文章で飯を食う

　前に、「脳みそはどうなっているのか？池谷裕二」という、日記を書きましたが。
　それまで専門家筋に有名だった池谷氏をいきなりメジャーにしたのが、この本。


「海馬－脳は疲れない」

　池谷裕二氏と糸井重里氏の対談。
　わかりやすい。

　おもしろい話はいっぱいあるが、
　海馬は記憶の中心。
　海馬では神経細胞が増える。昔は神経細胞は生まれた後は減るばかりだと言われたが、最近の研究では、海馬では、使えば使うほど神経細胞が増えることがわかった。
　ロンドンのタクシー運転手は、経験年数により海馬の大きさが大きくなって行くことがわかっている。多分、道路をおぼえる刺激が、海馬の成長を促しているらしい。

　で、年を取っても、記憶力は衰えない。海馬は、年齢に関係なく、刺激に応じて大きくなって行くのだ。

　では、記憶力が衰えるのはなぜか？

　一番大きい理由は、おぼえようという努力をしなくなること。例えば、若い頃は、もらった名刺の名前はしっかりおぼえる。おぼえる必要のある人は。忘れては仕事にならないから。
　年を取ると、名前を覚えて無くても、何とかこなす経験を積んでいるのだ。だから、すぐ忘れてしまう。

　二番目の理由は、脳は、クスリやアルコールによる被害を受けやすいという事。
他に、脳血管の細かい梗塞が意外と出来やすいこと。（このへんの話は「海馬」以外から）
　ウツの時にも、物覚えが悪くなります。
　記憶には、セロトニンという物質が働いていることは、ほぼ、間違いないようです。
　ウツの時には脳内のセロトニンの分泌が悪くなるのか、セロトニンに反応する細胞の働きが鈍るのか、セロトニンがすぐ分解されてしまうのか、ともかく、セロトニンの働きが悪くなるようです。

　で、わたしも、最近、極端に記憶力が低下しています。最近のことを良く忘れる。

　明日、脳ドックに行って、脳みそ見てもらってきます。
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※１　人間ドックと違って、朝はコーヒーが飲めるようです。

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※２　早く寝ないと、血圧に引っかかりそう。おやすみなさい。