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今日は、臼杵石仏の紹介をします。

臼杵石仏は、大分県臼杵市にある石仏です。

この石仏は、平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたと言われているもので、その数は4群60余体にも及び、その規模、数において、日本を代表する石仏群です。
1952年には国の特別史跡に指定され、1995年には磨崖仏では全国初、彫刻としても九州初の国宝に指定されました。
国宝に指定された石仏は全部で59体にも及びます。

仏像の様式などから平安時代後期から鎌倉時代の作とされていますが、当時の資料が残っていないため、いつ誰が何の目的で造営したかはっきりわかっていません。
長い年月風雨に当たっているため劣化が進んでいる箇所もありますが、どれも表情豊かな秀作ぞろいで、見る者の心にやすらぎを与えてくれます。

石仏群は4群に分かれ、地名によって、ホキ石仏第1群（堂ヶ迫石仏）、ホキ石仏第2群、山王山石仏、古園石仏と名づけられています。

この中で最も数が多いのはホキ石仏第1群です。
平安時代から鎌倉期に至るまでの磨崖仏が20数体並び、まさに壮観です。
4つの龕からできています。
（龕とは断崖を掘って、仏像などを安置する場所を言います）

ホキ石仏第2群は2龕からなり、こちらもそれぞれに異なった豊かな表情の石仏が並び見事です。

山王山石仏は三体の如来像で構成されています。

古園石仏は、大日如来像を中心とする曼荼羅を構成しています。
その姿から臼杵石仏の中心的存在として人々の信仰を集めています。
特に中尊の大日如来は、日本の石仏の中でも最高傑作の一つとも言われています。

以上の4群ですが、これだけのものが平安時代後期から鎌倉時代に作られたのは驚くばかりです。
荘厳な空間で、気持ちがしっかりしそうな感じです。

石仏以外にも、臼杵石仏発掘資料を展示しているヤマコ臼杵美術博物館や、夏には大輪のハスの花が咲き誇る石仏公園ハス畑など、見どころが多くあります。
特に石仏公園ハス畑は、石仏の荘厳な雰囲気と相まって、極楽浄土のような美しい空間を演出します。
この時期に訪れた場合は必見です。

臼杵石仏の詳細は、こちらの臼杵市のホームページをご覧ください。

みなさんも臼杵石仏に行ってみませんか。



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