ウチのばーちゃん。
雅代さんのブログで元気な雅代さんとロブさんのお母様方のお話を読んでいると、なんだかウチのばーちゃんを思い出してしまいました。私がこうして元気でいるのも、ばーちゃんが可愛がってくれたからだと思うからです。私の実家は、北海道で農家を営んでいます。私が小さい時から、父も母も朝から晩まで仕事でした。ばーちゃんは102歳の3日後に亡くなりました。私がハワイに来て一年後のことでした。私はばーちゃんに育てられたようなものでした。子供の時は、母が忙しいので、何度も夜、ばーちゃんの布団にもぐり込んでは、ばーちゃんと一緒に寝てもらいました。私が小学生のときには80歳過ぎていたでしょうか…80過ぎても、食事の支度、洗濯に掃除となんでもやっていました。それがしゃきしゃきとなんでもするんですよ。ばーちゃんにしてみれば一番かわいいのはウチの父なんだけど、父はばーちゃんのことかまわないので、私になんでも話しました。でも、ばーちゃんは耳が遠いので説明するのが大変なんですよ。何回も同じ事聞かれると、子供の頃は嫌になっちゃうんですよね。もっと優しくしてあげてれば、と思う時が多々あるんですよね~ばーちゃんは、明治生まれの讃岐(香川)出身、子供の時に開拓で北海道にきました。小学校も3年生までしか通えませんでした。だから、よく私の本を声に出して読んでいました。ばーちゃんの子供の頃は、貧しくて、妹や弟の世話で学校に行く暇がなかったと話していました。私がハワイに行く前に、風邪を引いてから寝たきりになり、病院で入院していましたが、その後老人ホームに入居しました。もう100歳過ぎてましたから、その時で。風邪を引く前まで、元気に縫い物をしたり、家の仕事もバリバリとしていました。私がホームに遊びに行くと、私の為に飴を取っといてくれたり、自分のココアに入っているマシュマロをスプーンですくって私に食べさせたりと、私をまだ子供扱いするのです。でも、今考えると私が一番ばーちゃんに世話をしてもらった孫なのでかわいがってくれたんだなぁと思います。明治生まれのばーちゃんはすごいなぁと思います。1男6女を育て、畑仕事をして、80過ぎて孫(兄と私)の面倒を見て。ウチの父は一番下の長男ですが、父を産んだときには43歳だったと聞いています。以前、何かのTV番組で、40歳を過ぎて子供を産むと女性はホルモンが若返り長生きすると言っていました。「それウチのばーちゃんの事だっ」と思いながら見てました。親戚の叔母に言わせると、「あんたの若さをばーちゃんが吸い取ったから長生きしたんだよ」と言われます。そう言えば私、子供の時から老けていて、よく年を多めに言われていました。一番がっくりしたのは、19歳の時友達と化粧品コーナーで定員さんに友達のお姉さん?と聞かれ、「若作りしてるけど26歳ぐらいでしょ」っと言われた時には、アゴが床まで落ちました。19歳だといっても信じてもらえなかったのはとてもショックでしたよ。一緒にいた友達も「なんと声をかけてよいかわかんなかった」と後で言われました。今でも、ばーちゃんのことを思い出すとウルウルしてしまうのですが、私はばーちゃんに可愛がってもらえてよかったなぁと思います。今まで私が生きてきた中で影響を与えてくれたばーちゃんはもういないけど、お年寄りには優しくありたいと思います。ばーちゃん、ありがとうねっ。