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「おはようございます。 今日は、パンフレットをお持ちしたんですけど、」
「何ですか?」
「ああ、これなら、うちにも来てるけど。 ほら。」
「本当ですね。」
「これは。 うちのご先祖様ですからね。」
「えっ! 鎌倉殿が!」
「この前、記事にしましたけど、見ませんでした?」
「ああ、何となく、そんな風な。 あれは、冗談じゃなかったんですか?」
「冗談じゃないですよ。 ほら、
結城朝光とか、
小峰とか、書きましたよね。」
「ああ、そうでしたね。」
■ 結城朝光
「しかし、先祖が、国宝になっていると言うのが、すごいですね。」
「いや、うちの先祖が作ったものが、国宝になっていると言うのは、そんなに、珍しい事ではないんですけどね。
姫路城だって、うちの先祖が住んでいたし、」
「さすがですね。 それでは、いつ、見に行くんですか?」
「むむむっ、それは、難しい問題ですね。」
「難しい?」
「交通費が無くてね。」
「な、何ですと! 交通費が無い!」
「大きい声で、言わないで下さいよ。 しーっ!」
「先生、もしかしたら、貧乏だったんですね。」
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「はずかしい話だけど、そう言う事ね。 だから、昔の、頼朝の御家人達の子孫が、助けに来てくれるのを待っているんですけどね。 北条とか、梶原とか、比企とか、」
「先生、そりゃ、無理でしょう。 やっぱり、小説でも、書かなきゃ駄目ですよ。」
「やはり、無理か。」
「今日は、東京土産の、新宿の、追分団子(おいわけだんご)を持って来ましたので、どうぞ。」
「いつも、すまないですね。 私が、新宿に住んでいた時、よく食べたヤツですよ。 新宿御苑の近くで買ったんでしょう。」
「えっ、先生、新宿に住んでいたんですか。 まったく、知りませんでしたねえ。」
「いや、それにしても、懐かしいですね。 今日は、碁でも、どうですか。 やりながら、新宿の味を、楽しむというのは、」
「将棋じゃ、勝てませんからね。 碁で行きましょうか。 しかし、碁は、久しぶりですね。」
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