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三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

数え年はどう数える?

なぞなぞのようなタイトルですが、先日このような話がありました。

お葬式をする場合には通常亡くなった方を「数え歳」で数えます。
私はお葬式の前にお寺へ来ていただいた時にそう申し上げて、
遺族の方も納得して帰られたと思ったのですが、
すぐに電話がかかってきました。

「現在の満年齢が○5歳なので、
 数えで○6歳のはずではないですか?」

数え年というのは、生まれた時に1歳です。
胎児のときに受胎から10ヶ月お腹にいますので
その分を数えています。
西洋では生まれた時から年齢を数えますが、
仏教の輪廻の考え方からすると、受胎から数えるほうが普通です。

さらにお正月を過ぎると1歳が加わります。
つまり、12月31日生まれならば、次の日に既に2歳!
そんな馬鹿な!と言われそうですが、本当です!

戦前ぐらいまではこのような数え方をしていたようです。

現代の感覚ではなんで!と言われそうですが、
よく考えてみてください。
昔は盆と正月はともかく、
他の日は今日が何日か?大体しかわかりません。
テレビも新聞も日めくりも無いでしょう(笑)

正月に歳を取っていくというのは合理的だったのでしょう。
私の子供の頃でも大晦日には年取りという行事
(おせちを食べるだけです)がありました。
正月は特別な行事と思われた理由がよくわかります。


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