世界恐慌以来の不景気、熟年ZOOMWorld Great depression,Matured ZOOM_ story (4440)2020.4.18
It is said to have been a recession since the Great Depression1929-1930. The whole world has fallen into the abyss. Infection with the new coronavirus has spread all over the world and makes it impossible to get out of the tunnel. The unemployed have overflowed. I don't know if it is an opportunity to shift to a new job or entrepreneurship. The situation is not optimistic. All plans made in the beginning of 2020 are broken.
世界恐慌以来の不景気であるという。全世界が奈落の底に落ち込んでしまった。新型コロナウィルスによる感染が全世界に蔓延しトンネルを抜け出せない。暗黒大陸の始まりか。失業者が溢れ、音楽どころの話ではないのかもわかならい。新しい仕事や起業にシフトしていくチャンスかもわからない。楽観視できない状況である。2020年当初に立てた計画はすべてご破算である。
■今週の1枚 Twice Ogura Bridge(2つの小倉橋 2020.4.13)
上が圏央道へ繋がる新小倉橋、下が(旧)小倉橋。神奈川の橋100景。2004に開通してからもう16年もたつ。相模川の河原からスケッチ。
目次
徒然の記その1 公園は満員
徒然の記その2 COVID-19 世界と日本情勢
徒然の記その3 熟年ZOOM
徒然の記その4 須賀しのぶ著「革命前夜」
徒然の記その5 執事の仕事
徒然の記その1 公園は満員 2020.4.12(日)
■あぁ、なんということだ。
テレワークなどで、自宅に居る人が増えたおかげで散歩する人が増え、近所の公園がいつもより人が多いと!
これではせっかくの在宅勤務が仇になってしまう。小生が前から言うように「自宅釘付け状態」が最適なのである。少なくともこの2週間は。このために、2W分の買いだめをしておかなくてはいけなかったのだ。自宅で運動を。まぁこう言っても無理であろうから散歩で心がけるのは、前後左右2mは離れる。左側通行などと、人と交差するときは息を止めるなど。帰宅したら家に入る前に手の消毒、服をすべて取り換え洗濯に。
なんと窮屈な2020年よ。しかしもともとは普通の人の集団では3密(密閉、密集、密接)どころか、密着・過密・混雑・群衆・喧騒・行列・立ち見・祭り・応援・スクラム・合唱・遊園・観劇・美術館・学校・通勤・旅行・居酒屋・ディスコ・ライブ・ダンス・・なんて当たり前にやってきたことがすべて否定されているのである。
感染・免疫学専門の東大医科学研究所の河岡義裕教授は4/12に放映された「情熱大陸」で、ウイルスに勝つ負けるのではなく、一人一人の努力で克服できる。100年前のスペイン風から医学が進歩した今でも「人に近づかない」という基本的原則は変わらないのだという。これに感染したら死ぬぞという自覚を持てと。
その自覚が日本人には足りないのではとturbo717は思うのである。どこそこに散歩に行き、買い物に行ったという話がSNSで盛り上がっている。このようなことでは闇は抜け出せない。公園で遊べない子供がかわいそうである。
ワクチンを接種した人と、免疫獲得者だけの世界にならない限り無理だとすればこの閉塞状態は2,3年続くのではと推測する。木曜日(4/16)、朝からの第一報ではなんとこの期に及んでも、東西線120%、有楽町線90%の混雑だという。働かざるを得ない人がまだこれだけ居るという現状。政府は現場に行って耳を傾けるべきである。あと医療現場にも。
今回のコロナ禍は17世紀に1日1万人が死んだペストと似ている。なんとその時ケンブリッジ大学は2年間も学校を閉鎖した。ちょうどニュートンが22歳のときである。大学アルバイトをしていたのであるが、故郷のウールソープに帰って雑用から解放され好きな研究に没頭でき「運動方程式の確立」「万有引力の発見」「微分積分法の開発」など数々の業績を上げた。なんと1665年6月から1667年7月のわずか1年半の間に達成されたのである。「驚異の1年半」はペストのおかげかもしれないのだ。
これを参考にした場合、5月7日から全部が動き出す?ような甘い考え方ではこのコロナ禍をやり通せない。ワクチン開発もうまくいっていない時に安易に制限を解いてはダメである。すぐ盛り返すであろうから。一人10万円1回切りでもで12兆円の国費が飛ぶ。そんな付け焼刃で誰が救える? 何百万人もいるフリーランスなどを直ちに救済してあげないと大変なことになる。
世の中、1929-30年の世界恐慌以来の不景気であるという。失業者が溢れスーパーインフレも始まるのではないか。断捨離が間違いで、物を持っていたほうがよかったのではと。
この不景気では「在宅」のまま、もう来なくてもよいと「永久在宅」になってしまう可能性もある。ただ戦時下ではないので、経済ポテンシャルは非常に高い。従来の社会システムに固執せず新たなビジネスを展開する大いなるチャンスとみるべきだろう。
経済が回っていないだけで、お金は余っている。クラウドファンティングで集めるだけ集めて起業する大いなるチャンスとみたい。3密を逆さまにした3非密(全開、点在、分離・分散、--過疎・隔離・個室・野外ーー)をベースにした新基軸を興すのだ。官庁分散、僻地開発、ドローンによる宅配サービス、高速通信網でのonline観劇やサテライト・オーケストラ(個人宅からオーケストラに参加)・・発想の転換でなんでも新しいことはできる。今それを考える最高の時ではないと。
徒然の記その2 COVID-19 世界と日本情勢 2020.4.13(水)
■米ハーバード大の予想では新型コロナウイルスの世界的流行を抑えるためには外出禁止などの措置を2022年まで断続的に続ける必要があるという。この期間は抗ウイルス薬やワクチンの開発、救急医療態勢の拡充などで短縮できるとした論文が米科学誌サイエンス(電子版)に掲載された。ABC予想の証明などに7年半もかかった論文があるというのに易々とこんな論文が掲載されてしまうのが不思議である。過去の疫病の蔓延などのビッグデーターや人間の行動学などを駆使した統計的な見地からであろう。外出規制を緩めると、すぐ第2波がやってくると予想し、感染者のピークが救急医療体制の能力を超えないように断続的な規制が必要であると。
逆に言えば、感染は無くなることはなく、医療体制のキャパによって規制の紐をコントロールしながら生きていけというのである。であれば五輪なんて2024まで4年延期という線が浮上するのではないか。それまでにはお台場の水質は改善されるかもしれない。ともかくも医療崩壊をなんとか救わねばならない。
中国のマクス外交が活発である。38億枚のマスクの輸出が始まった。医療チームの派遣は12ヶ国に及ぶ。近所のスーパーにも、日本の会社であるがmade in Chinaのマスクが並び始めた。7枚入り350円である。かっては40枚入り500円であった製品である。生協で注文していたマスクが入ってきた。こちらは40枚600円であるので遥かに安い。これもmade in chinaである。抽選(1/50の確率)に当たらないと入手できなかったものであったらしい。
感染者の増加は米国でもピークを過ぎたのかもしれない。累積のグラフが各国軒並み寝てきたのでわかる。
日本では低い値ながら、東京が激しく立ち上がっており、「罰則のない、緩い規制」が禍となっている。外を歩くなと言っているのに歩くのだ。”民度”は高いと豪語してきたが、ここにきて政治のtopが悪いためか全体的に意識が低すぎる。警察署長の栄転祝いに会食をしてクラスター感染である。目も当てられない。首相はゆっくり寛いだしょうもない姿をツイターに晒すのは「家にいましょうね」と鼓舞しているつもりであるがそんなのは要らない。それよりの現場の医療陣営を激励する姿を見せてほしいのだ。不要不急と言う前に、何百兆円もの不要不急の「武器輸入」をキャンセルして感染対策にまわすと言って欲しいのだ。
■韓国の成功事例・・・選挙では韓国与党が大勝を収めた。政権のコロナ対策が評価された結果である。文在寅(ムンジェイン)政権はすごいことをやった。最初の感染者が出た4日後には「感染外来」を特定病院に設置し、問診も遠隔で行う徹底ぶり。ドライブスルーによるPCR検査の充実など世界に模範となる手を次々と打っていった。感染者累計は1万600人と世界22位ながら、この1週間の感染者は毎日平均26人と83位。日本の530人で世界17位とは雲泥の差である。もうじき感染者累積数は、日本がこれを抜く。SARSの経験を生かしたというが、日本が今回のCOVID-19の教訓を活かして何ができるのか見たいところである。
グラフ1 世界の感染者数Top22国と日本前後23国
上の目盛りは10万、下の目盛りは2000。上はtop23国のデーターで赤が米国。寝てきていないのでとてもピークを過ぎたとは楽観視できない。下は日本を含むmiddle23国で赤が日本。ペルー、エクアドル、チリなどが日本と似て立ち上がってきている。
グラフ2 世界の死亡者数の推移
米国の死者数がTopに躍り出てするどく立ち上がってきている。英国も立ち上がりつつある。水平で寝ていた中国が数値を修正したためピンと立っている。
グラフ3:クルーズ船を含む感染者累計と毎日の増加分
増加分の最初の膨らみはクルーズ船。最近のものは4月以降PCR検査増によるものか非常事態宣言後もどんどん増え続けている。
グラフ4:日本の各都市の感染者増の傾向
左は都道府県別の感染者累積の推移。東京は3/25以降117名をベースに2日で5倍の線分を加えたものでオーバーシュート状態にあるのではと叫びたいところである。右は感染者70名以降の各都市の傾向。大阪が増えてきている。水平に寝ていた北海道がここに来て増えつつある。油断は禁物。
徒然の記その3 熟年ZOOM 2020.4.17(金)
■小生のcamino(巡礼)仲間が、最近ワイワイやり始めたのが、先週でも書いたTV会議アプリ「ZOOM Cloud Meetings」である。この他に「ZOOM Webinar(ウェビナー)」というライセンスが必要な専門機能(全社Meetingや講演会など)もあるが、ここでは双方向でできる「ZOOM Cloud Meetings」を紹介。
皆勉強しながらあーでもないこーでもないとワイワイTV会議に集結して勉強しているのだ。夢のような話ではないか。以前では全員帰国している時期を見計らって「旅の報告会」なるものを企画し、高い賃料をはらった会場に集まってもらっていた。これからは、全世界どこからでもZoom会議に参加して景色を写しながらお喋りができるのだ。
それくらいの事が一人一人出来なければならない。使い始めてまだ1週間ほどであるが、あるものはメトロの駅から実況中継のような形でZoom会議を開催し、あるご婦人はいつでもMeetingに参加できるようとスマホを懐に入れたまま家事に勤しんでいる。パソコンの前にすわって会議の開催時間を待つこともない。24時間、meetingルームを開けておくことだってできるのだ。11桁の個人IDが割り振られるということは全世界80億人各自が個別にMeetingを開催することが出来ることを意味する。
面白いのは、自分のパソコンに写したPowerPointを一枚一枚繰りながら説明を加え、全員がそれを見たりする「講義スタイル」から、ホワイトボードのように自由にお絵かきができる機能や、チャット機能を利用してメッセージを文字で伝え、ファイルをその場所に置いてダウンロードして利用することができる事など、いろいろな機能がふんだんに付いていることだ。ビデオで記録し残すこともでき、講演内容をあとで復習することも可能となる。
マニュアルは要らないのかもしれないがさわりの部分を書くと以下となる。1:1でもできるので皆もやってみたらどうだろう。
紹介記事やYouTubeテキストはZOOMのヘルプセンター・・https://support.zoom.us/hc/jaからgetできる。
■ZOOMアプリをダウンロード→net検索「Zoomミーティング」→公式サイトからダウンロード→無料プラン(Meeting時間40分-3人目の参加者が加わった時点からカウントされる。)、有料プラン(2千円/月)などを選択→サインアップ(仕事用メールアドレス or FacebookやGoogleのアカウントを持っていればサインイン可能)→[アカウントを作成]→ZOOM起動ウインドウが立ち上がる。ビデオをon・・人と見合わせて会話をする場合など。顔は見えなくてよいから音声だけで参加などいろんな設定を行う。
■バーチャル背景を設定する・・部屋が散らかっている場合など・・ビデオアイコンの下向き「>」をクリック→[バーチャル背景]→好みの背景をクリックして選択、「+」ボタンで自分で画像や動画(mp4)をupすることができる。
■《開催側・・主催者(ホスト)としてミーティングを開催する場合》
・すぐにMeetingを開催する場合・・ZOOM→[新規ミーティング](右横にある下向き「>」をクリック→〇「ビデオ有りで開始」、〇「パーソナルミーティングID(PMI)を使用」 に適宜チェックを入れる PMIは24時間開催可能な個人ミーティングを行う場合)→ミーティングIDとパスワードと招待URL:(https://zoom.us/j/ミーティングID)が付与される。
・Meetingをスケジューリングする場合・・(直ちに開催するmeetingとは別に、「明日の10:00am開催」などの予定を入力する場合)・・ZOOM→[スケジュール]→ミーティング名、開催日時、ミーティング時間、タイムゾーン、繰り返し、カレンダーなどいくつかの条件を入力し、[完了]をクリック→ミーティングIDとパスワードとURL(https://zoom.us/j/ミーティングID+*+*)が付与される。
〇 Meetingのロック・・招待した人以外はMeetingに参加できないようにもできる。
〇 ZOOMウエブサイトでミーティングをスケジュールすることもできる。→「https://zoom.us/signin」のサイトから上記同様のスケジューリング→[保存]ボタンをクリック。「ミーティング」をクリック→[招待状をコピーする]ボタンをクリックすると、Messenger/Line/Mail本文に定型の文章を貼り付けることができる。
・パスワードの変更・・https://zoom.us/profileへアクセス→サインインすれば、passwordを自分の好きなパスワードに変更することができる。
・参加者を招待する・・・[招待]をクリック→参加者を招待する画面が開く→招待を送信するメールサービスを選択→デフォルト/Gmail/
[URLのコピー]・・URLがコピーできる。
[招待のコピー]・・ミーティングIDとパスワードとURLがまとめてコピーされる。・・Messenger、Line、一般メールにて連絡することができる。
下記がその例
『〇〇さんがあなたを予約されたZoomミーティングに招待しています。
トピック: タイトルなど
時間: 2020年〇月〇〇日 ○○:○○ PM 大阪、札幌、東京
Zoomミーティングに参加する
https://us04web.zoom.us/j/ミーティングID?pwd=*************
ミーティングID: **********
パスワード: ****** 』
・Googleカレンダーと連動させる・・Web会議のスケジューリングと参加者への連絡がスムーズに行える・・スケジュ-ル画面最下段の[Googleカレンダー]をクリック→Googleアカウントでログイン→スケジュールのメモにURL・ミーティングID・パスワードが記載される→参加者をゲストに追加する
・レコーディング・・Meeting内容を録画することができる。参加者がローカルに行う場合は、主催者側に許可を受ける。およそ・・画面共有の録画は20MB/1時間、ビデオの録画は200MB/1時間
■《参加者側・・開催中のミーティングに参加する》
・届いたURLをクリック(タップ)して入る場合・・パソコン、スマホに届いたメールからURLをクリックするとZOOM起動画面が立ち上がる。或いは、自分でZOOMを立ち上げ、ミーティングID、パスワードを入れて会議に参加する意思を伝える。
・まだZOOMがダウンロードされていない参加者の場合・・・「ZOOM Cloud Meetings」がダウンロードされる→開いて進むと、「ミーティングに参加」→ミーティングIDやパスワードの入力が求められる。[参加]→ミーティングID(→下向き「<」をクリック→最近参加したミーティングなどからでも選べる)、会議室名→会議IDで参加、パスワードを入力。
・Messenger/Line/一般メールからだと、URLから[参加]ボタンをクリックして直接入ることができる。初回の場合は「名前」を入力。
[ZOOMへのアクセスを許可してください]→([音声入力オン]→[デバイスオーディオ開始]→[通話]) 最初は[ミュート]をオン(セミナーなど聞くのに集中したい場合や、通勤時や部屋の騒音を届けたくない場合はミュートにする。喋るときのみミュートを解除)→ビデオが始まりVideoモードになり参加者の顔画像も含めて、開催側に参加RQが送られる。開催側が許可するまですこし待つ。→ミーティングが開始される。
・ブラウザからミーティングに参加する場合、Google Chromeの使用が推奨される。
《会議中》
《ミュート》・・「ミュート」と「ミュート解除」を使い分ける。一般的には「ミュート」が表示されている状態で使う・・(つまり音声が通じている状態である。ボリュームに応じて目盛りが上下する。)
話すと、その音声の強度によって、”喋っている人の画像”に自動的に映像が切り替わる。同時に喋らないことがコツ。一呼吸おこう。
《チャット》・・チャットの画面が表示される。全員あるいは個別にメッセージを送信することができる。ログとして残るので、後で音声で回答することができる。[チャットを保存]・・「・・・」をクリックするとチャットが保存ができる。
《画面共有》・・緑色のボタン・・参加者の一人が画面を占有することができる。→共有できるのは、パソコンやスマホの「画面(スクリーンコピーの一発限りのものではなく動画として占有)」や、「ホワイトボード(皆で使える)(ホワイトボード機能を開始した人が、ローカルPCにPNGファイル形式で保存することができる。)」、「iPOD、iPhone(Wifi環境などを利用してスマホ画面が映し出される)」、「DropBox」、「OneDrive」などいろんなファイルを共有できる。[一時停止]で共有が一時解除される。
→解除する場合は「解除」ボタンをクリック。Multiple participants can share simultaneously・・複数の画面を共有することができる。
《詳細》・・参加者のオーディオをホストが切れるなどのset。
《手を挙げる》《拍手》・・ホストに手を挙げていることや”賛同”を伝えることができる。
《ファイル》・・ダウンロードしてもらいたいファイルをチャットの欄にup→各自はそれをダウンロード。
《ピンチイン・ピンチアウト》・・スマホを横画面にすると、文字の拡大/縮小を行える。小さな文字の資料などに有効。
《終了》・・ミーティングを終了するときに使う。
《退出》・・ミーティングから自分だけ退出する場合にクリック。
■化粧エフェクトを利用・・Snap chatを使えば化粧なしでも参加できる。4月15日以降使えなくなっている。アップデート待ちと言う。かっては、ZOOMのカメラでSnap Cameraを選択できた。
・・すこし使ってみて分かったことは、Meeting中は、ビデオ録画を裏作業で実行できるが、コンピュータが重たくなる。画面共有の場合は、真っ黒画像となってしまったりする。画面共有などで自分の画面を映すなど負荷が高くなる場合はビデオ録画をオフにしておくとよいのではないか。一般的にZOOMはかなりのメモリを使うので同時に立ち上げるアプリは極力少なくしておく。
・・ZOOM会議は、熟年の場合は、日中の通信を遠慮して、夜間などでおこなう。トラフィックが混むため。
・・メーリングリストなどで海外の人が含まれる場合は時差を考える。米国などは16時間の時差がある場合もあり深夜に起こすことにもなりかねない。
・・ホストが先に退場すると、残りの参加者のうちの一人がオーナーにならざるを得なくなり(?)オタオタする。ホストは会議を閉じるまで退出しないこと。
・・タブレット、パソコン、スマホから同時に3台、同じアカウントで参加できる。ただしパソコン3台、スマホ2台という参加はできない。種類ごとに1台。参加者の画像がその台数分表示されるため普通は遠慮する。
徒然の記その4 須賀しのぶ著「革命前夜」 2020.4.14(火)
■須賀しのぶ(1972-)の作品としては、世界大戦下のポーランドを舞台にした「また、桜の国で」(2016 祥伝社)を読んだことがあるが、それに次いで、ベルリンの壁崩壊の直前を描いた「革命前夜」を手にした。
東ドイツ(DDR ドイツ民主共和国)のドレスデンにある音楽大学にピアノ留学した青年が革命の嵐に揉まれるていくというスリリングな話であるが、舌を巻いたのは著者の音楽表現が精緻を極めそこに音楽が流れるように文章を構築していく技量。おったまげた。
音楽が次から次への鳴るのだ。Rachmaninov(ラフマニノフ)絵画的練習曲「音の絵」、Vocaliseヴォカリーズ Bach(バッハ)「平均律クラヴィーア曲集」第1巻 4番嬰ハ短調 BWV849、「神の時こそ、いと良き時」BWV106 1.ソナティーナ。「深き淵より、我、汝に呼ばわる」 BWV686、マタイ受難曲 (Matthäus-Passion)、コルトベルク変奏曲 BWV988、イギリス組曲 第2番 イ短調BWV807、
フランク Violinソナタ、モーツアルトViolin協奏曲第5番、ベートーベン Pianoソナタ30番、Piano三重奏曲 第4番「街の歌」Op11 変ロ長調、オペラ「フィデリオ」、Bloch(ブロッホ) Baal schemバーム・シェムより第2番 Nigunニーグン、ハイドン Piano三重奏曲第39番ト長調・・など。
それらの曲をYouTubeで聴きながらの読書となった。1989.11.9のベルリンの壁崩壊の様子をドレスデンで聞くアパートの隣人の教師ファイネンさんも、実は西の情報を気にしてTVを点けていたというオチが面白い。三角形の頂点を「ベルリン」、右端を「ドレスデン」、左端を「ライプチッヒ」という距離感で本を読んだりした。バルト海に面するロストックという都市など、2015年にポーランドからドイツ・ハンブルグ、ドルトムント、ケルンまでを歩いた時に通過した町の一部は、かっての東ドイツであったわけで、革命前夜の状況に思いを馳せた次第だ。
徒然の記その5 執事の仕事 2020.4.17(金)
■カズオ・イシグロの「日の名残り」を読んで以来”名執事”になろうと奮闘を始めた。朝餉の準備や家事全般。コトリとも音を立てずに全てを名執事のようにエレガントに熟(こな)すのである。食事中も丸い容器が多いため接触面で音が出るのであるがそれをゼロにする。銀食器いや、普通の陶器の食器は、片付けや食器洗いもカチャカチャ音を立てないのである。スースス、すす・・・。と滑るように行う。手つきも違ってくる。召使のようにカミさんに傅(かしず)いているかとおもうのであるが、どうも最近は過保護に育ててしまっているようである。まぁよしとしよう。”大邸宅”の女主人と”執事”という関係。つねに部屋の外に待機し、コホンと咳をすれば飛んで参上するその身軽い所作こそ執事の最たるものであるから。あるとき女主人はなかなか朝食が進まなかった。聞くと、「パンの耳が咽喉に詰まった。」と宣(のたま)うではないか。以降、自家製パンの5枚切りは姫の分だけ周囲を削ぐということが日課となった。5枚の内、左右のパン2枚は特に表面にもパンの皮が付く。6面のうち5面に皮が付いているわけでこれを削ぎ落すのだ。削ぎ落したパン屑は全て小生の腹の中に納まることになっている。5日に1回は、5面がヘタという日がやってくるのだ。最初90gくらいあったものが、70gには減るが許せ。姫のお腹を守るためである。キャベツに至っては芯の部分はもとより、葉脈の厚い部分は、すべて取り除き薄い葉っぱの部分のみ皿に盛っているのであるが、それでも姫は少しでも厚い部分があると残す様である。執事はそれも口に入れてゴミには捨てない。もっともこれらは台所で行う行為である。だいたい何を残すかは分かってきた。葉っぱに傷や色づきの違うものがあるとの残すようである。相当高貴な出のお嬢さんであったとお見受けする。
そのお嬢さん、青いスモックを着た姿は大きめの園児である。今日もソファーメイキングを始めた。座布団が6個も載ったソファーにはマットやもろもろの毛布がかかっている。それらをちゃんと整えてうまい具合になるように調整をコチョコチョと念入りにし始めた。後ろ姿は小熊そっくりで笑えてくる。ごろっとその上に寝そべり、茶色い毛布を顔まで掛けて寝始めた。重みでソファーが沈み、ソファーと同化する。そこに熊が、いや人が寝ているとは気付かないであろう。
玄関なんかも鍵をかけず常に開けっ放しであるためここに泥棒が入っても気付くことなく盗みを働ける。そのうちカミさんがむっくり起きて羽交い絞めにしてくれるであろうか。いや狸寝入りのまま息を潜めて出ていくのを待つであろうか。居る筈の執事はどこに行ったか? とうに2階へ逃げ隠れている。
静かな昼下がりが過ぎていく。外はつつじが満開である。
借景にしている向かいの家の庭に咲くツツジ。
(編集後記)
その他:turbo717のActivityは下記HPで公開しています。ヨーロッパ6700kmの記録、巡礼データベース、絵日記blog、歩き塾blog、課外授業(音楽活動履歴、インド数学、Excelによるパズル)などへリンクを張っています。
http://turbo717.ciao.jp