僧侶は職業?以前から職業を書くときどうしようかと悩んでいます。「職業」が僧侶というのはどうも? よく、「休日は何をしているんですか?」 と聞かれると悩んでしまいます。 お寺に休日はありませんし、(友引は葬式がないだけです) それ以前に営業時間が決まっているわけではありませんので、 起きている時間が営業時間?ということになります。 本尊さんは年中無休24時間営業ですから、 (空き時間があるはずがない)こっちもそれに 従わざるを得ません。 僧侶は「趣味」ですと言いたいところです。 (実際そういったこともあります。) しかし、それによって生活しているのは事実ですし、 お寺は「サービス業」という意見もあります。 このたび善光寺の僧侶・職員が個人加入の労働組合に 加入して寺院内に分会を作ったということです。 善光寺の状況はよくわかりませんが、記事を見る限りでは 僧侶といっても修行僧ではなく役僧ですし、職員も含まれて いることから考えると労働者と見たほうがいいと思われます。 役僧は休みもありますし、労働時間も善光寺のような 大きなお寺では決められているはずです。 私のいた高野山のお寺では社会保険にも加入できました。 行っている仕事が違うだけでサラリーマンと変わりません。 高野山でも私のいたお寺ではそれなりの給与を貰っていましたが、 修行と称してそうでないお寺も多いようです。 寺院が信者さんに施しを与える気持ちで運営されていれば、 役僧も職員も給与が安くても我慢してくれると思いますが、 営業が前面に出ていると、自分たちにも還元して欲しいという 要求が出てくるのは止むを得ないのではないでしょうか? 戦後の農地解放で寺院は多くの土地を失いました。 修行や勉強をしているだけでは生活できません。 営業活動をしなければ維持できなくなっています。 そのひずみが出てきたかたちだと思います。 |