開催日:2016.7.18(月)9:45開演
場所 :長野県民文化会館大ホール(2,173名収容)
2年ぶりに長野県吹奏楽コンクールの中学校部門北信Bブロック地区大会に行ってきました。
この地区からは昨年の県大会A編成の部で12個配給された金賞のうち5個を獲得するという県内でも屈指のハイレベル地区ということで地区大会とはいえ注目度が高いように思われました。
まずは最初に行われたB編成の部からレポートしたいと思います。
プログラム
B編成
表彰 中学校名 課題曲 自由曲
1.銀 戸隠 (長野) - 三日月の彼方
2.金代 松代 (長野) - コールド・マウンテンの伝説
3.金代 中条 (長野) - マカーム・ダンス
信更 合同
4.銀 西部 (長野) - 東方見聞録~バッカナール、アジアの宴~
5.銅 七二会(長野) - ネイサン・ヘイル・トリロジー
6.銅 信州新(長野) - ガールズ&パンツァー組曲
7.銀代 更埴西(千曲) - コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディー
※代は地区代表として県大会へ出場
レポート
戸隠中学校
高橋宏樹氏のいかにも吹奏楽オリジナル曲!的で聴き栄えのするよい曲ですが、私的に今練習中の曲ということもあり、スクールバンドで演奏するとどんな感じなのかということで興味を持って聴かせて頂きました。演奏は、安定感があり細かいところまでよく練習されていてさすがという感じを受けました。
松代中学校
米国ノース・キャロライナ州、コールドマウンテンの美しい情景を題材にした曲とのことですが、小編成でもよく鳴るように作られた感のある好印象の曲でした。演奏では、特に弱奏部のアンサンブルがとてもきれいにまとめられていてステキでした。
信州新町中学校
流星の詩という題からどんな曲が入っているのだろうと思いましたが、コラール的なもの、ダンス的なもの等、いろいろなバリエーションが入っていて演奏するといろいろなことが学べそうなよい題材曲かもと思いました。
中条・信更中学校合同
アンサンブル曲管打7重奏として作られた曲の吹奏楽編成拡大版曲ですが、もともとアンサンブル曲だったところがソロとして生きていている感がありました。演奏では、小編成でも秀でたプレイヤーを前面に押し出す曲を選んだことで、人数の不利を見事にカバーした選曲勝ち的な印象がありました。
西部中学校
作曲者の解説によれば、アジア的なジャズ風の曲、西洋人が仲間に伝えた東洋人を描写した音楽とのことですが、なるほど西洋人から見た我々はこんなふうなのか・・・と思う節がありました。演奏は、曲の持つポテンシャルを最大限に生かした感があり、特にパーカッションが印象的でした。
七二会中学校
存じない曲なのでちょっと調べてみたところ、最少可能演奏人数が9名というフレックス・バンド譜のようでした。このあたりはアンサンブルとの境目が曖昧ではありますが、この人数で管楽器と打楽器の絡みがちゃんとあって吹奏楽の響きを感じることができるのはさすがだなと思いました。
信州新町中学校
存じない曲なので引き続き調べてみたところ、こちらはフレキシブル編成の譜面で、組曲になっていました。編成は6パート+打楽器で、フルートのソロがあるなど、見せ場もあってこれはなかなかにおもしろいと思いました。
更埴西中学校
大編成でも演奏されることがあるわりと有名な曲ですが、イメージとしてコンクールでエレキベースの使用が禁止されてからはあまり選ぶ団体がなくなったという印象があります。曲そのものはラプソディーなので、何やらアラビア音楽にも通づるような妖艶な感じをうけるシーンが多かったように思いました。
まとめ
B編成というのはいわゆる育成部門という位置づけかと思いますが、その中でもアンサンブルにプラスアルファくらいの編成から、ほぼフル編成に近いバンドまでとけっこうハンディーがあるように感じました。その中でも特に編成の小さなバンドが、選曲も含めていろいろな工夫をして精一杯やっているのがとても感心した次第です。
*** A編成のレポートに続く ***