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たぬきぶたの日記2

たぬきぶたの日記2

桜島とC55と3重連


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 桜島とC55 オマケの3重連



 <1972年7月31日撮影>


鹿児島機関区を出て、すぐにヒッチハイクで錦江湾沿いに北上します。

ここは線路と道路が並行しているので、アクセスはいいのですが、せっかくの桜島を

入れて撮影しようとすると、それなりの時間をかけて場所を設定しなければいけない。

しかし、ヒッチハイクではなかなか無理。何度も通った所なら「ここで下ります。」

と言えるのだが、なんせ初めての場所ですから、SL雑誌などの写真を参考に決めました。

鹿児島発の列車なら順光ですが、反対となると全くの逆光になってしまいます。

1本の列車を撮り損ないました。しゃくなので、記念に桜島です。



このあたりに磯公園があります。このときにはゆっくりできなかったけど、4年後にここを訪れました。

次に貨物列車が来ます。これはC57なので気合いが入ります。

びっくりでした。重連でしたね。ファインダーを覗いてみると、「あれ、1台じゃない。」

もっと景色の良いところで写したかったよ~。まあ、こんなものでしょう。



後ろの番号は何番かなと、後ろからも写します。後で分かったことですが、

このC5739号機は昨年にC575号機と重連で京都から姫路まで、臨時客車を牽引して、何度か来た事がありました。

5号機は播但線へ、39号機ははるか九州へと離れていきました。



後ろは門デフでしたね。はたして何番だったのだろう。分からない?

もっと、構図の良いところを調べておく必要がありますね。事前に撮影場所は

考えているのですが、どうしても自分の車があるわけではないので、そこは高校生の

悲しさです。これが限界ですね。でもね、

この後の写真を見ると、運よく自動車に乗って撮影に来ている友だちを捕まえているんです。

その人とその日は同行させてもらって、充実した一日となりました。

この日はなんと3重連が走るというのです。ラッキー、ラッキー、大ラッキー。




撮影場所としては、大勢の人が集まる撮影しやすい場所でした。もちろんこのシーンは

連続シャッターで7枚ほど写しています。まあ、1枚でいいでしょう。

次は追いかけて撮った写真ですが、これは失敗でした。完全にブレています。

焦って写すとこうなります。三脚を構えていないのでどうしてもブレますね。

SLマニア失格です。いや、写真家としては失格だけどSLマニアは好きだったら

いいのです。はい。こんな失敗作は結構多いのですよ。出していないだけでね。




最初の場所でいいのが撮れたので、無理には追いかけずに、他のSLを写しに行きました。

どこの駅か分かりません。腕木式信号機にこだわったのですが、それをまっすぐに

撮影しようとして歪んでしまいました。愚かなり。



歪んだものを見ると気分がいや~な感じです。ごめんなさい。C57124は少ないので。

線路を捜して3000千里。じゃあないけど、まあ、皆さんお好きですね。

この方と同行したのです。思い出しました。熊本から来た気の良いおっちゃんでした。



懐かしいなあ。ホンダのN360ですよ。楽しい人でした。

ぼろな車に 「ほれ、がんばれ。」 

坂道を行くので、クーラーはかけません。ついてなかったかな。

おかげで良い作品が撮れました。最後は僕がどうしても撮影したかった構図を

おねだりして、現地に行きました。桜島をバックにした構図です。僕の作品の中で

順位を付けたら1番です。他人がどう評価しようと、自分の中では一番思い入れが有るので、これを最高だということにしています。

これは、カラーもあるのです。ブローニー版といって、ネガが6cm×9cmの大きさです。スライドです。

コダックの高価なフィルムをはり込みました。この写真がまだアップできないので、

実はこの錦江湾の写真は載せたくなかったけど。

カラーはいつか載せると言うことで、白黒でどうぞ。イメージはカラーで見て下さい。



天気が良かったし、青い空、鉄橋は赤、川では漁師がウナギ取りのために、

石を動かしている。干潮のときに石を移動させて、まわりの網でウナギを取ります。

手こぎの伝馬船と護岸の枯れたススキが良い感じ。と、思いませんか?

それにSLはC5552号機なんです。遠くてスポーク動輪の美しさが分からないのは

残念ですが、絵になる美しさを捉えた作品だと思います。どうでしょうか?

この写真を撮るために、フィルムを新しく入れ替え、カラーの大判サイズと欲張りな、

撮影でした。こんなときはどっちかが、失敗したり、ピントがずれたり、ネガに傷が

着いたりとうまくいかないものですが、こればかりは写真屋に現像を出すときに

ていねいにやってくれと、注文を付けました。それほどに入れ込んだ作品です。

もし、当時のSLコンクールに出したら、なんらかの賞は取れたと思います。

カラーで大きく引き延ばしていないのが残念です。

今となっては色が変色しているかも。

自己満足なんですけどね。


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