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テーマ:愛のカタチ、話しませんか?
カテゴリ:恋愛
外は雨が降っている。
この時期には珍しい土砂降りの雨だ。 去年まではクリスマスが楽しみだった。 毎年ウチにはサンタが来てくれた。 ウチに来るサンタは何故か昼間から来た。 サンタは玄関から入ってきて 逢うなり私をギュッと抱き締めて部屋の奥へ連れ去るのだった。 「サンタさん、プレゼントは?」 「慌てないの。」 嘘つき。サンタは 良い子にはプレゼントくれるけど 悪い子からはプレゼントを奪って行くんだ。 トンだ恋泥棒だ。 日が暮れた頃 二人で綺麗な夜景のレストランに出掛けて 美味しい料理に舌鼓を打ち 美味しいお酒に酔わされて 素敵なプレゼントをもらった。 何の不満も無い満たされたクリスマスだった。 ただ違うのは ウチに来るサンタは夜も更けようかという頃には帰ってしまう。 良い子の許にプレゼントを届けに行くのだろうか。 でも今年はサンタが来ない。 私が悪い子だったのか それともサンタが悪い子だったのか。 ただ今年はサンタは来ないという事実に 私の心は悲しみにくれている。 雨よ降れ降れ もっと降れ。 悲しみに呉れるクリスマス。 雨よ降れ降れ 雪をも融かせ。 ひとりきりのクリスマス。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年12月25日 17時18分29秒
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