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テーマ:塾の先生のページ(7613)
カテゴリ:がっきーの過去
「 つばさくん、君、今日ここに来るまでに、 何社か受験してきたでしょ? なかなかいい顔、いい目をしてるよ。 その目は、いろいろ塾を見てきて、 『選んでやろう』って目だな。 はっはっはっはぁ~! じゃぁ、うちの会社もしかっりみてもらおうかな。」 「 いえいえいえ、とんでもない。こちらこそ、よろしくお願いします。」 何なんだ? すごいとしか言いようがない! 何でそこまで分かるんだ? しかも全然不快じゃない。 むしろ、気持ちがいい。 やばい、この人のペースに完全にはまってる。 落ち着いて、よく見ないと。 よし、もうこうなったら勝負だ! 「 つばさくん、僕が聞かせてもらいたいのは、二つだけだから。 その後は、お茶でも飲みながら、楽しく話そうよ、ねぇ。 君の今までの人生の中で、最も誇りに思うことは何かなぁ?」 うっ、キタキタキターーー! ヨッシャァー! 気合見せちゃるもんねぇ! 「 浪人したことです。 大学受験浪人と就職浪人。 あんなに勉強し、あんなに自分と向き合い、 あんなに自分と闘ったことは、他にありません。 今の自分があるのは、浪人時代があったからです。」 どうだぁ? どう切り替えしてくる? 「 なるほどなぁ。 それは剣道で学んだんだなぁ、その精神。 それに、君にはたくさんの支えになる人がいるんだな。 そうでなければ、ここまで、 浪人時代に対して自信はもてないよ。 君の人望が厚いのが窺えるね。 うん、うん、よ~く分かるよ。」 涙が出そうになりました。 何でここまで他人の気持ちがわかるんだ? 今まで、こんなに短時間で、 的確に自分の心に訴えかける人は、会ったことがない。 「 二つ目いいかなぁ? もし採用されれば、 どれくらいの期間でここに来てくれる? 君のそのすばらしい精神をもってすれば、 どれくらいの期間になるかな?」 うっ、そう来たかぁ。 ヨッシャァー! 「 2週間、今日から2週間以内です。」 「 おぉ~、そうかぁ。 できれば、その2週間で君がどう頑張るのか、 この目で見たいもんだねぇ。 誠実に答えてくれてありがとなぁ。 後は、お茶でも飲みながら、気楽に話そうやぁ。」 その後、30分くらい雑談したあと、面接は終了しました。 あいさつを終え、事務所の扉を開けようと向かうと、 彼は、すぐさま、僕を通り越し、扉を開けるのです。 しかも、エレベーターで、一緒に1階に降り、 駅への道順も教えてくれて、見送ってくれました。 その全ての振る舞いは、決して媚を売るのではなく、 颯爽と、オーラを放ちながら、 自信に満ち溢れた笑顔なのです。 完全に負けです。 この人のようになりたい。 この人の下で学び、いつか追いつきたい。 そう、強く思いました。 つづく・・・。
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Last updated
2007.09.19 13:37:08
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