ブログのお仲間で複数の方がこの映画を評価されてましたので、たまたま映画の日に行ってきました。
前回の記事でも書きましたが、「ザ・マジックアワー」がちょっと期待はずれだったので、口直しと言っては三谷さんに失礼ですが、「アフタースクール」に賭けました。この監督のこともストーリーも(敢えてお仲間の記事は事前に読みませんでした)下調べせず、白紙の状態で作品に臨みました。
いやあ、やられましたね! 何やら大きなどんでん返しが来るという噂でしたが見破れず、監督の術中にハマってしまいました。
創作者の私としては、三谷氏とうちだ氏の両方を同時期に見ることが出来て良かったです。大変参考になりました。
この両人の手法は正反対ですね。三谷作品の多くは、鑑賞者と登場人物の一部だけが状況を把握しており、状況がよくわかっていない人物の言動や誤解を、高見の見もので笑うというのが基本のようです。
一方、うちだ作品(私は今回の映画しか観ていませんが)は、鑑賞者もまったく状況がわからない世界に投げ込まれ、しかも手持ちのデータから状況を判断しようとすると常識という思い込みのせいで白黒反転の世界を見てしまう、というトリックに引っ掛かる。マジックでいうところの、ミスディレクションにまんまと引き摺られるのですね。
単純なマジックほど、してやられたという快感を味わうものですが、この映画がまさにそれです。
この映画を紹介して下さった方々に感謝です。