小梅(仮)一家との出会い(涙)NO.2翌日、出産する前と変わらず、いつもの時間に、ゴハンを待つ小梅か~さんがいました。無事出産できたのか?赤ちゃんは元気なのか? 不安、不安と後悔… まだ幼い小梅か~さん、草むらで、たった1匹で、出産した… 私がそうさせた… 後悔・後悔・後悔ばかり… 何とか、何とか子猫を見つけて保護しなければ! そう思い、小梅か~さんの後を追って行こうとしました。 小梅か~さんは、後を追ってくる私に「ウ”~~!」っと唸り、 威嚇を繰り返し、草むらに帰ろうとしません。「来るな!」と言っているのが分かりました。こんな小梅か~さんは、見たことがありません。 小梅か~さんが帰らないと子猫が…子猫達が全滅した話を、何度も思い出し、私は、引き返しました。 小梅か~さんは毎日、朝と晩ゴハンを食べにくる。 私は、毎日毎日、小梅か~さんの後を追いました。昨日より少し、今朝より少し、小梅か~さんが怒りだす距離が延びて、とうとう草むらの入り口まで、 行く事が許されるようになりました。 それから毎日、ジャングルのような草むらの、入り口まで送りました。 出産後1週間が経ち… 小梅か~さんは、ゴハンを食べ終わっても、くつろいで、なかなか帰らなくなってきました。 まさか…赤ちゃんに何かあったのか?不安で不安で仕方ありません。 「小梅!赤ちゃんが待ってるから行こう!」と逆に、私が送って行くようになりました。 小梅か~さんは、私の後ろをトコトコついてきて、草むらに着くと、自分から入っていきました。草むらに入ると、すぐに見失い、もう何処にいるのかわかりません。 何度も何度も、草むらに突入を試みたのですが、1m進むのがやっとでした。 小梅か~さんの首に、鈴を着けて突入しましたが、すぐに音が聞こえなくなり、断念。くっそ~! ダンナ様は、よく釣りに行くので、毎日天気予報を見ています。 ダンナ様「おい!低気圧が台風に発達したぞ!」「まだ遠いけど来週は…ヤバイかも」 ダンナ様「週末は大丈夫!、来週半ば頃はヤバイ!台風自体は大した事ないけど豪雨になるかも…」 ………台風?どうせ来ないでしょ…ちょっとまって豪雨? 小梅か~さん!草むら!豪雨には耐えられない!どうしよう… 私は、決心しました。明日朝一番で、小梅か~さんと赤ちゃんを救出する! 翌朝、いつも通り小梅か~さんを送って行き、すぐに引き返しました。 鎌を持ち、ダンナ様をタタキ起こし、子猫の捜索を頼みました。 するとダンナ様、「そんな鎌じゃダメだ!ちょっと待ってろ!」と、長靴を履いて、物置小屋から”小型電動芝刈り機”を持ち出し「あのジャングルに刃が立つかな?」「よし!行くぞ!」と、気合十分(やはり男!) まずは入り口、草のツルを切り刻んで、どんどん進みます。 そして、草を踏みつけ、道を作ってくれました。30m以上進みました。 それでも、小梅か~さんと子猫は、見つかりませんでした。 ダンナ様「電動芝刈り機と草を踏んだ音で、ビックリしてもっと奥に行ってしまったかも」 翌日、AM2:00 ダンナ様は釣りに行きました。 私は眠れず、小梅か~さんの事を考えていました。あっと言う間にAM4時! さちまるとかげとらが、ゴハンの催促! 外を見ると小梅か~さんも待っている。 支度を済ませて、小梅か~さんにゴハンを食べさせ、 いつも通り、一緒に草むらの入り口へ。 すると、小梅か~さんは、昨日ダンナ様が作った道を、トコトコと歩いて行き、私も後をついて行きました。 今日は、道があるので楽について行けます。 小梅か~さんも、私が草むらに入る事を、許してくれたみたい。 しばらく行くと、小梅か~さん、道を外れて左側にスゥ~と入っていきました。 慌てて草を掻き分けてみると… 小梅か~さんがいた! そして、おっぱいを飲んでいる4匹の赤ちゃん猫! やっと、やっと見つけた!やっと見つけました! 急に力が抜け、しばらく座りこんでしまいました。 ただボーゼンと授乳風景を眺めていました。 それはとても神聖で、神々しく見えました。 感動で涙しました。 泣きながら走って、キャリーケースを持ってきました。 私は「小梅ちゃん、台風が来るから家に帰ろう」と言いながら、子猫をケースに入れました。 その間、小梅か~さんは、わかってくれたかのようにジッと見ていました。 他にもいないかと、まわりを良~く見ましたが、他にはいませんでした。 その場所には、私が以前、小梅か~さんにつけた鈴が落ちていました。 思わず笑ってしまいました。 右腕にキャリーケース、左腕に小梅か~さんを抱き、ゆっくり、ゆっくり歩いて、家に向かいました。小梅か~さんは、おとなしく抱かれていました。 そしてついに、部屋に迎え入れたのです! 部屋に入ると、出産前、決して入ってくれなかったケージに、躊躇なく入り、授乳し始めました。 小梅か~さんが出産してから、2週間が経っていました。 その翌々日は、台風の影響で強風と大雨でした。 私は、何度も、何度も、大雨の降る窓の外を見て、 本当に保護できて、良かった~!と思いました。 ジャンル別一覧
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