日本一のアーチ鉄橋日本一のアーチ鉄橋 昭和48年3月下旬 次の日の目的地は阿蘇の高森線です。 宮崎から延岡へ、そして高千穂線に乗り込んだ。 昔は日之影線と言っていたが、高千穂まで延長して線名も高千穂線となった。 ここは日本一高い鉄橋がある。僕が乗車したときはすでに 無煙化されており、ディーゼルカーにて終点の高千穂まで。 途中の日本一の高さを誇る鉄橋では、観光客へのサービスとして 車内放送があり、その説明放送で寝ていた僕は目が覚めた。 減速して通過した。窓から下を見ると確かに高い。しかし、 このときの記憶はおぼろげです。寝ぼけた状態で感動が少なかった。 疲れていたので、座るとすぐに眠ってしまった。 意識がはっきりしない状態で乗り込んでいた。 終点に着くと、今度はバスで阿蘇の外輪山を越えます。 峠を越える訳ですから道路はくねくね。高森峠には別名があって、 付いている名前がずばり、九十九(つくも)曲がり。 峠を越えるときに夕日がきれいだった。でも写していない。寝ぼけています。 終点の高森に着いたときは夕刻だった。 なんとか高森駅で阿蘇の外輪山をバックにした写真を写した。 でも、今回はこれはまだ手元にないのでパスします。 代わりにというか、これが本命なのですが、次の日に撮影した 高森線のカラー版を取り込みました。有名な鉄橋です。 次の日はいい天気でした。 S48-3高森アーチ06ブログ用.jpg 写真の一部を拡大したものです。 どうです、怖いと思いませんか? この客車オハでは入り口あたりのデッキ部に自由に立てるので、 普通は誰かがそのあたりにいるもんです。けれど、さすがにこの鉄橋の上では 誰もいません。そりゃあそうですよ。怖いもんね。どれだけ怖いかって? 当時(今もかな?)水面までの高さは高千穂線の一部コンクリート製の橋が日本一に なったので、高さでは1位を譲ったが、アーチ橋としては日本一高い橋でした。 今もあると思います。(あるだろうなあ?)現在は南阿蘇鉄道。 高千穂線が第3セクターになり、現在休止中なので、これが日本一に返り咲いたかな? それを下から撮影したのがこれ。 立野鉄橋4ブログ用.jpg コダック社のエクタクロームの美しさはさすがです。 そして、これを現像してくれた東洋現像所の腕前にも脱帽です。 ほんとに見事な現像です。ゴミやほこり、傷が一つもない。 東洋現像所は映画などのフィルムを現像しているプロ中のプロの技術です。 手元にあるネガには指紋も汚れも付いていない。見ていて気持ちがいい。 スキャナで取り込んで拡大すると小さな小さな繊維ゴミが一つあった。 気になるので再度取り込んだ。だけどゴミはとれない。もう一度。 だめだった。 ブロアーブラシで軽く吹き飛ばしたり、絵の具筆でそのあたりをこすったりと、 ていねいに除去して、スキャンを繰り返すこと15回。 場所が移動するが画面からは消えてくれない。悔しいよお。 最後はなんとか鉄橋の陰の部分に移動できたので、 これでOKにしました。 なんと5時間もこのネガと格闘した。たった一つのゴミのためにです。 普通に見たら分かりません。なんせ、取り込みのサイズがばかでかい。 横1万ドット、縦7千ドットです。BMP形式だと200MBのサイズになります。 デジカメ流に言えば7千万画素に相当する? ネガのサイズが縦9cm×横6cmのネガですから、こんなに大きくなっています。 スキャナの性能はもっとこの2倍の性能を持っています。6400dpiのところを 3200dpiにして、48ビットフルカラーを24ビットに落としてこれなんです。 フルに性能をあげたらどれくらいになるのでしょう。できるのかな? さて、ここでの撮影エピソードも楽しい思い出なのですが、長くなるのでパス。 白黒フィルムを載せるときに書きますね。 立野鉄橋3ブログ用.jpg 遠景を拡大すると高速道路みたいなのが写っています。 もう一枚。こんどは反対側からです。 立野鉄橋1ブログ用.jpg 逆光補正をするのを忘れた。でも、いい感じです。 この画面には写っていないけど5~6人が同じくカメラを構えていました。 その人たちをことごとく岩で隠しているのです。あとから来た者は先に 三脚を立てている人に、「どけ。」 とは言えません。 僕の後ろにいる人のためにも岩陰に隠れるように場所を決めた。 ほんとに苦労した。なにげに写しているようですが、撮影の現場は大変 なのです。 このあと、別の鉄橋に移動した。 ここは桜です。 宮崎と違って標高の高い阿蘇では、まだ満開ではなかった。 この鉄橋は立野駅に近い所にあります。 C12241トラス鉄橋ブログ用.jpg まあ、これはおまけの写真かなあ。 阿蘇の高森線らしい背景を写したいが、移動の足がない。それに、 せっかくカラーを持って来ているし、桜の季節なのでこれにこだわった。 立野駅のスイッチバックも写したいが、これは時刻表に載って いないのでこれは無理。情報不足での撮影は有名どころの場所でしか できなかった。それに、この日が旅行の最終日とあって、大学入試の 結果も気になる。 豊肥本線で熊本まで行き、そして帰路についた。 疲れで移動中は寝てしまうことが多く、周りの景色を見ていない。 それが少し心残りだったかな。 ジャンル別一覧
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