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つき指の読書日記 by 大月清司

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つき指の読書日記 by 大月清司

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2009/03/01 楽天プロフィール Add to Google XML

本、小説の杜 4
[ 読書 ]    


鹿男あをによし

 直木賞受賞作に金・銀・銅のメダルがある。運、不運は見舞われるのは世の習いである。
 桜庭一樹をことさら高くかうのは、選者の力量を超えた実力があるからである。この領域は末恐ろしい可能性を感じるからである。
 落選作でも次につながる期待を抱かせる作家もいる。いずれは線上に浮上していく予感である。
 明るい、不思議なストーリー性があり、テレビ化され、人気を得て大いに売れた。編集者の期待がかかるだけの何かがある。その万城目学 (まさめまなぶ)『鹿男あをによし』(幻冬舎 2007年刊)を読んだ。同賞への初めてのノミネートで、いままた文芸誌「別冊 文芸春秋」で連載が終わったばかりで、この長編小説も刊行が4月前後か、本年7月の候補作になりそうである。ちなみに、そのときの受賞作は松井今朝子『吉原手引草』で、その差はかなりあった。書き下ろしだから満を引いての小説だということがわかる。編集者からあれこれアドバイスがあり、単行本までこぎつくまでには、手直しに次ぐ手直しが行われたのだろう。枚数のわりには饒舌でもないし、大きく羽ばたく予感を秘めている。ただ、舞台が舞台だけに日本の古代からの精神構造に、やんわり共感するものがベースにないと、ところどころにほころびが見受けられる。象徴的な情景も感性の冴えを忍ばせなければなるまい。文体を嫌う向きもあろうが、それがささくれ立ってはいないので、わたしには許容できる。この5年が勝負である。本は素直に星4つとしたい。

 ↓釧路の海産物 釧路丸水









Last updated  2009/03/02 05:53:38 AM
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あ!その本も私の本箱に並んでます。   はるかさん


Re:あ!その本も私の本箱に並んでます。(03/01)   つき指さん


想像力の欠如です   damaoさん


Re:想像力の欠如です(03/01)   つき指さん


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