浮　世

　ＰＲＩＤＥを運営するＤＳＥの榊原信行社長は１１日、大みそか「男祭り」（さいたまスーパーアリーナ）で吉田秀彦（３６）と小川直也（３７）の柔道王対決の準備を進めていることを明らかにした。最終結論は週末の交渉で下される。来年のヘビー級ＧＰ優勝を目指す吉田にとって小川戦は、さらなるステップアップのための重要な一戦となる。
　吉田ＶＳ小川、同じ明大出身の柔道王対決はＤＳＥにとって切り札だった。０２年８月、吉田のプロデビュー時から対決を期待する声が出ていたが、２人の遺恨や条件的なものもあり、実現には至らなかった。しかし、今年は双方の思惑の変化により最終段階にまで到達していた。吉田は今夏、ヘビー級への転向を決意。来年開催予定のヘビー級ＧＰでヒョードル、ノゲイラ、ミルコらを撃破するため肉体改造に着手していた。大学の先輩でへビー級の小川との対戦はその飛躍のきっかけになると判断したようだ。一方、小川もハッスルでの役割を全うし、新たな活躍の場を求めたい意向もあった。条件面で折り合えば、そのまま決定の段取りだった。
　しかし、最終決定を前に一部で交渉が公になり世紀の対戦が実現するか微妙な状況になった。緊急会見を開いた榊原社長は「われわれの信用を失ったし、２人もモチベーションを落としている。この土、日がヤマ。１日も早く決めたいが、最悪２人とも出ない可能性もある」と語った。ＤＳＥは引き続き交渉に全力を挙げる構えだが、吉田の所属事務所Ｊ－ＲＯＣＫの國保社長は「報道が先走って、ナーバスになっている。可能性は半々ですね」と消極的な姿勢を見せている。「男祭り」はフジテレビ系列で放送される大みそかの看板イベント。ＴＢＳ系列のＫ－１の「Ｄｙｎａｍｉｔｅ！！」とはライバル関係にあり、視聴率戦争で勝利するためにも絶対実現させたいカードだけに交渉の行方が注目される。

今年の大晦日は「男祭り」「Ｄｙｎａｍｉｔｅ！！」どちらもいまひとつですが、このカードは目玉中の目玉ですね　ぜひ見たいものですが


吉田ＶＳ小川、ＤＳＥ榊原社長交渉認めた