ありがとう、テリー

2010年1月3日約午後八時
テリーはまどろむ様に、穏やかな表情で、
虹の橋を渡りました。

テリー大往生です

2010年1月3日午後八時ごろ、
自宅にて夕飯の支度をしていた私の携帯に、
実家に帰省していた姉から一本の電話がありました。

テリーが、息をしていないの、と。

確かに、昨年の夏を超えられるか心配もしました。
確かに、最近、立ち上がる事ができない日がありました。
抱き上げた時に、軽くなったなぁと、思う日がありました。

ゆえに、母とも、テリーがもし完全に立ち上がる事が出来なくなってしまった時の事を想像し、その時は如何して行こうかと相談もしていました。

だけど、テリーは、
何時も実家に帰った時に会うテリーは、
年を感じさせる事はありましたが、
三本足で踏ん張って、一緒に散歩に行き、
ピヨピヨと甘ったれ鳴きをするテリーであり続けてくれてました。

年末に会ったテリーだって、
旦那の連れたノインを追いかけるように、
リードを持つ私の手を引き、何時もの公園に一緒に散歩に行ったのに。
年始にも、旦那とご挨拶に行った時だって、
何時ものように立ち上がり、甘えてきました。

それでも、
二年前くらいから、
心のどこかに、この日の覚悟が生まれていました。
その日が、来てしまいました。

旦那と一緒にテリーに会いに行きました。

玄関に、
いつもの寝姿で、テリーは居ました。

ただ、息をしていないだけで、
いつもと、ホント何時もと変わらないテリーです。

うとうとしている時に良く仕舞い忘れているベロ。
とろんと安心しきった顔。
スルスルと手触りがよく柔らかい耳、
私は寝ているテリーのこれを触るのが好きでした。
触ってると、やめてよーと耳を振るのに、
もう、振ってくれません。

何時もどおりにと、
父と、二階のいつも夜寝ている場所に運んでくれた旦那が、
何時もより、重く感じたと、いっていました。

こんなにも、脱力しきって、
安心しきって逝けたのだと思うと、いっていました。

甥っ子が、今日はやけに私に懐いてくれます。
小さくて暖かい手で、テリーの傍に行こうとする私の手をとり、
違う部屋に連れて行きます。
甥っ子の大好きなものを私に見せようと、
彼が笑顔になるものをみんな、私に手渡してくれました。

甥っ子なりに感じていたのかもしれません。
私が、泣いちゃうから。

1月4日
お別れをしてきました。

最後のお別れ

ご近所さん、犬友達さんがテリーへと、お花を持ってきてくれました。
テリー･･･皆さんにこんなにも、愛されてて、
嬉しいです。感謝です。

私達家族も、テリーにお花を捧げました。

葬儀の車がテリーを迎えに来るまでの間、
テリーに最後のお別れをしました。

冷たく、硬くなったテリーに、ありがとう、しか言えなくて。
言葉に出来ない想いをこめて、
何度も感謝のキスと、抱擁をしました。

おばあちゃんが･･･テリーが瞬きしてると、言います。

確かに、テリーは目を開けていました。
皆に撫でてもらった事で、瞼が開いたのです。

最後に、
私達家族と、来てくださった皆さんを見てくれたのかもしれません。

毛の手触り、抱きしめた時に香るテリーの匂い。
それは変わらないのに、
抱き締められるテリーの身体は此処にあるのに、
テリーの魂は、今の私じゃ手の届かぬ所にいってしまった。

でも、いつか、また会おう。
それまで･･･私や、みんなの心の中で待ってて。
先輩犬のクーボーと、待ってて。

また、めいっぱい抱き締めて、匂いをかいで、
頬ずりして、一緒に歩こう。

テリーが息を引き取るその瞬間に、立ち会えませんでしたが、
亡くなる少し前に、父に連れられ、自分の足で散歩に行き、
トイレを済ませ、定位置となっていた玄関に寝転がり、
年末年始で帰郷していた姉と甥っ子を含めた
家族の夕食時の団欒の声を聞きながら･･･逝ったようです。

最後まで三本の足で立ち、生き抜いたテリーに、
悲しみもありますが、なによりも、感謝と尊敬の思いが強く在ります。

そして、約十四年半、大病を乗り越え、此処まで一緒に居られたのは、
皆さんの暖かい励ましと、沢山のアドバイス、
そして何より家族の支えがあったおかげです。

本当に、本当に有難うございました。
深く感謝いたします。

最後になりますが、
先日、ちょっとしたことがきっかけで、
出逢った歌をリンクします。

とても、優しくて、ほんと、テリーと私達家族のようで、
心に響いた歌です。

【はじめてのともだち】（飼い主サイド）

はじめてのともだち

【はじめてのともだち～the answer (My First Friend~answer)】（ワンコサイド）
はじめてのともだち～the answer (My First Friend~answer)