『アルゼンチンババア』※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※最愛の妻が死んだ日、その死を看取ることなく 父親は行方不明になりました。 それから半年後、父は町外れに住む風変わりな女性 『アルゼンチンババア』の屋敷にいることがわかります。 娘のみつこは勇気を奮って父親を取り戻しに向かうのですが・・ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 原作は2002年に発表された、よしもとばななの小説。 世界30数ヵ国で翻訳されているとか。 人間の生と死を描いているけれど なんだか、ふうわり・のほほーんとした不思議な作品でした。 映像が凄くキレイで癒されます。 アルゼンチンババアこと‘ユリ’が住む異国情緒漂う屋敷。 なんだか物凄く臭いという設定 (最後までどんな匂いかわからんかった しかも皆、訪問1回目は「くさっ」とリアクションするのに 2回目以降は案外平気そうだし・・・ ババアに関してはずっと風呂にはいってない匂い?? と、勝手に思ってました)なんですが 映像では匂いしないしね。メルヘン風の家に見れました。 今回は鈴木京香さんが50才の厚化粧ババアに扮していますが なんのなんの、不気味どころか非常に美しかったです。 これは誤算?なのかな? まぁ、風変わりなババアといえども多少は 女性の色っぽさを兼ね備えておかないと お父さんがああはならないもんね~。 はっきりいうと、見た目が変なだけで なんか思ってたより(以上に?)普通な人でした、 アルゼンチンババアって。 妻の死を受け入れられず、娘を捨ててとんずらしちゃう ダメダメパパに役所広司さんはハマってました 堀北真希ちゃんのみつこも、作り込みすぎずナチュラルだったのが 好感持てました 作品自体は・・日常ドラマなのかなぁ、ファンタジーなのかなぁ。 ちょっと難しいですね。その間くらいって感じで。 映像はのどか~で、音楽はラテン系っていうのが 逆に調和とれてて心地よかったっす ストーリーにずっぽり入り込めるかというと そこは観た人によって分かれそう おいらは正直、雰囲気だけを楽しんだって感じかな 細かいこというと登場人物達の心の動きが早すぎて(唐突すぎて?) ついていけなかったり、普通の感覚では共感しにくい シチュエーションや人間関係が出てくるので。 ただ、この作品が語っている 誰にでもいつかは訪れる家族の死を どうやって乗り越えていくのか・・ その時をしっかり受け止める心構えを教えてくれたような。 毎日を楽しく過ごせるのは家族や友達、 かけがえのない人達に囲まれているから。 自分を理解してくれる人が一人でもいる幸せ。 そんな普段ならすっかり忘れていることを 改めてこの作品に気付かされました。 Last updated 2007.03.30 08:13:54 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|