テーマ:暮らしを楽しむ(383897)
カテゴリ:フランス
サント・ヴィクトワール山_story(2826) 2012.9.1
世界の名画(8) 中央公論社の世界の名画(編集委員:井上靖 高階秀爾)(8)は『セザンヌ』で、このなかの「画家論」は三浦朱門が「セザンヌとゾラ」を書いている。 家にあった全集を読み出したがなかなか面白い。 エクス・アン・プロバンス生まれのポール・セザンヌ(1839.1.19-1906.10.22)は父の意思で大学の法学部に進んだが1学年の試験が終わると「パリに行って芸術家になりたい」と。 しかし父はこう言って反対した「将来のことを考えるんだ。才能があったって死ぬぞ。金があれば飯には困らんのだ」と。 一方パリ生まれのエミール・ゾラ(1840.4.2-1902.9.29)は父を幼い時に亡くし少年時代をエクス・アン・プロヴァンスで過ごている。高校学校のコレジ・ブルボンでセザンヌと出会い、親交を深めているがのちパリに戻った。 大学生であったポール・セザンヌは、結局は22歳の時、父を説得してパリに出ている。ここで旧友ゾラと会うことができた。 セザンヌは資産家の父がいたため、一生画を売って暮らしたことはなかった。晩年父の膨大な遺産を相続したがパリではずっと田舎者という負い目があったようである。 貧しいがもともとパリっこであったゾラのようにはパリで生活できなく、30代からはエクス・アン・プロバンスとパリを行きつ戻りつする生活に。40代は特にエクスでの生活が長くなり、ついに50代からはエクスで死ぬまで創作活動を行っている。 パリで有名になり出したのは、40代後半でこのときはエクスでの生活が中心。 32e festival International de Piano La Roque d'Anthéron,Aix-en-Provence ラ・ロック・ダンテロン音楽祭はダンテロンを中心に12の会場で演奏会が行われる。 範囲は西60km、南30km、北へ45kmと広範囲である。 24日のチケットは「Théâtre des Terrasses」でダンテロンの街中と思ったが、なんと北へ45kmも行ったゴルド(Gordes)であった。 しかし車を借りても行くべきであったというのは先にも書いたように絵に描いたような美しい町であったからだ。 我々は行くのをあきらめ夜9時までは自由時間ということで、エクス・アン・プロバンス(Aix-en-Provence)の町へ繰り出すことにした。 ダンテロンからはバスで30分。値段は1ユーロと格安である。 エクスのバス停で日本人の女性と会った。 なんと、ラ・ロック・ダンテロンで御主人のフランス人と住むという。ダンテロンに住む初めての日本人ということであった。語学学校で日本語を教える教師の採用試験のため今日この町に来ていると言う。 我々は町はずれにある「セザンヌのアトリエ(Musée Atelier de Paul Cézanne)」というバス停に向かうためにバスを物色しているところである。 長距離バスと違って市内を走るバスはAvenue des Belgesまで歩いていき、「セザンヌのアトリエ(Musée Atelier de Paul Cézanne)」を通るバスを捕まえなければならない。 しかし、このバス郊外の違った3方向をう回して走っているため乗客でも混乱が多く、乗客と激しいやり取りをするなかでのバス乗車となった。 それぞれの邸宅の前を360度回転して来た道を戻るようなルートとなっている。郊外の家々を巡っていくようなコースでびっくりだ。「セザンヌのアトリエ」も通り過ぎてから気づき、一駅先で降ろしてもらった。 坂道を登っていき、アトリエを発見。門扉には「Maison de retraite Paul CEZANNE」とある。「晩年のアトリエ」とでも訳そうか。この家の丘にも上がってみたが山は見えない。アトリエに聞くと、レ・ローヴ(Le Lauves)の丘はここからさらに2kmはあるという。 セザンヌが毎日のように通ったスケッチポイント。炎天下家族を残して小生が写真を撮るためにダッシュ。 きつかった。 別荘地帯のようである。大邸宅が続く。日かけがない。焼けつくような道。急傾斜の道はどこまでも続く。 と東の方角にサント・ヴィクトワール(Mt.St-Victoire)が見えてきた。 その丘は道路からそれてさらに公園のようになった道を登る。ここでやっと全景が見えた。 あぁ、セザンヌの山、サント・ヴィクトワール山! 小生もスケッチ。 32e festival International de Piano La Roque d'Anthéron ラ・ロック・ダンテロン(La Roque d'Anthéron)の 古い町並み am8:08 エクス・アン・プロバンス(Aix-en-Provence or エクサンプロバンス)への旅の前 朝ruuningで。 レ・ローヴ(Le Lauves)の丘からサント・ヴィクトワール(Mt.St-Victoire) pm12:55 手前の平原にも町や村が点在する。 レ・ローヴ(Le Lauves)の丘にある複製パネル11点の一つ pm12:45 いずれもサント・ヴィクトワール山(Mt.St-Victoire) レ・ローヴ(Le Lauves)の丘にある複製パネル11点の一つ pm12:45 レ・ローヴ(Le Lauves)の丘にある複製パネル11点の一つ pm12:45 レ・ローヴ(Le Lauves)の丘でのセザンヌのスケッチ風景 pm12:54 セザンヌの町”エクス・アン・プロバンス(Aix-en-Provence)”の犬 pm2:19 エクス・アン・プロバンス(Aix-en-Provence)のセザンヌの足跡 pm3:18 セザンヌが歩いた歩道にはエンブレムが埋め込まれている (下記GPS情報は、スケッチポジションを示します。Google Earthからレ・ローヴ(Le Lauves)の丘をお楽しみください) Picture2(sketch,direction 66° am8:08(2012.7.24) Sketch point:La Roque d'Antheron old-town,FranceGPS 43.714550,5.308636(43°42'52.38" N,5°18'31.09" E)標高172m Picture2(sketch,direction 122°pm12:50(2012.7.24) Sketch point:Av.Paul Cezanne,Aix-en-Provence,FranceGPS 43.544533,5.444225(43°32'40.32" N,5°26'39.21" E)標高313m Google Earthを楽しむ方法Blogに掲載されている画像はすべて場所名、方位、時刻、GPS情報と標高を付けています。このうちGPS情報(ex. 35.579014,139.305981(°))を、Google Earthのジャンプboxに貼り付けて検索ボタンをクリックすると、スケッチした場所に飛ぶことが出来ます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 1, 2012 10:32:01 PM
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