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つながるこころ

イモさんより感謝のお便り


04年3月15日より、訪問しましたフィリピン・インファンタ及びバレル市
で活動しているイモさんより、つながるこころからの救援金への感謝状が
届きました。後日、彼が同封してくださった写真、及び送ってくださった
手工芸品の写真も掲載したいと思います。

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アウロラ州とケソン州を襲ったスーパー台風の惨事を思い出す事は、私たちインファンタ(ケソン州にあるイモさんの故郷)の人々にとっては大変辛いことです。私は50年以上生きてきましたが、このような破壊的な災害は初めてでした。

降り続いていた雨がやみ、突然激しい音と共に、「水だ水だ、助けて!」という声がしました。家のドアを開ける事は難しく、家の屋根をぶち破いて屋根の上に逃げなければ死んでしまうという状態でした。「神様、これはなんという事でしょうか・・・。」恐ろしい光景に屋根の上で人々はこう叫びかした。

水は、7フィート(約2m)の高さで町を襲い、その水の上を巨大な丸太や大木、家畜や人間、壊れた家、家財道具が泥にまみれて流され、インファンタの町を勢いよく流れ、海へと流されていったのです。あるバランガイ(区域)では、一人のカトリックの神父が、その濁流の中、自分の命を犠牲にし、多くの人の命を助け天に召されました。

インファンタの町は、今も深い悲しみに包まれています。厚く地面を覆う泥、崩壊した建物、丸太の下からは今も死体が発見されます。未だに発見されない多くの人々は、そのように下敷きになって死んでしまったか、海に流されてしまったのです。

被災の1ヶ月後に撮影した写真の何枚かを同封しました。

台風の後、私はバレル市(ルソン島北東部アウロラ州・スーパー台風被災地でもある)サンルイス・オビスポ教区において、自然を愛し、持続可能な農業を実践するために、有機農業を推進する仕事に関わっています。人々は、多くの化学肥料や農薬を使用し、自然を破壊してきました。どのような言い訳があろうとも、彼ら農民も、今回の災害を引き起こす一員となっていると言えます。

支援物資や支援金を届ける事だけで、彼ら被災者が生き残る事はできません。彼ら家族が、立ち上がっていけるようなプログラムを始めなければいけません。もう一度再スタートをしなければならないのです。今回の災害は世界の終わりではありません。手を取り合って協働する事ができるのです。心と心をつなげることで、深い悲しみの中で、トラウマを抱えた人々の心を築き上げる事ができるのです。

現地を訪問した佐久間にも伝えましたが、被災後の農地は、農作物を育てるには適していません。堆肥を施肥し、それには、地域の有機資源を集め、有機質の堆肥を作り、それを農地に施肥し、表土の流されてしまった土を回復させていかなければなりません。しかし、今まで土を耕すために活用していたカラバオ(水牛)がいません。水牛さえもスーパー台風の洪水で流されてしまったのです。その水牛お代用として、土を耕すためのトラクターや、有機資源を集め、有機堆肥を配るためのトラックを活用する事も一つの方法です。

私たちは、現在、お母さんたちや若者たちと共に、手工芸品を作っています。サブタンという植物を利用して作った手工芸品のサンプルのいくつかをそちらに送ります(サブタンについては佐久間が説明してくれるかと思います)。また、アウロラ州ケソンのココナッツハスクを活用したたわしも送りました。
被災者の方々がこれから自立していけるよう、生産品をマーケットしていただけると幸いです。
皆様が続けてご支援くださることをお祈りしています。

佐久間を通して私たちに届けて下さった、10万円の救援金に、心よりの感謝を申し上げると共に、皆様のためにお祈り申し上げます。

この救援金を活用し、農業用の道具や備品の購入、洗濯・飲用水などに活用されている生活用水の手押しポンプの修復をする事ができました。心より感謝申し上げます。

また、この救援金の一部を使って、手工芸品を青年やお母さんのグループから購入しました。それらを皆様にお届けします。

たくさんの「ありがとう」を皆様に!

ゾシモ ブエラノ

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