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三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

タッチ・オブ・グローリー?

タッチ・オブ・グローリー?

先日帰郷した時にも話題になったのですが、今回の
衆議院選挙には、私の郷里から2人の候補者が
出馬しています。

その二人ともが私とほぼ同年代(少し上)です。
郷里からついに代議士誕生か?と話題になっています。

小選挙区で出馬しているのは、I候補。

田舎では伝説的な秀才でした。
田舎の中学校から愛知の名門東海高校に進学します。

しかし、学内で目立った成績を挙げることなく、
上智大学に進学します。

この辺りは当時高校生だった私にも聞こえていた話です。

私はI氏とは全く交流がないので、ここからは推測ですが、
東海高校に進学した時にI氏が受けたギャップは
相当なものだったでしょう。

小学校時代は野山で遊びまわり、中学校でもさほど競争が
ない世界で過ごしたI氏にとって、都会の進学校である
東海高校に進学した時の衝撃がどれほどであったか?

小学校から競争を勝ち上がってきた秀才達を
目の当たりにして、どうしようもない大差が付いていた
現実を突きつけられたことでしょう。

一浪して上智大学へ進学というのは、決して悪い成績では
ありませんが、東大・京大へ五十人以上を進学させ、
国立大学医学部への進学者数が全国で一二を争う名門高校へ
田舎からわざわざ進学したことを考えれば、本人も
周りにとっても不本意な成績のように思います。

しかし、その後、I氏は立ち直ります。

大学卒業後カリスマトレーダーとして名を上げ、今回の
小選挙区出馬となったようです。

そのI氏によって小選挙区の候補の座を奪われ、押し出される形で
比例区にまわったのがY氏です。

Y氏は小・中・高が同じで、Y氏の弟さんが私の同級生でもあるので
I氏よりも身近な存在です。

私が大学に進学して東京にいたころ、何度かY氏と
顔を合わせたことがあります。

Y氏は当時3浪でした。
浪人生にも関わらず、明るく日本の未来を語り、
早稲田大学を目指し政治家を夢見ていました。

最終的には早稲田大学に入学します。

常識的に考えれば、もっと早い段階で諦めて、別の道を目指す。
それが大人への階段です。
そうやって皆大人になっていくのだ!
しかし、Y氏はそうしませんでした。

Y氏は大学卒業後、郷里で町会議員となります。
そして、県会議員の引退と共に、町会議員を辞職して
県会議員を目指します。
対抗馬は同じ町会議員のK候補。

その選挙は全国新聞でも取り上げられました。
何故か?
自民党がY候補、K候補共に公認したからです。

ちなみに選挙区の定数は1!

定数1の選挙区で2人公認???

町を二分する激しい選挙戦の末、K候補が勝利します。
リターンマッチとなる次の選挙でも破れ、国勢選挙でも
二度敗北します。

しかし、合併に伴なう市長選挙で勝利し、
自治体市長の座につきます。
まさに不屈の闘志。

ところがやっと手に入れた市長の座をY氏は
簡単に手放してしまいます。

現職の市長であるにも関わらず、県議選で市の選挙区の現職を
押さず新人候補の支持を表明します。
ちなみに、現職県議は因縁のK氏。

このあたりもY氏らしいと思います。

波風を立てたら、反発があるのは必死です。
現職県議K氏を落としたら、次の市長選はK氏と戦うことに
なるのは必定。
2連敗しているK氏とは分が悪いはず?
大人なら、わだかまりがあろうとも現職県議K氏を推して、
恩を売るのが常道。

激しい選挙戦の末、K氏が勝利し、Y氏は市議会から
辞職勧告決議を提出され可決されてしまいます。

決議には拘束力がないので、K氏は辞職を免れますが
一年後の次の市長選挙で対立候補に敗れます。

政治生命も終わりかとおもわれましたが、今回の衆議院選挙で
東海ブロックの名簿に載っていますので復活するかもしれません。

Y氏とは15年ほど前に祭りの夜に会ったことがあります。
10年以上会ったことはありませんでした。
当時町会議員であったY氏は祭りの喧騒から離れて、
一人で夜空を見ていました。
私が声をかけると、愛想もなく返事をしたのが
印象的でした。

ほぼ同年代の同郷の二人が挫折を経験しながら
国会への階段を登る瞬間を見るかも知れないと思うと、
なんとなくうれしいと同時に
複雑な気がします。

二人が民主党からというのが引っかかるのかもしれません。

最終更新日 2009年08月26日


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