シラタマホシクサシラタマホシクサ 2005.9.20 本日は、天然記念物 シラタマホシクサについてのお話です。 絵は、湿地に生えるシラタマホシクサです。 9月下旬、白い玉を見つけて、シラタマホシクサと初めてわかる水草です。 ヒガンバナのような存在です。 絵のように白い点々が目立つようになり、次第に玉が大きくなりますがそれでも6mm程度でしょうか。 すごく控えめです。緩やかな曲線のシュート状の茎が美しく、その上にベールのように、白い点々が広がります。 絵の右にあるのは、1本(観察のため1本失敬しました。スミマセン。) 拡大して描いてみました。茎の長さ40-50cmほど。 根はしっかり張っています。これがしなるように真っ直ぐ伸びるのですから驚きです。 事典: ホシクサ(Eriocaulon) 湿地または水中に生育する一年草だが、まれに多年草のこともあります。 葉はふつうロゼット状、線形で、平行脈の間に横に連絡する小脈があり、格子状になるものがあります。 花茎は葉の間から伸びだし、頂上に1個の頭花をつける。頭花の基部に総苞(ほう)がありますが、各総苞片は頭花より短いもの、長いものなどがあり、形もいろいろ。 花はふつう3,4mmで、花被片は膜質で、がく片は3個まれに2個、花弁も3個まれに2個。 シラタマホシクサ((Eriocaulon nudicuspe Maxim.) 湿地に群生する一年草。頭花に白色の短毛が密生して金平糖のように見えますので、一見して他の種と区別ができます。 日本産のホシクサのなかで最も美しいものです。 白い球のようなのでこの名前が付けられました。 生育地が愛知県、三重県の三河湾、伊勢湾の沿岸に近い湿地にだけ限られます。 愛知県豊橋市の 葦毛(いもう)湿原が有名です。ここはミニ尾瀬といわれる湿原には この他に イワショウブ、サワヒヨドリ、キセルアザミ 、ワレモコウ 、サワギキョウ 、ヌマガヤ などが9月の見所です。 ぜひ、訪ねて行ってきてください。 白い球をつける茎は、40cmとながく、細い線状。強靭です。 |