みのもんた さんは、会見で
「私は腰をたたいたつもりでした。セクハラをするつもりはありません。彼女はよくとちるお嬢さんで、その度に背中をたたいていた。彼女に聞いてもらった方がいい」とセクハラを否定しています。
しかし、典型的な例でして、加害者側の単なる一方的な考え方です。
セクハラ・パワハラと言うのは、加害側は「そんなつもりはない」と言う事でも、被害側が「これはセクハラだ」と感じたら、それがセクハラなのです。
今回の件では被害者側はみのさんの手を払っているように見え、明らかに抵抗を示しています。
つまり、セクハラは加害者側の考え方は関係なく、被害者側の捉え方によって、セクハラなのかそうではないのかが決まりますので、単なるタッチでも、被害者がそれは「セクハラだ」と感じたら、セクハラなのです。
電車の中での痴漢でも同じです。触ったつもりはなくても、相手が痴漢だと感じたら、痴漢になってしまうのです。
詐欺でも同じです。詐欺をするつもりがなくても、相手がそれは詐欺だと感じたら、詐欺なのです。
このような法律的解釈を熟知しているはずのニュース番組司会者にも拘わらず「そんなつもりはない」と言う、みの さんの発言は、今の時代に合わず、時代遅れで、残念ながら法律を軽視しているに他なりません。
有名人・著名人だから、なにをしても許されると言う事では決してないのですが、会見の内容を拝見しても、その辺りのご理解・認識が不足しているように思えてなりません。
そもそも、みの さんほどの社会的信用も高い方なのですから、談合やらセクハラだと疑われる行為をしないようにするべきなのです。私なら女性に触りません。
実際問題、TBSは「紛らわしい行為があった」として、番組担当に注意していますので、TBSとしても、セクハラ行為ではないと言いきれていないのです。
このように、セクハラになるのか、ならないのかは紙一重なのですが、仮にもニュース報道でセクハラ問題を取り上げる事もある訳ですから、自らが間際らしい行為を行うのは、司会者として失格だと存じます。
談合・セクハラさえなければ、今回の息子さんの事件に関しても、これだけ世論から責任追及される事は無かったと思います。
世の中に「ズバッ」とモノを言える素晴らしい御仁でして、その点は尊敬できるのですが、この問題点だけは非常に残念です。