240725 ランダム
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『Sad Movie サッド・ムービー』

はっきり言って興味ありませんでした( ̄ε ̄)

案外映画ってそう思って観ると
いいものなのかもしれませんね~。

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消防士と手話キャスターの女性、
耳の不自由な女性と似顔絵描きの青年、
3年間無職の青年とスーパーのレジでパートとして働く女性、
キャリアウーマンの母親とその息子ー
これら4組のカップルが迎える“別れ”とは・・?
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
主人公が4組8人。
基本的にそれぞれ独立したストーリーですが
一部リンクしています。
109分という上映時間の中に4話・・

詰め込みすぎ??

いえいえ。
確かに一つのストーリーを
もう少し掘り下げて観たい気もしますが、
オムニバスだからこそ色々な種類のメッセージが込められていて、
受け取る側も色々なことを感じさせられるんだろうな~
と思うわけです。

日本版でのキャッチコピーは
『愛はどうして終わる瞬間に一番輝くのだろう』

このコピーの美しさ通り、
演出でかなり綺麗に脚色されてはいるものの
いずれも日常でありえない話ではありません。
観る人によって、お気に入り(共感できる?)
ストーリーは異なると思いますが、
一度でも“別れ”というものを経験したことのある人ならば
悲しい別れを題材にしてはいるけれど
またちゃんと次にむかって歩き出すであろう
主人公達に思いを馳せることが出来ると思います。

『悲しいけれど後味さわやか』という不思議な物語です。

タイトル通り、別れの悲しみを描いた物語なのに
悲壮感よりも、幸福感・充実感の方があるかもしれません。

そういう意味では、このタイトルは誤りかもね~。

おいらもはじめそうでしたが
タイトルに構える必要はないと思います。


ただ、韓国テイストがどうしても苦手という方は
やはり無理なのかな~と・・うーん、どうかな?

“このシチュエーションで泣くのはあたりまえ、
この泣かせ方は反則”という、韓国ドラマや映画でよくある
パターンかもしれません。

予告編・CMを既にご覧になった方は
ぶっちゃけ皆さんのご想像通り
あのまんまの内容ですから~(^_^;)

おいらも“韓流って、何でいつもこんな泣かせ方ぁ!?”
って思ってたところはありますが、
なんかこの映画を観て、
作られた話だとわかっていても
読め読めな展開でも、
自然と泣ける。

それでいいじゃない?と思うようになりました。

もちろんこれを観て全く泣けない方もいると思います。
(特に“よーし、泣いてやるぞぉ!”なんて
意気込んで行った日にゃあ・・;)

何を感じるかは自由ですから。

この映画はわかりやすいがゆえに、
そこの部分が顕著に表れると思います。

おいらは意外にスッキリ観れました。
自然に泣けた派です。
悲しみと対峙しても、人にはそれを乗り越える力がある
と思わせてくれました。

キャスティングに関して・・
チョン・ウソンが全体で見てもメインかな?

彼を観るためだけに駆け付けたファンもいるとか。
でも、ちょっとふっくらしましたね?(^_^;)
カッコいいというよりは
ちょっとお間抜けなキャラ設定も手伝ってか、
可愛らしい感じになってはりました。

女性陣はそれぞれに魅力的でしたー★

特に耳の聞こえない少女ソウンを演じていた
シン・ミナが素敵でした。
遊園地で着ぐるみバイトをしている役なんですが、
見た目はシャイで繊細な感じがするのに
実は結構サバけてて、皮肉屋さんで芯の強いところを
着ぐるみの中の彼女の心の声で表現している演出が
なかなか良かったです。
ストーリー的にも4話の中で
一番ピュアで可愛らしく、観やすかったです。
あと、チャ・テヒョンは間抜けな顔(ファンの方すみません)
なんですが、魅入っちゃいますね~。
他の作品でもそうですが、最初は『わ、なんだ~この人~!?』
って思うんですが、ストーリーが進むにつれて
なんか惹かれていくんですよねー。
今回もラストのせつなさったら!
あの顔だけど(重ね重ねすみません;)
ラブストーリーで主役を張れるのもよくわかります。

今回の映画に彼を誘ったのは、チョン・ウソンだったそうで。
『別れさせ屋の役にぴったりだから』って・・
さすが、監督志望で脚本も書くだけありますね~。

そして、どの話も有名スターばかりが出演している中で
ただひとり素人がいたとは知りませんでした。
フィチャン役(子役)のヨ・ジングは
オーディションで選ばれて、今回が演技初挑戦だったんですね~。

子供の感性って、やっぱすごいです★


4つの様々な別れのストーリー。
無関係の4組のようでありながら微妙に交差しています。

主役の中のひとりが働くスーパーの常連客が
他のストーリーの主役だったり・・

同じ病院ですれ違ってたり、仕事の依頼人になってたり・・

そう考えると、映画を見終わった瞬間
両隣りの見ず知らずの人達が気になりました。
『あぁ、この人達にもそれぞれのドラマが
あるんだろうな』って・・。


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