テーマ:暮らしを楽しむ(384305)
カテゴリ:ジョグ&スケッチ
回想録 13.Hamburg(ハンブルク)→ブレーメン(Bremen) story(3962)2015.9.12
徒然の記 オーケストラの合宿・・なんと、9/12,13の土日はオケ合宿がバッティングした。市民オケでは山中湖合宿。大学OBオケでは秩父で第九の演奏会を含めた合宿。自宅に蟄居している身ではあるが胸騒ぎもある。いづれどちらかに復帰しよう。 本文 ポーランド・ドイツ・ベルギー・フランスの旅 回想録 13.Hamburg(ハンブルク)→ブレーメン(Bremen)その1 13_1(thu) 2 Jul Hamburg(ハンブルク)からBuxtehude(ブクステフーデ)まで エルベ川を渡って南下するルートは幾つもある。フェリー、トンネル、橋による迂回と。 100年もの歴史があるトンネルルートを通り南下することも魅力的であったが、クーインエリザベスの停泊風景と、完成間近の不思議な建物「エルプ・フィルハーモニー・ハンブルク」を見学できるように、橋による迂回ルートを選んだ。17km進んでもまだ町の中。行程の半分という距離は昼食に当てているが、まだ出発した町の中というのは初めてである。しかも暑い。ほとほと体力を消耗させる。日陰と思っても太陽の動きは早くすぐ日当たりとなってしまうので油断はできない。今夜はマクドで長時間粘った後のテント。 13_2(fri) 3 Jul Buxtehude(ブクステフーデ)からHeeslingen(ヘースリンゲン)まで 早朝のスタート、なにせ昨日は工事現場にあったブルトーザの脇に場所を得たため、自動で車が動き出してしまわないか、作業が早朝から始まってしまわないかと気がかり。追い立てられるように現場を後にした。ざぁざぁ降りの雨が降り出したが昼からは日差し。Heeslingen(ヘースリンゲン)近くを歩いていたらopenカーが止まった。普通のセンダン型の車体がopenカーに変身する様は完全自動式で面白い。後部座席がトランクに仕舞わ屋根が割れて左右に収納される。2人乗りのopenカーへと変身する様は、リューベックのスーパーの駐車場で既に見ている。この時は足の悪い男性がリモコンで操作をしていた。そのopenカーが止まったのである。 13_3(sat) 4 Jul Heeslingen(ヘースリンゲン)からGrasberg(グラースベルク)まで openカーはHeeslingen(ヘースリンゲン)のホテルの裏側の野外レストランの場所に止まった。そこからテント場に進むわけにはいかず、カッコよくホテルのドアを蹴ったという次第。 暑い日が続くものだ。日中は余りの暑さでダウン。アイスクーム屋で粘っていたが17時ころそこを出て炎天下をふらふらとグラースベルクを目指して歩くも、どうも身体が動こうとしない。しばらく芝生で寝そべっ見ようとゴロリと。怠惰なものである。しかし2台も車が止まった。こんなところで寝ている場合ではないと血相を変えて注意してくれる。 ブレーメン郊外に住む父とその息子たち。ラジオで暴風雨の情報を聞いて慌てて帰宅する途中であった。 まず乗れと拉致される。車中で「大変危険な嵐がやってくる。Grasberg(グラースベルク)が危ない。」と父親が言う。息子たちの車は先に行ってしまった。そこのレストラン前で降ろしてもらう。テント予定の場所に近く夕闇が迫るまでここで夕食をゆっくり食べる積りなのだ。ところが店は閉まっている。本店は2km手前の町Tarmstedt(タルムシュ テット)にあるからだろうか。 困ったこともあるものだ。200mほど離れたテント予定地を見に行く。画家が絵を描いている彫像があった。その画家の故郷であろうか。この場所でもよいが街道筋に近く少々うるさい。 再度先ほどのレストランに戻った。広大な芝生の庭園があり柵もなにもない。できればここにテントを張らせてもらえないだろうか。呼び鈴を鳴らして交渉してみた。4人が次々に出てきて親切に対応してくれた。okという返事。どこでも使えという。 納屋があり庇を借りる積りでテントを張った。納屋は切り妻の建物で前後が開いている。そこに農場で使ういろんな作業車が並んでいる。大きなゴミ箱もあったが、下に車が付いている。雨になれば庇よりももっと中側が快適であろう。荷車や台車、ゴミ箱をちょっとづつずらせてテント一張りの空間を確保。テントを移動させ、リュックなど全部中に仕舞いこんだ直後だ。 パラパラと大粒の雨が降り出した。トタン屋根に当たり大きな音がする。テントの通風孔から外を窺うと、周りの景色が真っ黒に変わった。突風が吹き始めた。 農場は一瞬にして見えなくなりザーザー降り。猛烈な風。小屋が持ちこたえられそうにもない。風速50mくらいの突風である。そのうち機関銃のような連打が。大きな雹がトタン屋根を直撃。風に煽られてそれらがテントにも降り注ぐ。 ピンと張ったテントでも雹が小生の頭に当たるようになった。ズボッとテントが凹み頭を直撃するするのである。このままではテントに穴が開く。幸いテントは中から畳めるようになっているのだ。支柱をはずし真っ直ぐに伸ばせばテントはぺしゃんこになる。ただ開口部を開けたままとなってしまう。ベンチレータの穴と開口部の穴を塞ぎ、この嵐をやり過ごすことにした。 アルプスの小屋で経験する暴風雨と似ている。もう小屋が吹っ飛ぶかもしれない。中のトラクターが少しずつ動き出した。小生を煎餅のように平らにする積りであろうか。雷鳴がとどろきどこかに落ちる。その凄まじい大音響。暴風雨に雹。それにトラクターが襲い掛かる。1時間もそのような状況が続いたであろうか。 大阪で度々経験していた大きな台風(ジェーン台風、室戸台風、伊勢湾台風など)の比ではない。風速100m級、最大震度7の大きな揺れ、雹の激打撲、もう身体がボロボロの状態である。小康状態となったので外に這い出した。 街道は木が倒れ道を塞いでいる。さきほどのレストランは跡形もなく・・。ちゃんとあったが、全員小生が生きていたことに喜びの安堵。もう抱きつかんばかり。そこで今日はゲストルームに泊まれと。自分たちの2階の半分がゲストルーム。部屋は全部で4部屋。2部屋づつ1setになっている。好きな方を使えと。 地獄から天国へ。 13.Hamburg(ハンブルク)→ブレーメン(Bremen)までのmap
今回は地図上に「Jakobsweg Via Baltica」のcamino道とこの旅の実際のルートを併記した。ハンブルク-ブレ-メン間は南西方向で直線95km。歩行ルートで122km。3泊4日で、最終日は17kmとしたため、その他は35km/1day。この2つの都市に共通しているのが市がそのまま独立州となっている点。ハンブルクはエルベ川の河口から100kmの港湾都市。ヴェーザー川の河口から50kmの港町。 Grasberg(グラースベルク) (sun) 5 Jul 5:23 嵐が去った翌日 朝の光景。 Photo:Heeslingen(ヘースリンゲン)への雨の街道L127 (fri) 3 Jul 7:44 土砂降りの雨の歩道。こういう時でも2時間置きにstopし軽食を食べる。利用できるのは大木の下かバス停の屋根の下。 Photo:Heeslingen(ヘースリンゲン)へ。肥料を撒く。 (fri) 3 Jul 10:52 早くも麦が収穫された。その後は土を掘り返し、肥料を撒き二毛作か、翌年の植え付けに備える。撒いているのは黄色い物であった。 Photo:Heeslingen(ヘースリンゲン)近く 乗りなさい! (fri) 3 Jul 17:22 openカー。この女性ドイツcamino(Jakobsweg Via Balticaのルート)のルート上に自宅があり宿を提供しているとのこと。 Photo:Grasberg(グラースベルク)へ。芝生で一休み (sat) 4 Jul 10:07 Photo:Grasberg(グラースベルク)へ。炎天下の自転車道 (sat) 4 Jul 12:02 この道をしばらく行ってサングラスが無いことに気付いた。 余りにも暑く頭がぼんやりとしていたようだ。だいぶ戻らなければらならかったが見つかってほっとした。 Photo:Grasberg(グラースベルク)の嵐通過後 (sat) 4 Jul 19:34 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 12, 2015 10:03:13 PM
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