今日は主人と娘と三人で息子の舞台を見に行きました。
この間の初舞台から２度目の舞台です。
「爺さんの空」
息子は特攻隊員の役です。
こんなに泣けた舞台は今まで見たことがなかったです。
他の観客もほとんどの人が泣いていました。
私が子供のころ、「神風特攻隊」と言われる若者が
「天皇陛下万歳！」と叫びながら、
敵陣に突っ込んでいく英雄として語られていました。
でも、きっと彼らは「天皇陛下万歳！」とは言わなかったのでは？
それはこの舞台を見て改めて確信したのでした。
私は戦争の映画やドラマを極力見ないようにしています。
それは…あまりにも悲しいからです、
救われない気持ちになるからです。
息子が出るというこの舞台を観に行って、
ほんとうにあの戦争の悲惨さ、どれだけ尊い命が
無残に奪われていったか…。
その悲しみと憤りを更に激しく感じました。
娘も主人も前の中年男性も周りのご婦人たちも
皆涙をぬぐっていました。
息子は、家で
「客演だし、せりふはそんなにないし…」などといって
かなりチョイ役的なことを言っていましたが
それなりに存在感のある役を頂いていたと思います。
一番若く血気盛んで、少しコミカルなところもある役で…
今回は、インフルエンザが流行っていることもあり
私の友達にはすすめなかったのですが、
観てもらいたかった気がしました。
まだ明日、明後日、公演がありますので、お近くで
興味のある方は、どうぞいらしてください。
たくさんの方に見て頂きたい舞台でした…
脚本が良くできていたと思います。
かなり深い…
セリフのひとことひとことが胸にくる緊張感のある
舞台でした。（一度も眠くはならなかったです）
とにかく何年も、家族の悩み…であった息子が
これほど、しっかりと皆さんに交じって
演技ができるようになるとは…
…全く夢のようです。
まだ歩き始めたばかりですが…。
最後に出演者の皆さん全てが舞台に並んで
主役の爺さんの役の方が挨拶をなさいました。
出演者の皆さんの好きな事に情熱を傾けている表情
が、すがすがしく心洗われる気がしました。
今日は主人と娘と三人で息子の舞台を見に行きました。
