3454851 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

涼しくなる話?


涼しくなる話?

このところ徳島では3日連続で熱帯夜です。

よく来てくださる吉祥天2260さんにあやかって?
ちょっと怖い話を書いてみます。

私の実家のすぐ上には「役の行者」(修験道の祖)を祀る
行者堂がありました。

その行者堂の右には平屋のN通の保養所があり、
保養所と行者堂の間に小さな石段があり、
直径が2メートル以上あると思われるモミの大木の
根元に役の行者の石仏がありました。

その石仏の右側に歩いて通れる道が伸びており、
その先には、一軒家がありました。

その一軒家は私が知っている限り、
人が住んでいた記憶はありません。

私が小学生のある時、その一軒家の中に数人で探検に
入ったことがあります。

玄関には鍵がかかっておらず、引き戸を開けて
中へ入りました。

今から考えると何年も使われていないにも関わらず、
廃屋特有の荒れた様子はなく、物があちこちに散乱して
いるわけでなく、畳にもうっすらと埃が積もっているだけで
ちゃぶ台の上にしょう油さしが置いてあったのを
今でも憶えています。

行者堂は場所を移転し、その場所は公民館になりました。
神木のモミの木も枯れかけているという理由で伐られました。

私もその廃屋のことなど完全に忘れていた
2~3年前のある日のことです。
実家に帰っていた私はその家の話を母にしました。

「そういえば行者さんの右上にあった家ってどうなった?」

「N通の保養所の話?」

「違うよ、その上に家があったろう?」

「知らんな~」

「そんな訳ないやろ、子どもの頃入ったことあるぞ!」

「そんなとこに家なんかないわ。大体あんな急な所に家が
建つ場所なんかないだろ?」

「・・・・」

私が入った家はなんだったんでしょう?

背筋が寒くなってきました!

しかし、もっと怖い話があります。

この家に私と一緒に入ったと思われる数人のうち
現存しているのは私一人。
皆、鬼籍に入ってしまいました。
この家の話を確かめることもできません。

この話、以前しましたか?

最終更新日 2009年08月14日


© Rakuten Group, Inc.