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グローバル経済を学ぶ 経済のもつ意味、重要さのわからない論説には、わたしは基本的に同調できないことが多い。それも世界的な視野での理解に目配せされていなければならないと思っている。 マルクス経済学が死に、変動する変数要因を複雑な方程式でパソコンを操作し、もっぱら数字だけで研究する近代経済学者も多いが、木を見て森を見ない、そういう分析は、無条件で同調できない方が多い。 優れた新書に出会った。その本を紹介したい。 本の全球 東西冷戦構造が崩壊し、経済は雪崩をうって資本主義へとレジュームチェンジしていった。それがグローバリゼーションで、一気呵成に、あらゆるもの、人、カネが国境の枠を超えて動き出した。国際的な競争時代の幕開けである。 それを否定的に捉える論調が、欧州を中心として根強く存在する。すべて金銭的な経済価値だけが先行し、それが富の偏在と社会的な弱者が生じ、それ以外の価値観が軽視されると。地球温暖化、資源の浪費、食料の危機もすべてがこれが原因だと決めつける。 その認識が事実なのか、経済の諸法則に合致するのか、それをわかりやすく解き明かした、専修大経済学部教授、国際経済学専攻、野口旭『グローバル経済を学ぶ』(ちくま新書 2007年刊)を手にした。グローバリゼーションに対するもっともらしい俗説(批判)が、まちがった世間知(危機意識)が言の葉にのり、その思い込みを批判的に解説し、本来、それがもつ経済の本質を明らかにしている。目から鱗が落ちる国際経済論を、わかりやすく解説している。長期的にはまちがいなく、経済のパイは拡大し、効率のよいダイナミズムになるのかを、その法則から分析してみせる。その調整役たるマーケットの機能の健全さも、どうしてそうなるのかを、感心させられるくらいに平易に語られる。読ませるという点でも優れているし、きっと面白く読めるのではないだろうか。大推薦。 いま原油、食料が高騰している。著名なエコノミストはこれは資源の調整機能で、単なる投機マネーのゲームではないと言い切る論が多い。ほんとうにそうだろうか。サブプライムローンの信用収縮(危機)直後に起こったことであり、その損害を取り戻そうとする動きとみることも、あながち穿(うが)った見方とはいえないのではないか。相場は相場に、市場は市場にまかせるしかないにしても、冷静な動きとはいえまい。相場の俗諺に「山高ければ、谷深し」というのがあるが、その結果は数年後にはっきりとするだろう。 謀略史観流に考えれば、欧米の中国潰し、もっとも困るのはドルをため込む大陸中国、ぼくなどは真っ先に、そういう勘が働くが、当てにはならないけれど。 この本は幸運なことに絶版ではない。こういうことを付記すること自体が、実に情けない出版事情である。悪貨は良貨を駆逐する、悪書は良書を駆逐する、そういう思いがつのるばかりである。 ↓釧路の海産物 釧路丸水 ↓釧路の海産物最大手 笹谷商店
メガネマン0206さん
>新聞かニュースを見る程度しかありませんが >少し落ち着きそうなので、本でも読もうと思います。 ----- いまは読書、それこそ老眼鏡があわなくなり、少なくなりましたが、若いときは頭も柔軟ですので、こういう読みやすく、的を射る新書、面白いかもしれませんよ。(2010/03/15 12:34:34 PM) │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |
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