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カテゴリ:哲学的お悩み&お笑い
<前書>
欲望というテーマでは、あまりに漠然として、範囲も広く深いので、(ついでに書きにくいので)今回から、切り口を絞って書いてみたいと思います。 (例によって、いつまで続くか怪しいものです) 私は色々なものを所有している、と思っていましたが、よく考えてみると、病気、邪心、食欲などは持っていると断言できるものの、たいしたものは持っていないことを認めないわけにはいきません。 所有しない方がいいものも数多くあります。 がん細胞、脂肪、寄生虫(どっちが所有しているか不明である)、白癬菌、借金、不良債権、不良在庫、不良従業員など、数は多い。 しかし概して言えば、人間にはできるだけ多くのものを所有したがる傾向があります。 たとえ自分には必要がないものであっても、超格安だったりすると争って自分のものにしたがるのです。 そうやって手に入れて、どうするかというと、たいてい、ただ手元に保管しているだけです。 保管するということは、保管のためのスペースを提供したうえ、管理の苦労を引き受けなくてはならず、普通は保管料を取らないと引き受けないような不利なことなのに、金を払ってでも保管したいというのだから理解に苦しむところです。 私の理解に関係なく、所有はあまねく行き渡っています。 日本の広大な土地も、隅々まで誰かの所有物です。(法律を振りかざしてのツッコミ込み不許可) 家にしても何百万軒とあるのだから、一軒くらい誰のものでもないような家があってもよさそうに思えますが、実際には私が勝手に住んでも構わないような家は一軒たりとも存在しません。 計算上の見落としは一億円でも有り得るのに、こういうことには絶対に見落としがないのは不思議です。 人間の所有欲はそれほど旺盛です。 ≪以下(たぶん)続く≫ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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