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カテゴリ:ウォーキング
先週の終点のJR鳳駅から歩き出す。「小栗街道」をひたすら南に向かう。熊野街道の一部分がこのように「小栗街道」と呼ばれるようになった訳は知らなかったが、その“秘密”は「小栗判官伝説」にあるらしい。
「小栗判官の伝説」とは、地の底から蘇生し、餓鬼阿弥(がきあみ)となった小栗判官が土車に乗せられ、東海道を熊野に向かい、湯の峯温泉にたどりつき、つぼ湯に入湯して、もとの勇者に立ち直る話。中世から何百年もの間、説教節や浄瑠璃、歌舞伎などを通して広く語り継がれたという。 熊野参詣者の中には、病人や乞食などの姿も多くみられ、彼らは、熊野に詣でれば病苦から逃れられ、たとえ途中で行き倒れても来世で救われ、また道行く人々と助け合うことが死んだものへの供養になると信じて長旅の苦しみを分かちあったという。小栗判官の伝説は、こうした熊野の地が基盤になって語り継がれてきた“死と再生の物語”だと言われている。 今日はJR久米田駅までの約10km。一向に太陽が姿を見せぬ曇天のままではあったが、風もなく、歩くうちに暖かくなり、意外に寒さを感じることはなかった。平坦な「府道大阪和泉泉南線」を、“歴史をかみしめる”というには、いますこし届かないような感覚で歩き切った次第。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.24 12:19:52
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