造花はいけない?当院では本堂のシキビをお正月から、お彼岸まで持たせようと努力しています。 今度はお彼岸から、5月の御影供(弘法大師忌)まで。 ケチのように思われますが、そうではありません。 シキビも命ある存在です。もう死を迎えるのが確実とはいえ、 出来るだけ長く生かしてやりたいと思います。 また、新しいシキビを使うことは、 新しく命を奪うことに他なりません。 ところで、最近お墓に「造花」が挿してあるのが目立ちます。 「いつも青々している」 と思いよく見ると「造花」です。(苦笑) 以前は 「手抜きだ!」 と思っていました。 事実、しょちゅう花を替えるのが面倒だからでしょう。 しかし・・・「造花」はいけないのでしょうか? 当院の本堂には「金色の蓮」の造花があります。 寺院用の「色花の造花」も売られています。 ちなみにプラスチック製の果物、餅、佛飯まであります。 一般の方も、お葬式から四十九日ぐらいまでは 蓮の造花を飾っていた方も少なくないでしょう。 そう考えれば、必ずしも「造花」がいけないとは 言い切れません。 さらに、まだ青々としたシキビが捨てられているのを見るとき、 疑問を感じざるを得ないこの頃です。 |