街なかの散策よりは自然の多い郊外の方が好みですが、レトロなものに魅かれるのは生来の性でしょうか。
平野(ひらの)は「
町ぐるみ博物館」と銘打って、ユニークな町づくりを展開している地域です。今回は以前から気になっていたお寺の境内の中にあるという
駄菓子屋さん博物館に行ってみることにしました。ガイドブックや地域発行のちらしには、土・日・祝日(9:00~17:00開館)となっていますが・・・小さな物置小屋のような建物の前には「時間外に入館ご希望の方は寺務所へ」というような貼紙が。女性二人が話し込んでいるところに声を掛けると、あいてますからどうぞと親切な対応。
狭い館内にはぎゅうぎゅう詰めに懐かしい玩具が陳列してあります。映画「ALWAYS 三丁目の夕日」に出て来る駄菓子屋さんの店内そのものです。女の子の玩具のことはわかりませんが、それ以外の昭和30年代の玩具なら、そのどれにも郷愁をともなう思い出がべったりと染みついています。
このほとんど無造作ともいえる並べ方も私には好感が持てました。ガイドがつくわけでもなし監視員がいるわけでもなし。自由に心行くまでたっぷり時間をかけて懐古気分に浸れます。百円ぐらい取っても誰も文句を言わないだろうに本当に無料でした