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テーマ:温泉について(1626)
カテゴリ:勝手に温泉案内
1週間以上のご無沙汰でしたm(_ _)m
10月下旬に宿泊した「岩手 花巻温泉郷 鉛温泉 藤三旅館」を引き続きご紹介したいと思います 到着が夜になってしまいましたので、周囲の風景と館内の探検は翌朝までお預けとして、まずはやっぱり、夕食前のひと風呂と参りましょう。 この旅館の一番の特徴にして全国区にした「立ち湯(白猿の湯)」へ! 鉛温泉 藤三旅館 30 posted by (C)Traveler Kazu ※この引き戸を開けると、そこはもう浴室 しかし有名かつ混浴とあって、内部は「撮影禁止」になっています(館内の浴場すべて)。 フロントに申し出れば、状況によっては撮影許可をもらえるようですが、そこまではしなかったので、まずはイラストでご紹介したいと思います。 白猿の湯 この旅館一番の有名施設。旅館部別館と湯治部との間にあり、基本的に混浴です。 天然の岩をくりぬいたという小判型の湯舟は、その深さ1.25m 立ったまま入浴するので、全身に圧がかかり、循環器系を整え、血行が良くなるということです。実際に、普通の(座る)湯舟から上がったあとと違って、全身爽快でした これなら確かに、体の不調が治るかも。 翌朝、偶然ご一緒された方は、以前足を悪くして(骨折だったかな?)杖をつきながらこの宿に湯治に訪れたところ、みるみる良くなって、しまいには、杖なしでなんと大沢温泉まで散歩してしまった…とおっしゃっていました ちなみに、鉛温泉~大沢温泉の間はgoogle map計測で4.1kmあります。 (意見には個人差があります…) 大沢温泉まで散歩したというのに驚いた。往復8km! なお、散歩してみようと思う方は、春~秋はの朝夕は、クマに注意して下さい。 泉質は「単純温泉・アルカリ性単純高温泉」。 自噴の証拠で、湯舟の底から所々泡が立っていて、熱くなっていました。 ちなみに源泉温度は57℃ということですが、底から湧く湯はそこまで熱く感じませんでした。 他の浴場に引いている源泉の温度なのでしょう。 鉛温泉より山を挟んで北にある「台温泉」も熱い湯なので、この辺は高温の単純泉がよく出る地層になっているようです。硫黄臭はしませんでした。 さて、話題は湯そのものから「浴場」のことを…。 浴室自体は掘り下げて作られていて、かつ、天井が高いので、吹き抜けは3階建相当。露天ではないのに非常に開放的です。 そして衝撃的なのは、脱衣場に男女別がなく、しかも入浴スペースとは区切られていないということです(上の図参照)。 入口・脱衣場は2か所あるので、男女の別があるのかと思いましたがそれらしき表示はありませんでした。 また、脱衣スペースにはすのこが敷いてあって、棚と脱衣かごはありますが、湯舟ゾーンとの間には申し訳程度の衝立があるだけで、簡単に言うと、他人様の脱衣を見ながら入浴する格好になりますね(苦笑) 普通、混浴でも脱衣場は男女別のことが多いですが、おじさんの隣で姉さんが脱ぐ、しかも浴槽内タオル・湯あみ着禁止(保健所の指導による)というのは、女性陣にとってはかなりハードルが高いでしょう。 浴槽がプールと同等に深いので、手足すべてで体を支えないと入れませんし。 女性専用時間帯が1日3回設定されていますので、女性陣はその時間に入りに行くと良いでしょう。 そうそう、「白猿の湯」には、洗い場はありません。 また、豊沢川の増水時には使えないそうです。どこから流れ込むのでしょう? 壁面に増水痕のような線がついていました。 桂の湯 「白猿の湯」の真向かいに位置する浴場で、この旅館では唯一の「完全男女別」となっております。時間入れ替えもありません。 内湯、露天とも岩風呂で、内湯には洗い場があります。 露天はやはり岩をくり抜いたようなつくりになっています。 白猿の湯とは違い、入浴姿勢は座位です。 (どうみても自作の図です 縮尺はアバウトです 脱衣所はもっと広い) 宿のすぐ脇を流れる豊沢川を眺める、景色の良い露天風呂。 川面までの距離が近いですが… 男湯にだけ、さらにもう1段川面の方に下った位置に小さな湯船があります 2人が入れる程度のミニ湯舟(3人は厳しいな)。 川の流れを目の前に見る、愉快で爽快な気分になるいい湯舟でした 旅館公式HPの掲載写真をよ~く見ると、写っています このミニ湯舟が女湯にないのはなぜか… おそらくですが、川べりギリギリにあるため、目隠しの柵を作っても増水時に流されてしまうからではないかと思われます。 楽天トラベル「お客さまの声」にも載っていまして、理由は「お互い見えてしまう」からだそうです。 「白猿の湯」「桂の湯」は向かい同士。「白猿の湯」に入っていたら、パンツ1枚で「桂の湯」から移動してきたおじさんが来てびっくりしました。 廊下を挟むので、移動するときはせめて浴衣を着ましょうね。 このほか、2つの浴場があります。 作り自体はオーソドックスなもので、見取り図は作成しませんでしたが… 白糸の湯 こちらは、旅館部本館の玄関から向かって左の奥にあります。構造自体はごく普通の温泉浴場で、湯船も長方形で、特記すべきことはないのですが、「半露天」というだけあって、窓を全開にすると壁がなくなり露天と一緒になります。 洗い場はあります。 銀の湯(しろがねのゆ) 「白糸の湯」の手前隣にある小さな浴場です。 15時~21時の時間帯は「貸し切り専用」として使用され、それ以外の時間帯は男女入れ替え制。 バリアフリーに配慮した構造になっているので、介護が必要な方の湯あみに良いでしょう。 今回は、「白猿の湯」に夕食前と翌朝チェックアウト前、「白糸の湯」に就寝前、「桂の湯」に翌朝チェックアウト前に入浴しました(翌朝は2湯ハシゴ!)。 「白猿の湯」は、夜が風情があっていいですね。 一方「桂の湯」は景色が良いので、明るい時間帯のご入浴がオススメ 他の方のブログを見ると、以前は湯治部にもうひとつ浴場「河鹿の湯」というのがあったようですが、現在はありませんでした。おそらく、「別邸十三月」建設にあたり取り壊したのでしょう。また、「竜宮の湯」というのもあったそうです。変わった形状の湯船だったそうですが、こちらもありませんでした(銀の湯に改装?) 鉛温泉「藤三旅館」お風呂の写真はコチラ! 楽天トラベルにもお風呂の公式写真が多数掲載されております! 次回、ふろ上がりのビール、そして夕食! 別邸「十三月」は全室温泉ゆきスイートルーム 藤三旅館とは廊下で繋がっているので、今日ご紹介した4つの浴場にも入れます! 鉛温泉へのアクセス JR東北新幹線の新花巻駅・在来線の花巻駅より、「花巻南温泉峡シャトルバス」が出ています! 夕方の迎え3便、朝の送りは1便。要予約ですので、ご予約後、直接旅館へ連絡してください。 時間が合わない方は、在来線の花巻駅より、岩手県交通【鉛01・鉛02】新鉛温泉ゆきに乗車して32分、「鉛温泉」下車。バス停わきの坂を下った先にあります。 お車の方は、東北自動車道「花巻南IC」で降り、料金所を出たら一旦左折、その先の突き当たりの丁字路を右折し、しばらく道なり。宿が近づくと看板がでております。 秋田方面からの方は、秋田道「北上西IC」で降りて北上すると近いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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