先に逮捕された障害者団体の証明書発行や審査を担当する障害保
健福祉部企画課係長は、この課に異動してきた際、自称障害者団体
「白山会」（東京・文京）の前身「凜（りん）の会」（同）について「国会議
員の紹介案件だから慎重に扱って」などと前任係長から引き継いだと
いいます。（日本経済新聞より）局長は関与を否定しているそうですが、
元係長からは「国会議員の依頼だった」との供述も出ているらしい。障
害者を食い物にしている国会議員がいるとしたら誰なのか？有権者は
選挙の前に知っておく必要がありますね。
＜『中村久子の一生』を読み終わって＞
前回紹介した幼い頃に突発性脱疽（だっそ）という病気で両手両足
を失った講演家・作家の中村久子女史の話ですが、彼女が生きた時
代にも障害者に対する国からの補助制度はあったそうです。
しかし彼女は、一度もそのような制度を利用したことがないそうで
す。
ではどうやって生活の糧を得ていたのか？
20歳になったころ、彼女は地元高山を離れ一人暮らしを始めます。
生活の糧は「だるま娘」の名での見世物小屋の芸人の仕事でした。
幼いころからそのような誘いはあったのですが、不憫な娘に愛情を
注ぐ父親が断固として断ってきたのです。
そんな父親を早くに亡くし、母親が生活の困窮から再婚した先で肩
身の狭い思いをする中で、形としては彼女の意志で家を出たのです。
母親には久子の治療のため多額の借金があり、返済が追いつかない
という事情もありました。
中村女史の話を持ち出して、障害者の方に、だからもっと頑張るべ
きだなどと言う気はさらさらありません。
むしろ、受ける権利のある援助は堂々と受けるべきです。
国は障害者の人権を守りつつ自立を支援すべきでしょう。
もちろん、彼女から学べることはたくさんあります。
特に、はたから見るとむごい仕打ちをしてきた周囲の人々に対して
恨みつらみを言わず、つらい経験をも生きる糧にしているというと
ころです。
本※を読んでいて、途中から彼女がそのような人々に一矢報いるよ
うなカタルシスを期待してしまう自分を発見しました。
でも、よく考えてみると、自分が関わっていたら...、どう反応して
いたか？このあたりはよく分かりません。誰もが貧しかった時代で
すからね。
いえ、これに近いこと（偏見や差別など）は、今でもいくらでもあ
ります。
それを責めるのではなく、また目をそらすことなく、問題があれば
向き合うことなのだと思います。
※瀬上敏雄・編著『 中村久子の一生 』
障害者のための制度を悪用した企業と、その企業から利益のおこ
ぼれを貰った政治家がいる？そんな政治家をコントロールするた
めには官僚も手を染めるのか？中村久子女史の話を読んで、いろ
いろ考えさせられました。
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