Covid-19
全世界状況、万能細胞実験、山岳run
Covid-19 world condition,Universal cell,Mountain-running_ story (4444)2020.5.16Akutagawa Prize-winning writer Yoko Tawada, who lives in Germany, says that the world is currently undergoing a severe SARS-Cov2 test. Now that it has spread all over the world, each country's response will be evaluated. Prime Minister Merkel speaks to the people as gently as a mother based on science.
Anyway, We want to live positively. It may be fun to use the time to express thoughts and expand imagination while thanking them for what we have been able to do normally.
ドイツに住む芥川賞作家多和田葉子さんは、いま世界は厳しいコロナテストを受けているのだという。全世界に蔓延した今、各国の対応がそれぞれ評価されるのだと。メルケル首相はお母さんのように優しく国民に語り掛けるのだと。科学に基づき「こうするのが一番いい」と分かり易く国民を説得しているのだという。凶暴な意見を履くカリスマはこの地では嫌がられるのだと。日本では抗体検査が5月14日からスタートした。陽性率はPCRの600倍であるという。さもありなん。感染して抗体が出来ている人がこんなにも多いのだ。いたずらに医療を門を叩いてしまうと医療崩壊する危なかしさを有する日本は、今までの方法がよかったのかもしれないのだ。すこし度がすぎたのであるが。
さて今後、人類は長丁場をどう戦うのか。世界がお互いに見守り各国が競争をしている。とにかく前向きに生きたいものである。いままで当り前に出来ていたことに感謝をしつつそれらに思いを馳せ、想像を膨らませるという時間の使い方も楽しいかもしれない。
■今週の1枚 Sengokuhara of Hakone(金時山から仙石原 2020.3.25-5.16)
中央の上が芦ノ湖、下左側の原っぱが「ススキの草原」である。秋の枯れ模様をぜひ訪れたいものだ。
今から思えば3月25日の金時山登山から仙石、小田原へのrunningが当方の最後の遠出となった。この日は余りにも箱根、小田原、町田と人が多く出歩いていたように感じる。コロナ感染の爆発がこの辺りから起こっていたのかもしれない。当方も家に帰ってから2日間咳き込んでいた。発症はせず直ぐ治ったようで、ちゃんと抗体が出来たのではないだろうか。
目次
徒然の記その1 終息には"集団免疫"を
徒然の記その2 Covid-19 世界と日本の状況
徒然の記その3 玄関チャイム 後日談
徒然の記その4 ハン・ガン著「ギリシャ語の時間」
徒然の記その5 恒例の茶摘み
徒然の記その6 植物は万能細胞-検証
徒然の記その7 出勤のベルが鳴る
徒然の記その1 終息には"集団免疫"を 2020.5.13(水)
■五輪成功のためにも治療薬、ワクチンの開発を!と言うのは、首相など取り巻き陣ではないだろうか。裏を返せば、「ワクチンが開発できなければ五輪はやめ」と暗に伏線を張ったような言い方で、「ほれ私は前から言っているように」と早くも逃げの姿勢であるように映る。もっとも五輪開催なんて今の状況ではとても無理なような気がする。全世界レベルの感染者のグラフ(徒然の記その2)を見て分かるように、4月2日から12日置きに、100万人ずつ増えているのだ。5/11に400万に達してもまだ一直線に伸びている。死亡者数もほぼ直線状況で6月15日には50万人に到達する勢いである。この状況では、年内に終息しても全世界の選手たちの練習が全くできていない状態での開催となってしまう。このままでは誰も観客がいない「無観客五輪」か、自宅から参加型の「バーチャル五輪」となってしまうような気がする。2024年パリ、2028年ロサンゼルスと後がつかえている五輪故、東京のみがいたずらに延び延びになることは許されない。
さて、ここにきて俄かに浮上してきたのが、集団免疫説。ワクチンは健康な人に打つ薬なので、よほどの安全確認ができないと実行されないため1,2年の短期間での適用は無理な気がする。
「終息には“集団免疫”しかない!」と叫ぶのは、免疫学の世界的権威・順天堂大学医学部免疫学特任教授の奥村康氏(医学博士)。「抗体保有者を増やしていく戦略」それ以外に人間が勝利する道筋はない(source : 文藝春秋 2020年6月号) 」新型コロナも、ウイルスの中では多少厄介な程度の存在に過ぎない、と奥村氏。
人間の免疫は、水際を警備する「自然免疫」と、それで太刀打ちできないときに出撃していく「獲得免疫」に二分できるという。
自然免疫は加齢などで衰退していくが、獲得免疫は簡単には衰えない。脳や心臓などの臓器さえ劣化しなければ、計算上は200歳まで健康を維持できる強い防御力を備えているという。「免疫は小さな敵にはとりわけ強い。ウイルスなどはサイズが小さいので、免疫にとっては取るに足らない相手なのです」と語る。感染しても症状が出ない人は計算上は現在800万人。4/11の絵日記blogにあるようにRo(basic case reproduction rate:基本再生産 1人が何人に感染をうつすか)が1.7の場合は、H(HIT herd immunity threshold:免疫を持つ人の割合) H=(1-1/Ro)x100=(1-1/1.7)x100でHは41% 最悪のシナリオではRo=3 67%が感染すると終息。8400万人が感染する必要がある。
結論的に言えば、高齢者は家に、若い人は経済活動を再開し、免疫を確保。という図式がよいのではないかと。オケ活動などは「徒然その7」で書いたようにZOOMによるOnlineオケでの練習や、当面は個人技量を最高レベルまで高めておくようにしたいが。
徒然の記その2 Covid-19 世界と日本の状況 2020.5.16(土)
■各国の戦略を比較すると面白い。日本の休業要請解除の目安として東京都が示した基準は1. 1wの新規感染者20人未満、2. 感染経路不明50%未満、3. 1wの単位増加率が1以下、4. 重症者数、5. 入院数、6. PCR陽性率、7. 受診相談件数。1.2.3.は2w連続でクリア。岐阜県が打ち出した基準・・新規感染者が週7人未満、PCR陽性率平均7%以下、感染経路不明w5人以下、入院患者60人未満、ECMO 3人未満。大阪モデルは感染経路不明10人未満、PCR陽性率7%未満、重症者用病床数60%未満。自粛解除後でもこれを一つでもオーバーしたらブレーキを踏むという。
つまり薄氷をふむ感じの解除策である。
インフルだって、ワクチンがあると言いながら小生など何十年とワクチンなど打たず冬の込み合った電車に乗ってきたわけである。かかれば恐ろしいが普通に生活出来る日が近いうちに来てもよいのではないかと思うぐらいだ。
独はすごい。早期隔離で感染の連鎖を防いできた。集中治療病床は感染が広がる前で10万人当たり33.9あったという。伊の4倍、日本の6倍である。現在2万人が治療中で2000人がICU、その7割が人工呼吸器を付けているがまだ12000床の空きがあるという。
韓国は新規感染者50人以下、感染経路不明5%以下、新感染者の内8割以上が隔離できているかを基準とした。ところがソウルの繁華街でクラスターが発生し101人が感染した。このための携帯情報として1万人を入手したという。恐ろしいくらいだ。この韓国は予定より1w遅れで学校の高学年から再開という。
オランダは逆に、子供同士では感染を拡げないとして低学年も含めて学校再開の模様。ここでは統計上50歳の成人があらゆる年代に感染を広めているというデータがある。
この2wを全世界、日本の各都市も含めて推移を見てみた。13都道府県のなかで解除されるのは、石川県・福岡県・愛知県・茨木県・岐阜県の5県。自粛と経済再開の同時進行型。
■日本での布マスクの配布の現状・・550人が布マスクを検査しているという。妊婦用にすでに800万円をかけたと。全部で「8億円のアルバイト料」という。550人が毎日8時間働き時給1200円とすると151日と出る。およそ6ヵ月。2億枚のマスクに掛ける時間は1枚あたり11秒。4円/1枚。200万枚を妊婦用に検査したことになる。我々には11月頃到着か?
10万円給付もある役所では100件/1日の処理能力であるという。2500件/月。3万件/年。人口15万都市なら貰うまで5年は掛かる。これはもう諦めたほうがよい。すべてぬか喜びであったわけだ。要するに機械で行わなくてはならない作業を人海作戦で行うところに無理がある。マイナンバーカードのパスワードが分かったところで、スマホに内蔵されているFelicaチップにカードをかざす作業を行わなくてはならない。アプリをまず入れて、かざす場所を1mmづつずらす根気のいる作業を1時間!(当方の経験値。こんな不便なカードを見たことがない。"かざす"のではなく、カードの上にスマホを置けばよいことを発見した。)。国民の大半は1年以内に貰えないことを覚悟しなくてはならない。マスクに半年、10万円に5年、もうこのpoorな日本を後にしてどこか旅にでたほうが精神衛生的によいのではないかと。
グラフ1 世界の地域別感染者数、世界で444万人感染、死者も30万人を超えた。地球上のすべての国地域205の感染者数を対数目盛りで描いてみた。続いて百万人口比率。
ただこの「人口百万当たり」というのに適応しない国が36ヵ国はある。島しょ部や小さい国々である。人口50万人未満の国は中米のセントクリストハー・ネーヴィス(5万人)など36ヵ国。
全世界の感染者数累積(縦軸は対数)。黒が日本、赤が米国。
100万人比でみるとシンガポールが群を抜く。ルクセンブルクは人口45万人感染者3915人のため100万人比では8330人となりグラフをはみ出す。寝てきている国も多い中、ロシア、ブラジル、アラブ首長国連邦などが激しく立ち上がってきている。
グラフ2 世界の死亡者数の推移 地球上のすべての国地域205の感染者数を対数目盛りで描いてみた。
死亡者数のグラフは感染者数とは若干様相が異なる。
地域別の感染者と死亡者グラフでは、100万人口比でみると北米と西欧で逆転。
グラフ3:日本:クルーズ船を含む感染者累計と毎日の増加分新規感染者数は次第に減りつつある。
グラフ4:日本の各都市の感染者増の傾向、直近の2Wの様子。
左図の上側の線は全国。東京が寝れば全国が寝るという状況で、いかに影響が大きいか自覚すべき都市である。全体には寝てきているが、神奈川県(人口920万人)のみが上向いている。小田原の病院での院内感染などが響いている。
人口10万人ベースでの特定警戒都道府県の変化
解除された石川県だけが、数値がまだ高い(10万人比)
徒然の記その3 玄関チャイム 後日談 2020.5.11(月)
■何年も鳴らなかった玄関チャイムを新調したことは先日お話しした。にも拘わらず、また不在票が入っていた。
やってきた宅配業者に聞いてみたのだ。「x」印を押していましたと。なんと元のボタンの位置にガムテープを小さく切ってX印を書いて貼っておいたのだが効き目はなかった。左横に貼り付けておいた白いベルに気付かなかったという。夜に点灯するしかけが付いた白色のプレートである。これももう何年も前から、いや最初からか電気が点いた覚えがないが。その白色の部分に両面テープで"白色"のベルを取り付けたわけである。さらによく気付けばカミさんの作であろうか。白いテープで雨水防止用の補強がしてあった。白ずくめで分からなかったのかと。そこで今度は「X」の文字を矢印の「←」に変更しで左側を見るように促しておいた。地方によれば「X」を〇と解釈する文化もあるようだ。
ところが今度は「←」を一生懸命押す輩が現れた。以前からこの鳴らないスイッチを押し慣れていた宅配業者たち。少しの変更では動じないようである。そこで今度は玄関チャイムそのものを元あった場所の上に、貼り付けておいたのだ。カミさんが来て白いテープで周囲を巻く。
だが、またもや不在票を書き出した業者をいち早く目撃してカミさんが飛んで行った。窓越しに門の様子が窺えるのだ。
な、なんと。スイッチが足元に落っこちていたというではないか。笑わせるではないか。燕の巣のような感じで哀れにも補強したテープが周囲にぐるりと巻き付けた姿で、玄関チャイムがひっくりかえって落ちていたという。もとの呼びリンに貼り付けたためにそれがバネのように浮かび上がり、反発力で跳ね上がって取れてしまったようだ。
えーい。こんどはお待ちかね”アロンアルファ”の登場である。元のスイッチには大きくガムテームでしかも何も書かないで塞ぎ、郵便受けの左側の元の蛍光板の上に、アロンアルファを付けしっかり固定。カミさん再びそれを白いテープで補強を始めた。防水用らしい。久々の夫婦協業である。成果は如何!
そもそも新調した玄関チャイムがいけない。白色で目立たないところにもってきて鳴らした音が聞えないのである。一般的には内臓してあるスピーカーから音がするのであるがそれが無いことに加え、家の中で鳴っている音が聞えないという。押した動作に対しての見返りがない。ごく安物である。子機は2つとも室内にあるが遠いので聞こえないのだ。3つ目の子機があれば門と玄関の間に置いておいて鳴らした人も実績感があるように出来るのだが、あまりに安いものはこういう隠れた問題を秘めているなぁと感じた次第である。
徒然の記その4 ハン・ガン著「ギリシャ語の時間」 2020.5.6(月)
■韓江(ハン・ガン 1970-)の小説「ギリシャ語の時間」を読んだ。彼女は2007年に出した小説「菜食主義者」で韓国の最高峰・李箱文学賞を、2016年に英国の国際ブッカー賞を受賞しており、ソウル芸術大学の教授でもある。「ギリシャ語の時間」(2017 晶文社 斎藤真理子訳)は3冊目の日本語訳本である。
英文法で習うところの「○○する(能動態)」と「○○される(受動態)」の2つの行為に属さない「中動態」の世界が実はあって古代ギリシャから今日まで息づいていると気付かせてくれる小説であった。例えば「謝る」は、自分の中に謝らなければならない中動態の動作が伴うという。「関心を持つ」や「勧められて本を手に取る」なども中動態であると言う。市民向けの古典ギリシャ語講座を教える失明直前の男の講師と、これまた20年かぶりにまた失語症になってしまった受講女性との出会いの物語である。ギリシャ文字が随所にでてくる。一文字一文字は知っていても単語や文章となるとなるとまったくお手上げ。アルゼンチンの文豪ホルヘ・ルイス・ボルヘス(1899-1986)は晩年に失明してしまいスイスで暮らしていたとき86歳にして日系の日本人女性の世話になったという。物語はそのスイスを旅するところから始まる。ここでは、プラトン時代の古典ギリシャ語、ボルヘスの脳内世界、現代韓国といった3つの世界観の重層世界が描かれ、音がしない静かな風景が描かれ実に面白い。
参考までにここでギリシャ文字を並べてみた。凡例(小文字、大文字、読み、科学記号)
α Α alpha 、アルファ 角度,係数,温度係数,減衰率 、
β Β beta ベータ 角度,係数,位相定数,帰還率 、
γ Γ gamma ガンマ 角度,係数 電圧反射係数
δ Δ delta デルタ 微小変化,密度,損失角 微小変化 、
ε Ε epsilon イプシロン 誘電率、
ζ Ζ zeta ゼータ(ツェータ) 減衰定数
η Η eta イータ 効率 、
θ Θ theta シータ 角度,位相,熱抵抗 、
ι Ι iota イオタ、
κ Κ kappa カッパ 磁化率 、
λ Λ lambda ラムダ 波長 透磁率 、
μ Μ mu ミュー 透磁率、
ν Ν nu ニュー 周波数 、
ξ Ξ xi クサイ(グザイ) 、
ο Ο omicron オミクロン 、
π Π pai パイ 円周率
ρ Ρ rho ロー 抵抗率,体積電荷密度 、
σ Σ sigma シグマ 導電率,表面電荷密度 、
τ Τ tau タウ 時定数,時間,トルク
υ Υ upsilon ウプシロン 、
φ Φ phi ファイ 磁束,位相,角度 電位 、
x χ chi カイ 、
ψ Ψ psi プサイ 位相,角度,電束、
ω Ω omega オメガ 角速度,角周波数 電気抵抗
(ιイオタ、ξクサイ、οオミクロン、 xカイ の4文字は科学記号としては使われていない)
文中にでてくるギリシャ語では、το δαιμονιον (to daimonion 霊妙なるもの)と、το θειον (to theion 神的なもの)など。一文字一文字では記号として読めても、単語読みがなかなかできないものであることに愕然。θεωρια (thoria)には 「見る」という意味があるとしたら、 ”神的なもの θειον(theion)”にも「見る」という動詞に関連し、そうであれば神は見る存在、または視線そのものということでしょうかと 受講生からの質問がある箇所など、実に深淵である。
την αμαθιαν καταλνεται η αληθεια(the truth is catalyzed by the Amathian;真実が愚かさを破壊する 中動態の文面)
χαλεπα τα καλα カレパ・タ・カラ・・美しいものは美しい。 美しいもの厳しい。美しいものは高潔だ。この3つの翻訳はどれも間違ってはいないという。古代ギリシャ人にとって美しさと厳しさと高潔さがまだ別々の概念でなかったからであると。プラトンはそういう時代の哲学者であったわけだ。
受講女性の最も好きな韓国語の単語は숲(sup:スー。森)。塔のような形だから好きだと・・人(屋根)+T(本体)+立(土台)。失語症の女がこの言葉(スー)を再び口ずさむところで物語は終わる。言葉が出た感動の場面である。2人が強く結ばれることによって言葉の森に深く足を踏み入れていくはず。一方は古典ギリシャ語の先生として、他方は韓国文学の先生として。まだ物語は続く筈。今後を待ち望みたい。
徒然の記その5 恒例の茶摘み 2020.5.3(日)
■お茶の木2本の茶摘みを挙行した。3月初めから出始めた新芽は、日増しに大きくなっていき丁度摘み頃。あまり茎を取らず新芽だけを捥(も)いでいく感じである。この葉っぱの処理のさせかたで、緑茶、ウーロン茶、紅茶が作られる。まず緑茶は葉っぱを発酵させず、摘んだら熱を加えて作る。日本茶の場合は蒸す行程がそれである。抹茶、玉露、ほうじ茶、番茶などが生まれる。中国茶は釜で煎って作られる。ウーロン茶は、摘んだ葉っぱを半発酵させて作られ、ジャスミン茶やウーロン茶が生まれる。紅茶は、十分発酵させて作る。品種によってダージリン、アッサムなどの紅茶となる。我が家のは、「turbo717」teaとすべくじっくり5日間発酵させて紅茶を作った。
1.開ききっていない新芽1つとその下の若葉2枚だけを摘みとる「一芯二葉摘」・「上葉摘」の摘み方である。 これでは少なすぎると思われた場合は、もう1,2枚 新しい大きめの葉っぱも加えてもよい。秋摘みでの葉っぱでもよい。2番茶でもよい。
2.萎凋(いちょう)行程(withering)・・萎(な)え、凋(しぼ)ませる行程。
水分を残した方がその後の「発酵」行程で深く発酵する。数時間ないしは1日~2日の萎凋。この時間で深い味~微発酵(ファーストフラッシュ)が決まる。 新聞紙に広げしんなりさせる。
3.揉捻(じゅうねん)工程(Rolling)・・その後は手もみである。茣蓙などのわら系の下敷きの上でもむとよさそうであるが気の利いたものはない。当家は大理石板の上で揉む。細胞を壊し酵素とお茶に含まれるポリフェノールを反応させ発酵を促進する。揉む方法・・手の中でボールを作り洗濯板で洗濯するように揉む。
4.発酵工程(fermentation)・・ジップロックのような袋に入れて天日で発酵させる。茶葉の色が変わってきたら止める。紅茶特有の香りが生まれ、色が決まる。上記2,3,4の各工程の度合いにより深さ、色、香りが違ってくる。「turbo717」teaでは、2・・半日、3・・30分。4・・5日とした。
5.発酵止め(Drying)・最も重要な工程。中華鍋で水分を飛ばす。(ホットプレートを使ってもよい。)・・熱を加え始めた段階まで発酵が進んでいるので、カリカリになるまで、絶えずかき混ぜ、水分を飛ばし発酵を止める。5の行程を30分から半日とこれまた製品に仕上げる工程に”こだわり”というパラメーターが加わる。「turbo717」紅茶では中華鍋で弱火30分。
6.完成・・紅茶缶のようなところに保管。
徒然の記その6 植物は万能細胞-検証 2020.5.15(金)
■植物細胞では細胞をばらばらにして培養すると「カルス」という未分化な細胞の塊ができ、やがて元の植物の全体を形作る。万能細胞である。
細胞外の環境を変えるだけで分化した情報が消去され初期化されるこの現象は、動物細胞では起きないというのが生物学の常識であったが、John Gurdon卿による核移植と、山中伸弥・京都大学教授による遺伝子導入は、動物細胞でも初期化が可能なことを示し、2012年のノーベル生理学・医学賞受賞に輝いた。iPS(induced pluripotent stem cells) 細胞である。
今回turbo717研究所の研究員約1名は、串焼きにする直前のネギをすこし頂戴し実験に取り掛かった。元のネギに戻るかを。
ニンジンやジャガイモを台所に長く置いておけば、根が生えてくることは知っている。これはそれがもともと「根」であったからだ。では、ネギの上の方の白い部分を5cmくらいcutして水に浸しておけばどうなるか。
写真のように立派ななネギが育ち始めた。これを利用すればこのコロナ禍、もう八百屋に行かなくても大丈夫ではないかと。驚きの実験であった。
5cmにカットしたネギからネギが出てきた。ちゃんと根も生えそろっている。
徒然の記その7 出勤のベルが鳴る 2020.5.16(土)
■当方は先週のblogで書いたように、ずっと二階に住んでいる。カミさんは遠い「中二階」と「階下」にお住まいになっておられる(すこし丁寧語で)。朝餉、昼食とおやつ、夕食時で1日の大半の接触が終わる。最近は午前5時頃起床し、新聞を取り入れ、ダイニングルームでコロナ関連記事を分析する作業などしつつ結局は2階に戻ってExcelをup dateしたり本を2,3冊同時進行で読んだり、絵を描いたりと忙しい。7:20にガラ携のアラームが鳴ることになっているのだ。読みかけの本がどれほど面白くても時間を伸ばすことは許されない。わが方の出勤時間である。朝餉、食器洗い、洗濯干し、庭掃除、ゴミ出しと目の回る作業が待っているのだ。ルーチンとして凡そ2時間。
最近はそれにさらに作業が増えた。玄関チャイムが落ちていないかをチェックする。カミさんが周りを白いテープを補強した作品をしげしげと見つめる。
庭を掃きながらクスッと笑ってしまうのだ。彼女の「作品」は二階の小生の寝室にも山と積まれている。次女の夏休みの宿題である。家に戻ってきている作品群が断捨離もせずに埃をかぶって置かれているだ。その最新の作品であった玄関チャイムが落ちていたのだ。まぁコロナの戦いの最中であるが、母娘の傑作な思い出の数々はほっこりと潤いを与えてくれるものだ。
さて、この日は忙しい。近くにある未踏の山を制覇すべく、地図作成に取り掛かった。山岳コースはGoogle MapもGoole Earthもつかえない。前者は道路がない部分は地図には記載されない。後者は山岳では樹木の航空写真なので山岳道路がはっきりしない。杣道などは無理である。ここで役立つのは地理院地図のみである。「カシミール3D」アプリがその地図を扱っているので、詳細な山岳ルートをトレースすることができる。マウスかディジタイザーで点々と山岳コースを辿っていくのである。出来上がればそれをDropboxに上げておく。続いて、スマホに移り、Dropboxを立ち上げ、いまクラウドに上がったばかりの山岳コースを見つけ、「Geographica」にインポートする。パソコンとの同期には15分ほどかかるようである。その間、Geographicaで今日走る全コースの地図を詳細レベルまで拡大しながら表示させておく。こうしておくと、機内モードでも、このキャッシュ情報をつかって地図を表示してくれるので助かる。Maps.Meと違い毎回毎回これをしなければならないのは不便であるといいたいが。まぁonlineでずっと使えば問題はないのであるが。
今回の新しいコースは関東ふれあいの道の「県立津久井城山公園」と「寝小屋(ねごや)」から雨乞山(429.1m)-「韮尾根(にらおね)」の部分。これを津久井城跡の「鷹射場(たかうちば)」へ登る男坂から行ったものだから大変であった。鎖場は傾斜46°もあった。串川を渡ったあたりから始めての道のり、三増(みませ)トンネルの方向に抜けようと思ったが途中から藪漕ぎに。恐れをなしUターン。殆ど人に会わないという最高のトレッキングであった。この雨乞山コース(本道)はお薦め。さすが関東ふれあいの道である。至る所に標識がある。ただ入口には一切の札が出ていないのはすこし不親切。22km、みなし距離29km。
■Virtual Conductor 帰り道で考えた。こうもオーケストラの練習ができないと今後がやばい。スマホ用に、「指揮者アプリ」なるものはなかろうかと。日本いや世界中の指揮者が実際に振ってもよいのであるが、アバターでもよい。楽章や小節数とメトロノーム(♩=78などと)が表示され、指揮者(或いはアバター)が4拍子や2拍子で手を振るのだ。途中ゆっくりになるようなところも独自に入力していく。オケ側はZOOMなどで、自宅に居て一人一人がその指揮者の映像をみながら演奏する。多数の人たちの顔映像のど真ん中に指揮者の映像があるという裁断である。一曲一曲有償で売り出せば、指揮者の懐も潤うであろうし、我々も本番指揮者の指揮で毎日、練習ができるというものである。アバター用のアプリではそれが曲毎、楽章ごと、小節ごとに設定出来るようになっていることとしたい。実際の指揮者のように振ってくれれば助かるのである。ポーランドのアプリであろうか、「orkiestrownik」が一つ存在する。「Filhamonia od kuchni」など練習風景をアプリ化。あるいは「Air Conductor」など。だれかソフトを作ってくれないかしら。儲かると思うが。
(編集後記)
その他:turbo717のActivityは下記HPで公開しています。ヨーロッパ6700kmの記録、巡礼データベース、絵日記blog、歩き塾blog、課外授業(音楽活動履歴、インド数学、Excelによるパズル)などへリンクを張っています。
http://turbo717.ciao.jp