浮　世

中田英・高原・中村に注目　クロアチア主将コバチに聞く

　クロアチアの主将を務めるＭＦニコ・コバチ（３４）は弟のＤＦロベルト（３２）とともにＷ杯に出場する。コバチが１次リーグ第２戦の日本戦（６月１８日）などについて語った。４―１で快勝した２３日のオーストリア戦では、ボランチとして先発し、チームを支えた。


Ｗ杯にかける思いを語るクロアチア代表の主将ニコ・コバチ＝独・ベルリンで、越田省吾撮影
　　　　　　　

――日本代表の印象は？

　「中田英はいうまでもなく、ブンデスリーガで活躍している高原、そして中村も注目されている。クロアチアは日本の選手がどのようなプレーをするかを綿密にチェックしているところ。日本の関係者もドイツに来て、僕たちのことを詳細に観察していた」

――初戦の相手はブラジルです。

　「勝つのは難しいが、勝ち点を取れば日本戦や豪州戦への有利な材料になる。ブラジルには優秀な選手がたくさんいるが、ぼくたちは万全な練習をしているし、体調面もいい。それがプラスに働くだろう」

――ベルリン出身です。ドイツ代表になりたいと考えたことは？

　「両親ともクロアチアからドイツへ移住してきた。僕ら兄弟はドイツで生まれ育った。ドイツ代表の一員としてプレーすることもできたが、常にクロアチアに心を寄せてきた。ドイツ代表でプレーしたいとは、一度も考えたことがない」

――豪州チームにはクロアチアからの移民がいます。

　「豪州で生まれ育ったクロアチア人が数人いる。クロアチア系の選手が豪州代表としてプレーしようと決めたのは、たぶん豪州がクロアチアから遠く離れているためだろう。でもクロアチア系の選手は、プレーするチームは豪州だけど、心はクロアチアにあると僕は確信している」

――日本は戦いやすい相手ですか。

　「日本が弱いとは思っていない。むしろ反対。相手チームに対して不安を抱いたら負けてしまうけれど、対戦するチームには尊敬の念を持たねばならない。日本は走力だけでなく、闘う能力も、またプレーする能力もすばらしい。０２年Ｗ杯での活躍もあるし、もっと強くなっているだろう」

――日本人の印象は？

　「僕は日本人サポーターからたくさんファンレターをもらっている。９８年に日本で試合をしたことがあり、その時以来かな。０２年大会は新潟県十日町市が合宿地で、地元の人たちは本当に親切にしてくれた」

　　　　

盛り上がってまいりました。　眠れぬ日々がつづきそうです。　がんばれ日本


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