を壊滅させる
大勝利を挙げました。

こうして、列強各国は戦艦に価値を見い出し建造競争を
行いましたが、建造と維持に膨大なお金がかかる戦艦は、
各国の国防費を圧迫し、ついには条約で軍縮の対象となります。

条約破棄とともに、各国は再び戦艦を建造し、
第二次世界大戦へと進むのですが・・・

もはや戦艦の時代は終わっていました。

戦艦の時代の扉を開いた日本によって、
同じように戦艦時代の幕が下ろされます。

日本の6隻の空母から発艦した350機の航空機によって、
アメリカが誇る軍港、真珠湾に停泊中の戦艦8隻を破壊!
太平洋艦隊は一日にして壊滅しました。

さらに、マレー沖では作戦行動中の英国の2隻の戦艦も
日本の86機の航空機によって沈められ、
海軍の主力は戦艦から航空機によって取って代わられます。

その航空機を世界中どこへでも運ぶ空母の時代の到来?

第二次世界大戦では、日本とアメリカによって
空母同士の戦いが6度行われました。

しかし、それ以降、空母同士の戦いは現在に至るまで
一度も起こっていません。

なぜか?

かつての戦艦のように、空母は建造も簡単ではなく
維持費もべらぼうにかかるからです。

それに以前は各国が戦艦の喪失を恐れて、戦艦の戦闘自体を
回避する傾向がありましたが、(平和には役立つ!)
空母も同じ傾向があります。

現在イギリスが垂直離着陸機を20機程度積める
小型空母を3隻、フランス・ロシアが40~50機程度の
中型空母を各一隻づつ持っているだけで、
他の何か国か中古か、小型の空母を持っているにすぎません。

ところが、現在8万トンを超え90機近い航空機を
積める巨大空母を持っている国があります。
しかも、それを11隻!

はっきり言って必要がありません。

それが日本にやってきました。

米原子力空母G・ワシントン、横須賀配備

通常型空母でも6千億円、原子力空母では1兆2千億円の
建造費が必要と言われています。

さらに航空機を90機積んだら、別に1兆円近く必要に
なるはずです。

維持費は50年で3兆5000億円の見積もり。
人件費が別に500億ぐらい必要でしょう。

しかも原子炉から放射能漏れの恐れがあります。
人口が集中している首都圏のすぐ近くに、
原子炉を置くなど狂気!

こんなところに、原子力空母を配備することが安全なら
広瀬隆ではありませんが、「東京に原発を!」
と言いたいところです。

空母とはいえ、たかだか90機程度の航空機を
積んでいるにすぎません。

それほど効果のあるものか???

日本を守ることを考えれば、空母など持たないでも
航続距離の長い航空機に対地長距離ミサイルを
積んだ方が効果的ではないでしょうか?

はっきり言って、空母など、
さほど、抑止効果があるとも思えません。

また、かつての戦艦のように時代遅れになっている
可能性もあります。
(空母を撃沈できる対艦ミサイルが開発されているともいいます)

さらに、アジアに大型空母を配備することは、
新たな軍拡を引き起こす恐れがあります。

もう、空母などいらない!

はっきり言いたいところです。

最終更新日 2008年09月26日


© Rakuten Group, Inc.