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三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

アマはプロに勝てるか?

「ハチワンダイバー」と「ONE OUTS」と「イニシャルD」 (8)

先日、将棋の王将戦が徳島で行われました。

前夜祭にさくらんぼのハハさんが行かれたそうです。

その日記で「ハチワンダイバー」という将棋の真剣師(賭け将棋)
を扱った漫画があることを教えてもらいました。

真剣師と言えば30年ほど前に活躍した「小池重明」。

人から金を借りること多数。そのため詐欺で訴えられた
こともあり、夜逃げすること多数くあり。
そして身一つで、人妻と駆け落ちし、ヤクザや
借金とりにいつも追われている。
当然のことながら、普段は将棋の勉強をするわけでなし、
酒を飲みながら筋の悪い将棋を指し、いつも敗色濃厚に
なりながらいつの間にか逆転する。

新宿の殺し屋と呼ばれ、プロ棋士相手に勝利すること多数。
あまりにも強すぎるためアマチュア棋戦からは締め出される。
それゆえ本来なら年齢制限と厳しい規定のあるプロへ
特例で入れてはという声もありましたが、あまりにも悪い素行が
全国にまで知られていたため
ほとんどのプロ棋士の猛反対により消滅。

将棋界からは消えたと思われた数年後、ブランクがあるにも
関わらず久々に登場した企画でアマ強豪を次々連破したが
酒の飲み過ぎにより急逝。

昭和40年代ぐらいまでは結構真剣師がいたようです。

史上最強の真剣師と言われた平畑善介などは、全国の強豪と
賭け将棋を指すためにアマ名人戦に毎回出場。
早々と本戦で負けては、夜の賭け将棋で全国の代表から
金を巻き上げるのを楽しみにしていたそうで、
7段以下のプロ棋士なら平手(ハンデなし)で戦う
豪語していたそうです。

鳥取の超弩級と言われた大田学はもう真剣師では生活できない
と63歳でアマの大会に出て全国優勝。68歳の頃には、
プロアマ問わず年上には誰にも負けないと豪語していたそうです。

その真剣師がいなくなったのには、社会が敗戦直後の生きるのに
精いっぱいで裏も表も紙一重の状態から変化して、
社会が浄化されてきたこともあるでしょうが、それに伴い
自営業・オーナー社長といった小金を持ったタニマチが
いなくなったからではないでしょうか?

昭和40年代ぐらいまでは、少し金が貯まったら、
自分で事業を起こしたり店を持ちたい、
それで大きく儲けてやろうという企業精神が
あったように思います。
事実それで結構儲かった。
それをパーっと使う人も少なくなかったことでしょう。

しかし、時代は変わりました。
資本主義が成熟していくにつれて、小さい企業や店は
大きな企業に取って代わられました。
自分の店や会社を持って不安定な収入ながら人生を生きるよりも、
会社に勤めて安定した収入ほうがいいと
思われるようになったと思われます。
当然のことながら、勤め人は自分の身銭は切らず会社の経費。
何にでも思い切って使えるものではありません。
それに伴いお金の使い方もチマチマしたものになった。
思い切って使うと言っても、無駄銭は切らない。

それだからでしょうか社会自体が変わってしまいました。
最近の派遣労働者の問題や内定取り消しの問題を見るにつれ
自分で何とかしようと思うよりも、他人に何とかしてもらいたい
自己責任を棚に上げ、他者に責任を転嫁する。
そんな人間が増えたように思います。

賭博自体はいいとは思いませんが、お上が管理する賭博しか
できなくなっているようですね。

何はともあれ、ディープな真剣師の世界を期待していたんですが・・・

こんな感じ

ドラマはこんな感じ

これが人気があるとは???

プロ棋士を打倒するべく元奨励会(プロ棋士の養成機関)出身者で
作られた鬼将会を打倒するというストーリーらしい?のですが
(まだ連載中)

ストーリーの底も薄いような気が・・・

確かにプロをアマが負かすというストーリーは面白そうです。

たとえばONE OUTS
ONE OUTSという、一打席勝負でゴロを打ったり三振したら負け
という賭け野球で圧倒的な強さを誇るピッチャーが
ひょんなことからプロ入り。バッターの顔色を見ながら、
一見平凡に見えるがボールの回転数を変えた球を投げわけ、
微妙な緩急によって打ち取るあたりは、
まるでメジャーのマダックスのよう。

あるいはイニシャルD

一昔前のスポーツカーAE86(トレノ)を駆る主人公が
公道を如何に速く走るか?ということで、最新鋭のスポーツカーと
公道でレースをしながら戦っていきます。
立ちはだかるのはプロのドライバー。

どちらも現実には???ではありますが、
アマがプロに勝てるか?というテーマですね。

最終更新日 2009年01月26日


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