2000年の恨み 21
アジア各地で鳥インフルエンザの発生が増えています。 インドネシア保健省は、2月14日、新たにまたジャカルタに住む母親と娘が鳥インフルエンザに感染したことを明らかにしました。 これで同国の感染者は127人(内死者数103人)で世界最多となっています。 そして今回は人から人への感染の疑いもあるため、同省と世界保健機関(WHO)が感染経路の調査に乗り出す模様です。 それで2月1日付けでWHOが監視下に置いた地域は下記のとおりです。 Afghanistanアフガニスタン Bangladeshバングラデシュ Beninベニン Bulgariaブルガリア Burkina Fasoブルキナファソ Cambodiaカンボジア Cameroonカメルーン China (including Tibet and Hong Kong)中国(香港を含むとチベット) Egyptエジプト France (Moselle region in Eastern France)フランス (フランス東部地域モーゼル) Georgiaジョージア Germany (affected states: Bayem, Sachsen, Thuringen, Sachsen-Anhalt) ドイツ(影響を受けた国: bayem 、ザクセン、チューリンゲン、ザクセンアンハルト) Indonesiaインドネシア Iranイラン Iraq (North east corner close to the border with Iran and Turkey) イラク(北東角のイランとの国境に近いトルコ) Kazakhstanカザフスタン Laosラオス Mongoliaモンゴル Myanmarミャンマー Nigeriaナイジェリア Pakistanパキスタン Poland (Mazowieckie)ポーランド( mazowieckie ) Romaniaルーマニア Russia (Kaluzhskaya Oblast, Krasnodarskiy Kray, Moskovskaya Oblast and Respublika Adygeya)ロシア (カルーガ州、地方krasnodarskiy 、 Moskovskaya州とrespublika adygeya ) Saudi Arabiaサウジアラビア Sudanスーダン Thailandタイ Togoトーゴ Vietnamベトナム これを見ると、主にアジア地域に集中しているように感じます。 それで先月、餃子騒動でもお伝えしましたが、NHKが先月二夜にわたって放送した鳥インフルエンザ特集。 これがなんと再放送が二度も放映されておりました。 今、各地で感染が広がり犠牲者を出しているウイルスのタイプはH5N1型で、そのウイルスが鳥から人に感染したものとされています。 ところが、今後さらなる事態が懸念されているのが、感染爆発(パンデミック)と呼ばれており、この鳥インフルが新型ウイルスに変異して人から人へ感染する恐れが非常に高まってきたのです。 人が感染するインフルエンザは通常A/H1N1(ソ連)型ウイルスとA/H3N2(香港)型ウイルス、及びB型ウイルスの3種類であり、これらは弱毒性でありました。 そこに新たに加わったのがH5N1型の強毒性の鳥インフルエンザです。 そして新型鳥インフルとはこれよりもさらに毒性の強い鳥インフルであるのです。 日本政府もこの鳥インフルエンザ対策として、2500万人分の抗ウイルス薬タミフルとプレパンデミックワクチンの備蓄がなされているといわれています。 しかし、いろいろと問題点があるようです。 まず、抗ウイルス薬はその副作用から危険性が指摘されていること。 そして、本来ワクチンは感染した検体からしか作ることができないため、プレパンデミックワクチンはH5N1型を基に作られたワクチンではありますが、完全なワクチンではないことと、その量はわずかしかストックされておらず、使用対象者が医師や警察官、政治家などに限られているということです。 昨年11月、東京都品川区で、鳥インフルエンザ対策の予行演習が実施されました。 その結果からわかった問題点は多くありましたが、結局それらの問題点を解決させる具体案は出てきませんでした。 それで一人の会社員が鳥インフルエンザに感染して海外から帰国し、都内の職場へ通勤したと仮定したシュミレーション調査が行なわれました。 それによると、そのウイルスは瞬く間に広がりわずか一週間で25万人に感染するという結果となったのです。 また日本でこの事態が発生すれば最低でも死亡者は64万人、経済損益は20兆円に及ぶといわれます。 現段階でも死亡率は60%という恐るべきウイルスにどのように対処すればよいのか、これは非常に深刻な問題であるといえます。 NHKが再放送を含めて何故、三度もこの特集を放送したのか、それはおそらく多くの人たちに警笛を発しようとしたのかもしれません。 これが単なる自然現象で脅威のウイルスに変異するのか、それとも 「 現在、世界の人口は一日5万8千人ずつ増加している。(現在は一日20万人) 戦争も、これまでのところ何ら大きな効果を上げることができず、人口倍加は両大戦を経てもなお続いている。 したがって戦争はこの観点から見れば期待はずれであった。 だが、細菌戦争ならば効果があるかもしれない。 」 ・・の言葉が残されていることから作為的なものであるのか、その真偽はわかりません。 しかし、中国の状態を考えると、彼らはいつまでも経済成長を続けさせることは出来ないと思っているだろし、貧富格差が増大する中国内部で不満分子が暴発する可能性は日増しに強くなっていることでしょう。 これらのことから一月に起きた餃子騒動は、単なる事件というものではなく、これは中国や日本、そしてアジア全体に波及する第一弾ではないのだろうか。 彼らは米国と合わせて中国もその視野に入れているのではないか? そして、最悪の事態は新型鳥インフルが日本へ上陸してしまうのか? そのために私たちはどう対処すればいいのか、脅すつもりではありませんが、もうこれはドラマや映画ではなく現実に起きるかも知れないのではと思うのです。 先日、東京のある方が日比谷公園にいったときのことです。 その公園内に3m程の塀が建てられており、異様に思ったそうです。 聞くところによると、花を植える準備とか、トイレを作るとか言っていたそうですが、なにかおかしいのです。 一体何をしているのだろうか・・・。 それでNHKが放送したドラマの中で、鳥インフルによる大量の死者の処理に公園に運び、そこで消毒して埋葬する場面がありました。 そして政府の案では、公園をその対策に使うとのこと。 もしかすれば、もうその準備が始まっているかも知れないのです・・・。