『手紙』こういう人達がいる。こういう世界がある。 今までは考えたこともありませんでした。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 直貴の兄は弟の学費欲しさに盗みを働き、 そこで誤って人を殺してしまったため 服役中でした。 大学進学を諦め、工場で働く直貴の夢は お笑い芸人になること・・ ですが、毎月刑務所から届く兄からの手紙が 彼を現実に引き戻すのでした。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 言わずと知れた、東野圭吾さんのロングセラー小説を 映画化したもの。 おいら原作は読んでないのですが、 大きく違う点もあるようで・・ (直貴の夢が原作では歌手だったり。 じゃあ、あの映画のラストとは全然違う訳ね) ただ、“テーマが重い”というのは共通しているでしょう。 自分の身近で起こったことのない題材なので どうとらえて、どう考えたらいいのか はっきり答えの出しにくいテーマなのです。 犯罪の被害者にも加害者にもなったことのない人間が この物語を評価することに無理があるのかもしれません。 もちろん『犯罪は何があっても絶対犯すな』 最終的にはこれに尽きますが。 罪を犯した人間は、刑務所で服役したら 「はい、終わり」ではなく その後も被害者や自分の家族の想いを背負って 生きて行くことが償いなのでしょうね。 それには決して終わりはありません。 この映画では“犯罪の加害者を身内から出した人”が主人公です。 「自分がしたことじゃない」にしても “血の繋がり”はどうやったって絶つことは出来ません。 劇中、彼はず~っと差別を受け続けます。 ちょっとイイ感じに物事が動き始めても またそれが跡形もなく崩されるくらい とことんに。 後半に登場する家電会社の会長の言葉が強烈です。 『差別はね、当然なんだよ』 この第一声は衝撃でした。 その後に続く言葉もすべて聞くと、意図はなんとなく わかるような気もするのですが。 罪を犯すって、本当にとんでもないことです。 被害者の息子の最後の決断にもグッときました。 前に進むために、ああしたんですよね。 そして、大ラス。 主人公の夢が“お笑い芸人”。 これが効いてきます。 「笑い」と「涙」の対比。 涙脆い方は(おいらも;) ココが一番の泣きタイミングでしょう。 兄役の玉鉄(玉山鉄二)がやりました! 泣かされました~ 小田和正も反則だけど~(ToT) あの曲で泣くなっていう方が~です。 (しかし、なぜライブVer.だったんだろう? マイク吹きまくりだったしっ ちょっと気がそがれた;) それと最後にもう一つ。 ここまで真面目に語っておいてすみませんm(_ _)m 沢尻エリカの関西弁は必要だったのでしょうか? 彼女の役どころが、各地を転々としてる設定だとしても なぜに関西弁? 気の毒なことに、そのせいで 伸び伸び演技出来なかったようにも見えちゃいます。 とくに重要でないなら、標準語で良かったのでは・・。 実は、一番の謎。です。 ジャンル別一覧
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