回想録 10.Greifswald(グライフ スヴァルト)→Rostock(ロストック) story(3957)2015.9.7
徒然の記 「百万本のバラ」物語・・netで「百万本」と入力すると「百万本のバラ」がtopに出てくるほど有名な曲。昔マイクを持ったら頭にコードを巻きつけて離さないという男がいた。(小生?)彼の持ち歌がこの「百万本のバラ」。「真っ赤な・・」を絶叫しながら歌ったものである。先日知人から頂いた冊子「登紀子倶楽部通信 66号 2015年春」「同 67号 2015年夏/秋」にこの歌にまつわる記事が載っていて興味をそそられた。1981(S56)年、ラトビアの作曲家ライモンズ・パウルスによる作曲がオリジナルで、翌年にロシア語の歌詞で「百万本のバラ」となり、アラン・プガチョワが歌って大ヒット。ソ連改革のシンボルソングとなった。
1987年には、登紀子さんがこの曲をカバーし日本に紹介。
1990年ラトビアがソ連からの独立を宣言。1991年にソ連軍侵入のおり、バリケードの先頭に立ったのがこの曲の作曲者ライモンズ・パウルスであった。
この6月にラトビアのリエパーラ交響楽団を招いての「百万本のバラコンサート」(50周年記念 スペシャルコンサート)。そしてこれが縁となって7月末にはラトビア・リエパーヤで音楽祭出演と。歌い継がれ、歴史までも作っていく歌の凄さに感動し、加藤登紀子さんのエネルギーに驚嘆した次第である。12月の「ほろ酔いコンサート」に行かねば!
本文
ポーランド・ドイツ・ベルギー・フランスの旅 回想録 10.Greifswald(グライフスヴァルト)→Rostock(ロストク) その1
10_1 (sun) 21 Jun Greifswald(グライフスヴァルト)からReinberg(ラインベルグ)まで
17km先のReisberg(ラインベルグ)の”教会脇”でテント泊という予定なので午後遅くに町を出ても間に合う。ということで日曜日のイベントに参加した。
DJH (ユースホステル) の女性がMarienkirche(セント・マリエン(聖マリー)の教会)でミサがあると教えてくれたので行ってみることにした。その日(6/21)は特別のイベントがあった。「69.Greifswalder Bachwoche」オーケストラ&ブランチ付の演奏会。ミサの一環として行われた。オネゲルの「ロワデイヴィッド」などが演奏された。
現地便りにも書いたがErnst-Moritz Arndt Greifswald Univに語学留学している日本人青年と会い少し歓談。ブランチを熱心に最後の一皿、one-cupまで食べ、飲みつくしたという感じ。
ここで彼から
Jakobsweg(ヤコブスベーグ)なる言葉を初めて教わる。注意してみると広場にその標識がありサンティアゴまで
3400kmと記している。調べてみるとポーランド国境の町Świnoujście(シフィノウイシチェ)を通ってGreifswald(グライフスヴァルト)に達し、ロストック、ハンブルク、ブレーメンとほぼ今回の小生の旅と同じ町を経由しながらケルン、パリへと向かっている。
なんという偶然であろうか。日本で必死に検索したが出てこなかったこのルートは、Jakobsweg_nordDeutsch或いは、Jakobsweg Via Baltica で、又の名をDer baltisch-westfälische Weg(バルト海からヴェストファーレン(州)への道)と呼ばれている。
この街道とは別に、石畳の道が延々と10数キロ続いていたのにも驚く。Reinberg(ラインベルグ)へはづっと石畳の道であった。国道105号線とほぼ平行。
高台に教会があったので寄ってみたがが閉まっていた。なかなか古風な佇まい。近所の家の呼び鈴を押せども応答なし。おそらくグライフスヴァルトに住む学生達だろうか。19:00からコンサートがあるらしく、楽団として続々と到着し始めた。それも直前の18:45頃。終わるのを待ってテント設営というシナリオは無理そうなので、さらに街道を進む。リンデン通り(菩提樹)というその街道と105号が合流する辺りも適地であったが、演奏会が終わった頃に多数の車が通ることが予想され諦めてさらに歩を進める。地図に予めマークしてある田舎の一軒屋、Hotelの看板が目に留まった。街道からは少し入るため静かなホテルである。値段を交渉して安くしてもらう。
10_2 (mon) 21 Jun Reinberg(ラインベルグ)からKummerow(クンメロー)まで
この行程はStralsund(シュトラールズンド)を経由する。(Stralsund(シュトラールズンド)と Wismar(ヴィスマル)の歴史地区は世界遺産) ハンザ都市として栄えた歴史を持つが今では、海浜リゾートのRügen(リューゲン島)やHiddensee(ヒデンゼー島)への渡航拠点である。町を眺めることができる高台からは何十という教会の尖塔が見え壮観である。
大きいものは、ニコライ教会、マリエン教会、ヤコビ教会である。
Greifswald(グライスヴァルト)からRostock(ロストック) map
Greifswald(グライスバルト)からRostock(ロストック)までは116km。これを3泊4日というスケジュール。1日目は17kmと短く、2日目以降は33km/1日という何時もの行程。
ラインベルグの教会
(sun) 21 Jun 18:26
尖塔部分が木造の変わった造り。
シュトラールズンド・ヤコビ教会
(mon) 22 Jun 13:25
ヤコビ教会は内装が全部取り払われ改装中であったが、
外側の威厳は保っておりスケッチに収まらない大きさ。
シュトラールズンド・Knieperteich(クニペールアイヒ)池より
(mon) 22 Jun 14:27
シュトラールズンド・マリエン教会
Photo:グライスヴァルト・マリエン(聖マリー)の教会のミサ
(sun) 21 Jun 11:23
Photo:グライスヴァルトの広場のcafe
(sun) 21 Jun 11:32
切妻屋根の飾り壁
Photo:ラインベルグの歴史街道
(sun) 21 Jun 17:08
Photo:シュトラールズンドへの道
(mon) 22 Jun 7:55
麦の成長を追いかけての今回の旅。
熟した麦穂が暴れている。
Photo:シュトラールズンド・市庁舎
(sat) 20 Jun 11:11
Photo:シュトラールズンドの門
(sat) 20 Jun 13:37