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テーマ:食べ物あれこれ(49628)
カテゴリ:九州
今日は、熊本ラーメンと玉名ラーメンの紹介をします。
熊本ラーメンは、主に熊本県熊本市で、玉名ラーメンは、主に熊本県玉名市で食べられているラーメンです。 どちらも豚骨ラーメンですが、博多ラーメンとも違いますし、熊本ラーメンと玉名ラーメンも違いがあります。 特徴としては、熊本ラーメンは、麺が太くてコシも強く、スープも濃厚です。 具材としては、煮玉子、チャーシュー、メンマ、木耳、刻み小ネギ、モヤシ、海苔などが入りますが、紅生姜や生ニンニクは入りません。 好みでマー油(にんにくを揚げた油)と、揚げにんにくを入れることもあります。 これに対し玉名ラーメンは、濃厚な豚骨スープと中細ストレート麺が特徴で、こってり感が魅力です。 具材は熊本ラーメンと大きな違いはなく、揚げにんにくが特徴でもあります。 この2つのラーメンですが、ルーツは、福岡県久留米市にあった三九ラーメン(現、佐賀市)が玉名市に出店したことです。 1952年に、久留米市の中華そば専門店「三九」が玉名駅前にオープンしました。 うどんやそばが主流だった当時の人にとって、この濃厚な豚骨スープのラーメンは新鮮で、評判はすぐに広がり、多くの人で賑わいました。 これが玉名ラーメンの始まりです。 「三九」の開店からまもなく、「玉名にうまい食べ物がある」と聞いた熊本の青年3人が玉名を訪れ、玉名ラーメンを食べ、その味に感動します。 3人は試行錯誤してスープを作り上げ、1人は2年後に「こむらさき」を創業し、一緒に行った2人も、「味千」と「松葉軒」を立ち上げます。 これが熊本ラーメンの始まりです。 このようにルーツは久留米ラーメンにありますが、玉名から熊本に伝わったというのが特徴です。 両者は異なる特徴を持ちながら広がっていき、独特な味わいからファンを獲得し、ご当地ラーメンの地位を不動なものにしていきました。 現在では熊本市や玉名市に、それぞれ熊本ラーメン、玉名ラーメンが食べられるお店がたくさんあります。 店ごとに違いがあり、それぞれのお店にファンがいます。 食べ比べてみるのも楽しいです。 ラーメンは日本国民の国民食、日本全国にはたくさんのご当地ラーメンがあり、ご当地ラーメンめぐりの旅行というのも面白いです。 最近はその土地に行かなくても全国のご当地ラーメンを食べられるようになりましたが、その土地とは気候も風土も異なるため、本当の味はその土地でしか味わえないかもしれません。 みなさんも熊本に旅行に行かれるときは、熊本市と玉名市に足を運んで、熊本ラーメンと玉名ラーメンを食べていただきたいです。 熊本ラーメンの詳細、食べられるお店の紹介は、こちらの熊本ラーメン情報館のホームページ、玉名ラーメンの詳細、食べられるお店の紹介は、こちらの玉名ラーメン協議会のホームページをご覧ください。 みなさんも熊本ラーメン、玉名ラーメンを食べてみませんか。 日本全国旅行案内所TOPへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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