妊娠初期　１

平成15年、まだまだ暑い日が続いていた9月はじめ。毎日大忙し。生理が遅れていることが気になりながらも、毎日を忙しく過ごしていました。

やっぱりおかしい?と薬局で検査薬を買ってきて調べてみると「ビンゴ」
やっぱり・・・

まあ３月までは仕事続けられそうだから、仕事がひと段落して出産を迎えればいいか・・・と、気楽に考えていました。時間ができたら病院にいこうと
9月5日、兄ちゃん姉ちゃんを出産した産婦人科に行きました。

「心音が聞こえない」

この一言で、さーっと血の気がひきました。二度の出産ではとくにトラブルもなくきていたこと、友人が妊娠したにもかかわらず、心音が聞けず流産してしまった直後だったこともあり、私もという不安な気持ちでいっぱいになりました。

「とりあえず、二週間後にまた来て下さい」
といわれ、職場ではまだ妊娠のことは話せないのでますます忙しい中、いつものようにを走り回っていました。

そして、二週間後。再び病院ーへ。

「やっぱり、妊娠していますね。今日は心音も聞こえます」

ああ、良かった。心底ほっとした直後先生は思いがけない一言を私に告げました。

「うーん。あかちゃん二人いるみたいだなあ」

えーーーーーーっっっっっっ

またまた心臓がどきどきしはじめました。

双子ってかわいいと思ったこともあるし、いいなあと思ったこともある。双子なら一度の産休で二人も産めるからいいなあとも思ったこともある。

でも実際
「双子です」
といわれると、信じられません。でも、モニターにうつる赤ちゃんは間違いなく二人いました。

病院を出て、だんなさんに
「やっぱり妊娠してたわ。でも・・・」
というとだんなさんは
「なんかあったか」
と心配そう。
「あかちゃん、双子みたいなんよー」
だんなさんは「あーそーなん。えーっ双子?」
ととても驚いていました。

でも、双子を妊娠した驚きがこれから過酷な妊娠生活のスタートだとはだれも思ってもいませんでした。