カテゴリ:栃木県の史跡
前回に引き続きまして、今回も「栃木県の阪東三十三観音」4ヶ所の内の1つであります、出流山満願寺をご紹介いたします。
満願寺は阪東三十三観音霊場の第17番札所になっております。本尊は当然ながら、観音様で、正式に申しますと、十一面千手観世音菩薩であります。宗派は真言宗に属しております。 寺伝によりますと、開山は日光山を開いた勝道上人とのことです。そのため、江戸時代には日光と縁の深い徳川家のあつい保護をうけ、繁栄いたしました。 幕末には尊王攘夷派が倒幕を掲げこの地で挙兵をした「出流山挙兵事件」が慶応3年(1868年)におこっております。しかし、間もなくこの事件は幕府軍により鎮圧されております。 往時の隆盛の名残をみることのできる楼門は両脇には金剛力士像が安置されており、堂々とした構えであります。 楼門 楼門の金剛力士像 本堂は奥の小高い所に建っており、十一面千手観世音菩薩像を中央に、左側に勝道上人像、右側に弘法大師像が祀られております。 満願寺本堂 それからさらに奥の山道を登って行きますと、舞台造りの「奥の院拝殿」があります。ここを参拝しますと自然が作った鍾乳石の形が、観音様の後ろ姿に見える洞窟があります。また「奥の院」の登り口には、行者たちが身を清める高さ6メートルの「大悲の滝」が落ちております。 奥の院に通じる山道 奥の院 大悲の滝 門前はかつては参拝者のための宿場が軒を連ねていたとのことですが、現在は「出流山そば」として、10軒ほどのそば店があり、県内外の人気を集めております。 筆者のホームページへリンク お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/09/01 10:40:46 AM
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