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カテゴリ:秋田県 勝手に観光案内
確かまだご紹介していなかったはず・・・
もし重複していたら申し訳ありません。 10月の国文祭期間中に、横手市増田町(ますだまち)の「内蔵」をちょっと見てきたので、ネットミニ巡検としてご紹介したいと思います。 まず、増田と十文字の関係ですが・・・ 旧平鹿郡増田町と十文字町は、秋田県の南部、横手盆地の中に、隣同士にあります。現在はいずれも横手市になりました。 羽州街道(国道13号線)は十文字を通り、鉄道(奥羽本線)も十文字を通ったので、主要集落は十文字であるとみられがちですが、あそこは単に羽州街道と増田街道との十字路(辻)があったというだけのことであって、古くは「増田十文字」とよばれた家屋の1軒もない原野だったそうです。今でこそ国道沿いに「道の駅十文字」や「イオンタウン」「スーパーモールラッキー(マルシメ)」といった商業施設が立ち並んでいますが、Wikipediaによると、十文字に家屋が建ったのは1817年のことで、茶屋が1軒。 一方、増田は江戸時代以前から河港集落と谷口集落の性質を兼ね備え、また、岩手県胆沢(水沢)からの「増田街道(仙北街道)」の往来も加わって、たいそう賑わっていたそうです。 十文字の街には古い建物はほとんど残っていませんが、こちら増田の「中七日町通り」は、内蔵という変わった様式の蔵を持つ古い商家が何棟も残っています。 近年脚光を浴び、今年「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されました。秋田県内では「角館武家屋敷」に次いで2番目です。 増田蔵のまち 01 posted by (C)Traveler Kazu 横手バスターミナル、十文字駅前角から路線バスで来ることができます。羽後交通の横手バスターミナル~湯沢市稲庭、皆瀬と東成瀬村へ向かうバスが経由します。ちなみに一番本数が多い行き先の「稲庭梺」は旧稲川町の中心で、有名な「稲庭うどん」の産地です。 なお、「中七日町通り」の間に2カ所ほど停留所があります。間隔は200mほどなので、どちらで降りてもOK。「増田中町」停留所で降りると、ボランティアガイドの方が詰めている案内所の前に降りられます。 駐車場もここにあります。 増田蔵のまち 02 posted by (C)Traveler Kazu ご覧のような古い商家が所々に建っています。この地域のメインストリートだったゆえか、注目を浴びる前に建て替えてしまったお家も多いので、角館武家屋敷のように軒が続いているとはいきませんが、風情はあります。 増田蔵のまち 08 posted by (C)Traveler Kazu その中の1軒は「蔵の駅」として開放され、内部を常時公開しているほか、菓子やグッズなどを販売しています。 建物の外観は古い商家としてはオーソドックスで、税金節約のため間口が狭く奥に長いのも他でよく見られる様式です。 増田蔵のまち 04 posted by (C)Traveler Kazu 店舗部分から奥の土間へ進むと、ド~ンとあらわれる「蔵」。 増田の商家の特徴として、このように建物の中に蔵を取り込んでしまった「内蔵」という構造をとっていることです。 そして、そのような商家が1つの通りに何棟も現存していることから、注目を浴びることとなりました。 民家の中に内蔵を組み込んでいる例もあるようですよ。 秋田市の「旧金子家住宅」(大町一丁目・公開)や角館の「安藤醸造本店」(公開)の蔵も同じように建物の中に組み込まれた蔵ですね(安藤さんのほうはちょっと違うかな?)。 増田蔵のまち 03 posted by (C)Traveler Kazu 土間には竈も残っていました。 通常、蔵は倉庫としての用途が主ですが、増田ではその多くが「座敷蔵」として使われたそうです。 増田蔵のまち 07 posted by (C)Traveler Kazu さて、この街並みはまだまだ風情あふれるスポットや、商都増田の名残を残す銀行発祥の地などもあります。 以下、次回! 増田町 蔵のまち 秋田県横手市増田町 中七日町通り沿いが「重要伝統的建造物群保存地区」となっています お車でのアクセス 国道13号線「佐賀会沖田」交差点(角にイオンタウン)より、国道342号を奥州・一関方面に入り10分ほど、「四ツ谷角」交差点を左折すると中七日町通りです。 看板・標識を目印に。街並みを通り過ぎ「増田体育館」が見えてきてしまえば、行き過ぎです。 高速道路利用の方は、湯沢横手道路「十文字」より国道13号を湯沢方面へ2~3分走ると「佐賀会沖田」交差点です。 列車でのアクセス JR奥羽本線「十文字」駅より、羽後交通の路線バス「稲庭」「入道」「椿川」「草の台」ゆきいずれかに乗車し、10分ほど。「増田中町」または「四ツ谷角」下車。 時刻表・・・十文字駅~増田中町 バス時刻表 ※増田観光協会さまの時刻表ページへリンクしています 上畑温泉 さわらび 十文字駅より車で25分、増田から15分ほど。 増田町狙半内という山間にある癒しの温泉宿 乗合バスは週3日のみ運行のため、宿泊の方限定で送迎サービスがあるようです! お問い合わせを…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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