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加藤紘一放火事件は誰の差し金か?
さて、少し話は逸れますが、政治家への右翼のテロ行為として記憶に新しいのは、加藤紘一氏の実家への放火事件です。 北海道新聞の8月29日号より引用します。 放火容疑で右翼構成員逮捕 加藤議員の実家全焼火災 山形県鶴岡市の元自民党幹事長加藤紘一衆院議員の実家と事務所が15日に全焼した火災で、鶴岡署は29日、放火などの疑いで右翼団体「大日本同胞社」の構成員堀米正広容疑者(65)=東京都新宿区歌舞伎町=を逮捕した。 加藤議員が小泉純一郎首相の靖国神社参拝を批判していることから、鶴岡署は動機や思想的背景を追及する。 調べでは、堀米容疑者は15日午後5時50分ごろ、山形県鶴岡市大東町の加藤議員の実家兼事務所に侵入し、放火して全焼させた疑い。 堀米容疑者は加藤議員の実家の室内で割腹自殺を図ったとみられ、火災直後、敷地内で腹部から血を流して倒れており、病院で手当てを受けていた。 この放火事件の報道では、不思議なことがありました。 8月16日の朝日・読売・日経・聖教新聞では、まだ男の素性は判っていません。 翌17日の朝日・読売・日経・聖教新聞では、「男の身元を東京都内の右翼団体に所属する男(65)と断定した」とあり、団体名と個人名は記載されていません。 そして19日、朝日・読売・日経は「男(65)が関係する東京都新宿区の右翼団体(大日本同胞社)の事務所など」と団体名を記載したものの、個人名は明かしていません。聖教新聞は記事にもなっていない。 この時点では個人名も判明しているはずなのに、未成年でもない堀米の名を明かさなかったのは何故なのでしょう? 結局、地方紙が個人名を記載したあとになって、大手紙でも明かされましたが…。 犯人の堀込正広は、東京都内の右翼団体「忠孝塾愛国連盟」の常任参与と、その下部団体「大日本同胞社」の相談役に就いていました。 大日本同胞社は、過去にも事件を起こしています。 1978年に沖縄県尖閣諸島・魚釣島に上陸。 1982年には団体のメンバーが関連団体を立ち上げ、対旧ソ連や対共産党、対左翼の運動を中心に活動。 1984年には東京都千代田区の海運会社に団員の少年が侵入し、 総務副部長(51)に包丁を突きつけ40分間監禁。ソ連漁船相手の商売をやめるように脅迫。 1986年には過激派の事務所を襲撃。 1992年には天皇陛下の訪中反対を訴え、この関連団体の構成員が宮沢首相(当時)の私邸前で割腹自殺未遂事件を起こしています。 ところが、この「大日本同胞社」は、ここ数年の収支がゼロ、つまり全く活動していない団体でした。登記して看板だけ掲げた幽霊組織なのです。 「大日本同胞社」の上部団体とされる「忠孝塾愛国連盟」は、尖閣諸島へ何度も上陸を繰り返し、灯台を建設したことで有名な「日本青年社」と同系列であり、「日本青年社」は、指定暴力団・住吉会総裁の西口茂男氏が最高顧問を務めています。そもそも「日本青年社」は、1961年に当時の住吉連合・住吉一家・小林会初代会長の小林楠扶氏が創設した右翼団体でした。 ちなみに、住吉連合は全国二位の広域暴力団で、関東の麻薬取引を主に仕切っていて、北朝鮮と麻薬・銃器の取引をしています。 そんな住吉会の系列の「日本青年社」の幹部・水野孝吉氏(総本部時局対策局長)が、北朝鮮拉致問題の「新潟救う会」の幹事を務めているという不思議な関係もあります。 この「日本青年社」の幹部は、2005年3月3日に「日本の領土を守るため行動する議員連盟」によって国会に招かれました。 2005年3月4日(金)「しんぶん赤旗」より引用します。 右翼を国会に招き称賛 自民・民主議連“尖閣諸島守った” 自民党、民主党などの国会議員でつくる「日本の領土を守るため行動する議員連盟」(会長・森岡正宏衆院議員=自民)は三日、国会内で開いた会合に右翼団体の日本青年社幹部を招き、感謝のことばをささげました。 日本青年社は一九七八年に尖閣諸島の魚釣島に上陸したことで知られる右翼団体。一九六九年に結成され、指定暴力団・住吉会との関係が深いことは、警察庁も国会で認めています。昨年十月には最高幹部の一人が恐喝未遂容疑で警視庁に逮捕されています。 同日の会合で山崎誠日本青年社総局長が「最近の尖閣諸島をめぐる動き」について約三十分間、説明しました。森岡会長はあいさつで「あの島を守ってくれた日本青年社に感謝をしなくてはならない」と日本青年社の活動を称賛しました。 会合には自民党は玉沢徳一郎元防衛庁長官、岩屋毅国防部会長ら、民主党は原口一博、渡辺周、松原仁の各氏ら、十五人ほどが出席しました。 会合に呼ばれていた内閣府、海上保安庁の係官は「(右翼団体との)同席は困る」(森岡会長の説明)として、時間をずらして出席しました。 自民、民主の若手有力議員が加わる会合で、国会施設内に白昼堂々、右翼団体幹部を呼び込んだことから国会運営上の問題にも発展しそうです。 また、中川秀直元官房長官(現・自民党幹事長)が愛人と覚醒剤に耽っていたスキャンダルを「日本青年社」に握られ、脅されて官房機密費を横流しして以来、住吉会との繋がりが続いているという“黒い噂”があります。 加藤氏の家を放火した犯人の名がなかなか明かされなかったのは、このあたりの繋がりから圧力があったのかもしれません。 ちなみに、今年6月28日に覚醒剤容疑で逮捕され、その際、芸能人やスポーツ選手のタニマチだったことがスポーツ新聞で暴露された中山諭社長の不動産会社「ダイナシティ」は住吉会のフロント企業でした。 (中山社長の逮捕後に「ダイナシティ」の筆頭株主となったのがホリエモン率いるライブドア傘下のライブドアファイナンスでした。) その「ダイナシティ」の大株主だったのが「穴吹工務店」です。 新首相となった安倍晋三氏は、父親・安倍晋太郎の代から新興宗教まがいと評判の経営コンサルタント会社「慧光塾」の光永仁義氏と懇意にしており、光永氏の長男と「穴吹工務店」社長の娘との結婚披露宴には安倍晋三氏が媒酌人を務めるほどの間柄でした。 【参考】 『「救う会」と広域暴力団「住吉会」』 『なぜ、「救う会」には、北朝鮮と武器・覚醒剤密輸をしている暴力団住吉会が深く関わっているのか?』 『慧光塾“教祖”と安倍家の只ならぬ関係』 『ライブドアによる不動産会社・ダイナシティ“買収”の裏側』 『覚せい剤逮捕社長も参加していた「慧光塾」“教祖”長男結婚式』 『ヒューザー・小嶋社長証人喚問、ライブドア疑惑のどちらでも名前が出る安倍晋三官房長官の不徳』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/06/11 02:42:14 AM
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