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『河童のクゥと夏休み』

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夏休み前のある日、小学生の康一は学校の帰りに
大きな石を見つけます。
持ち帰って水で洗ってみると、なんと中から
河童の子供が出てきました!
人間の言葉を話すこの河童を「クゥ」と鳴くところから「クゥ」と命名。
家族もやがてクゥを受け入れ、一緒に暮らし始めますが
クゥは突然、仲間の所に帰ると言い出し
康一は一緒に河童伝説の残る岩手県遠野へ向かいますが・・
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どちらかと言うと大人達には(とくにお母さん方)煙たがられていた?
クレヨンしんちゃんを‘大人も泣かせる名作’にした原恵一監督が
なんと約20年間も温め続けてきた渾身の作品だそうで・・

実は映画版のクレヨンしんちゃんは
1つも観たことないのですがm(_ _)m
噂には聞いてました。



世間は夏休み
前回レビューの『ピアノの森』や大人気の『ポケットモンスター』など
夏休みになると、子どもを対象にしてか
アニメ作品の上映が増えますねぇ。
でも、この作品は観る前に思ったのが

『長い』。

だって、上映時間138分って・・
軽く2時間越えなんて、大人でも長いと感じるのに
子供が観ていられるんだろうかと・・。

引き合いに出して申し訳ないけど、
去年の『ゲド戦記』なんて2時間なかったけど
眠りだす子供、ソワソワしだす子供、
明らかに飽きて退屈そうな子供などが続出でした

ですが、やはり子供達も中身を見てますね。
この映画は結構真剣にスクリーンを見つめてましたよ

でも、それ以上に熱心だったのはその保護者の皆さん。
子供達は大人しく観ていたものの、エンドロールが流れ出すと
わらわらと立ち上がって
映画館の中を走り回ったりしだしましたが
お母さん方は明らかに余韻に浸りまくっていて
立ち上がる方は少なかったように思います。
つまり大人も子供も関係なく、
すべての年代の方々に受け入れられる作品なのです

この映画の長さは納得がいきます
「自分には子供もいないし、アニメだから観ない」
とか言ってる方がもしいたらもったいないです
貴重な夏を逃した感じですよ

ジャンルにとらわれず、ぜひ全ての方にご覧になっていただきたい
ほろ苦くて、ちょっと悲しくて、でも最後には
清々しい涙が溢れでてくるそんな映画です。


クゥちゃんはとにかく可愛いです(*^o^*)

そして、子供達の心理描写がリアル。

小学生の男の子が異性にとる態度とか
「あぁ~そうそう、あの年頃ってあんな感じよねー」とか( ̄∀ ̄)

いじめの問題も描かれてますが、いじめられる側だけでなく
いじめる方の心理までもが見えてきて
誰もがいじめっ子になりうるんだということを
教えてくれてるような気がしました。

さらに子供達だけでなく、大人達に関してもやはりリアル。

うんうんとうなずけるところがたくさんありますよ(^w^)


最後に・・・
劇中一番泣かせてくれる‘おっさん’の存在にもどうぞご注目をっ★




Last updated 2007.08.20 13:14:27


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