開催日:2015.10.11(日)18:30開演
場所 :大町市文化会館(エコーホール)(1,172名収容)
黒部ダムで有名な大町を拠点に活動する大町市民吹奏楽団・アルプスシンフォニックバンドの定期演奏会に行ってきました。
また今年は、縁あって演奏者として参加させて頂くことができましたので、演奏者視点でもレポートさせて頂きたいと思います。
第1部
1.スター・パズル・マーチ
2.大空を越えて
3.詩のない歌
4.神々の運命
レポート
スター・パズル・マーチ
吹奏楽をやっている人たちにとっては良く知られた曲であると同時に、おなじみのキラキラ星をベースにたくさんの星にちなんだメロディーがちりばめられているため一般受けも良いという印象がありますが、演奏側からするとなかなかに攻略が難しい曲というのが本音かもしれません。私自身もこの曲を演奏するのは3回目となりますが、なかなかに歯ごたえのあるというのは変わらず・・・。それだけに毎回新鮮な気持ちで演奏できるというのが、じつはこの曲が繰り返し演奏される理由の1つなのかもしれません。
大空を越えて
いわゆる早-遅-早の黄金スタイルの曲ですが、躍動感あふれる早い部分と癒される遅い部分のコントラストがとてもクリアな感じという印象がありました。演奏にあたっては、クラリネットパート10名による大ユニゾンの旋律が音を重ねて飛ばすということはこういうことか!というのを身をもって知る貴重な体験になりました。いろいろな意味で吹奏楽はやはり人数を揃えてこそのサウンド感かと思わずにはいられないところです。
詩のない歌
ありがとうの気持ちを伝える曲として癒し系楽曲の最たるものという印象がありましたが、こういうゆっくりな曲ほど演奏側の集中力はいやがおうにも高まる感がありました。一音一音、大切に聴衆に届ける気持ちが伝わればいいなと思いながらの演奏は、ます心地よいひとときでもありました。
神々の運命
世界の破滅と再生。そんな究極のテーマをドラマチックに音楽にしたのがこの曲です。神秘的なオープニングから次々と展開される場面に釘付けになりそうなところがありました。演奏にあたっては、なかなかの大曲だが、場面場面で変わる旋律と伴奏の役割がはっきりしているので、とても演奏しやすい感がありました。やはり音楽はこうでないと!という感想です。
第1部まとめ
吹奏楽オリジナル曲のステージとなりましたが、吹奏楽のサウンドを最も生かすことのできる曲が集められていた感がありました。また今回のコンサートテーマ「宙(そら)~新たなる旅へ~」にもマッチングした上で、曲数も4曲と起承転結のお手本のような構成は、聴き手にとっては飽きない。演奏側にとってはモチベーションの維持という観点で大変よいと感じました。
*** 第2部レポートに続く ***