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カテゴリ:中野腐女子シスターズ
あるバンドがレコーディングの最終日に”ここをもう一度やり直したいんで、あともう一日、録音を延長させてください”とプロデューサーの人に頼みこんで、
その”プロデューサーが”ここをやり直して、売り上げが変わるのか、変わらないだろう!”って言っている光景を見る。 確かにそのプロデューサーが言っていることは正論で、この1ッ箇所をやり直したところで、セールスが変わらないのはもちろんのこと、やり直した本人たち以外の人は誰も気が付かないだろう・・・ でもその一箇所では何ら変わらないように見えるコダワリをすべての録音行程で持ち続け積み重ねた作品は、良質の作品になる・・・ 僕は諦めが悪く、また、僕の周りのミュージシャンが言っているように厳しいらしいので、今まで、毎晩のように何回も納得のいくまで、些細なある一箇所の録音にこだわり続けた。 VIENNAの塚本くんのオルガンのソロ・パートで一晩やったこともあるし、としちゃんのシンセ・ソロのダメ出しを2日に渡ってしたこともある・・・ でもそうやって出来上がったアルバムは発売から20年以上も経った今もすべての作品が再発され続けて、名盤と呼ばれるようになった。 また、そのこだわりを一緒にやり遂げてくれたミュージシャン達は今は僕の元を離れても、プロデューサーになったり、バック・ミュージシャンとしていまだに第1線で活躍してくれている。 最近、どこのレコード会社やレーベルの人と話しても”最近は急激にCD全然売れないんだよね~”と暗い顔をして僕に話す。 当然の如く、そちらもそうでしょ?と同意を求めてくるのだが、こちらは時代と共に特別に売れなくなった、などということは全然ないから・・・ろくなもん作っていないからそういうことになるじゃない?って心の中で思う。 こだわりとわがままの区別は難しいけれど、ものを作る以上は絶対にこだわりは持つべき。 かんたんなアクセひとつでももっとこうした方がいいかな? と思って全部やり直したりしている。 それがこだわりなのか、頑固なだけなのか、わがままなのかは当の本人の僕には一生わからない・・・ P.S.:スタッフに恵まれた724の皆さんの腐男塾のCDはいつもこのこだわりの積み重ねが感じられて、アイドルのCDなのにちゃんとした音楽として楽しく聞けるし、こだわりを持ってコスプレ写真集を作り続けている曜子ちゃんだから、僕も失礼のないようにこだわりを持って彼女だけの作品を作るように心がけています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 17, 2009 06:35:01 PM
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