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カテゴリ:介護
先日、レポートの中で、”作る人が喜ぶ””使う人が喜ぶ””ものが喜ぶ”ことが、介護現場での活動の要になる、な~んて、偉そうなことを書いたんですが、今日はそのことを少し。 お歳の行った女性は、その昔、たしなみとして裁縫を習っていた方がとても多い。 でも、デイサービスなどで、実際に針を持ってもらうことはあまりないのが現状です。 危ないからです。針の管理が難しいからです。 でも、いつまでもそんなこと言っていられない、とにかくやってみよう!と、はじめたのが、椅子カバー作りです。 倉庫にはもらった布など、使えそうなものが眠っています。 大きな布を裁断するのは、あの怖~いKさんです。 表布と裏布の間に、いらなくなったタオルケットの生地をはさんで、3枚をしつける。 三谷さんにお願いしました。 普段は塗り絵しかすることがなく、もっぱらおしゃべり派の彼女は、お針が得意だったんです。 針を持つと、顔つきが変わったんです! 現役の主婦の顔に。 アルツハイマーが進行して、暴言を吐きがちなOさんにもお願してみました。 手つきが違います。 嬉々として、何枚でもやってくれます。 ミシンがけは、洗濯室の中川さんが引き受けてくれました。 こうやって出来上がった椅子カバーです。 介護現場の椅子はたいてい合成皮革です。 長く座っていると汗ばんでくるため、座布団を敷いていますが、これが結構汚れます。 しかし、洗うと綿がよって、座り心地が最悪に。 そこで、工夫大好きな私が、考えたのが、いつでも洗濯できる椅子カバー。 ご利用者の意欲が引き出せ、使う側も大助かり、眠っていた布だってもう一度出番が。 少しの手間で、こんなにいいことができるんですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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